お天気や アーカイブ

夏休みは宙(そら)へ

2012年8月24日

今週は8月20日(月)~23日(木)まで夏休みを頂きました。
なかなか取れない長期のお休み、
せっかくなんで、ちょっと宇宙まで行ってきましたε=ε=ε=(^∇^)ノ


というのは、半分は冗談ですが、半分はホントだったりします。
私の"宇宙熱"は、これまでにも何度もブログに書いていますが、
いよいよ宇宙の入り口まで行ってきたのです!
その場所は、日本で一番宇宙に近いところ、
鹿児島県の種子島宇宙センターです。

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ここは日本最大のロケット発射場。
先月も国際宇宙ステーションに向けて「こうのとり3号機」を乗せた
H-ⅡBロケットを打ち上げた場所です。
センター内には「宇宙科学技術館」があり、
ロケットの仕組みや宇宙開発などについて学べる施設があります。

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そして、ここの一番の目玉は、実際にロケットの実物を間近で見たり、
発射台の近くまで行くことのできるツアーがあること。
JAXAのロゴマークがプリントされたバスで、施設内を巡ります。

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ロケット発射台の所では、その大きさに圧倒されました。

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一方で、発射台の近くでロケットを組立・整備・格納する
建物もデカい!

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扉が引き戸のように開くようになっていて、
扉の高さは67メートルもあり、世界最大の引き戸として
ギネス記録にもなっているそうです。


ロケット発射の時に、よくニュースなどで
スタッフが拍手や握手している、管制室も見ることができました。

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また、ロケットの打ち上げには天気も重要な条件です。
この管制室には、ロケット打ち上げ時の天気を予測する
専任の気象予報士もいるそうです。


また、ロケット発射台だけでなく、その周辺の景観も素晴らしく、
その景観は「世界一美しい射場」とも言われています。

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私の種子島滞在中はロケット打ち上げの予定はなく、
島は非常に静かで、のんびりした雰囲気でしたが、
ロケット打ち上げの時は見学の人たちで島は賑わい、
また、打ち上げ時の轟音は、島中どこにいても、
お腹の底にまで響くほどスゴイそうです。
今度は、その打ち上げの空気を味わいたいものです。


一方でロケット打ち上げの代わりに、
こんな素敵な風景が見られました!

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南国特有のスコールが通り過ぎていく中、
天に向かって伸びる虹の梯子が出現!
私の宇宙熱を察知したかのような、自然の粋な演出ですね!


...と、空と宙(そら)から、たくさんの感動をもらった
充実した夏休みでした。
この感動を胸に、そして皆さんにも
感動をお伝えできるような気象情報を、今後も頑張っていきますね!

"不思議な茶碗"で自由研究!

2012年8月24日

長いと思っていた子供たちの夏休みも、
残り1週間あまりとなってしまいました。
宿題がピンチ!という子供たちのために、今年もやります。
「たった1日でできる自由研究!!」


けさの「さわやかモーニング」では、
ちょっと変わった茶碗を紹介しました。
何が変わっているかというと、
普通の茶碗のように飲み物を注ぐことができるのですが、
欲張って茶碗いっぱいに飲み物を注ぐと、
茶碗が空になるまで、飲み物が全て流れ出してしまうのです。

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これは「教訓茶碗」という、沖縄・石垣島特産の民芸品です。

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一度にたくさんのものを欲張ると、結局、元も子もなくなる、
という教訓を表現するものです。
そして、この不思議な茶碗は、天気の仕組みが関係しているのです。


茶碗の真ん中には、実は水が流れる管が曲がった形で入っています。
茶碗に水などを入れても、管の曲がる所を
越えない限りは流れ出ないのですが、
水が管の曲がっている所を越えると、大気圧という空気の力によって
管の中の水がなくなるまで、どんどん押し出されるのです。

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この仕組みは「サイフォンの原理」と呼ばれ、
身近なところでは水洗トイレも、この原理が使われています。


さあ、ここからが自由研究!
原理を知ったところで、皆さんで簡単な教訓茶碗を作ってみましょう!


材料は、プラスチックのコップと曲がるストロー、輪ゴム、接着剤。
まず、ストローを曲げて広がらないように輪ゴムで縛り、
次にプラスチックコップに、ストローが通るくらいの穴を空けます。

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最後に、穴にストローを通して
接着剤で水が漏れないように接着すれば完成!

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材料は身近にあるものばかりですし、
これなら、たった1日で出来ますね!
ぜひ、手作りの教訓茶碗で、家族や友達をビックリさせてみましょう!
そして身近な空気の力を、教訓茶碗を通して、
ちょっとだけでも体感して頂けたら幸いです。

"気圧"で自由研究!

2012年7月31日

今月初め、山口市児童センターで
「わくわくお天気教室」の講師を務めさせて頂きました。
小学生のみんなを相手に、いろんな天気に関するお話をしたり、
実験を披露したのですが、
この教室の中で、みんなと一緒に作ったのが「気圧計」です。

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天気予報では、高気圧、低気圧...という言葉がありますね。
低気圧がやってくると雨になり、高気圧がやってくると晴れる、
というのは皆さん、ご存知だと思いますが、
高気圧、低気圧の接近を知る気圧計を、
身近な材料で作ってしまおう、というものです。
夏休みの工作・自由研究としても、バッチリですよ!!
ぜひ、宿題に困っている小学生の皆さん、
作ってみてはいかがでしょうか。


材料は、風船、空きビン、輪ゴム数本、ビニールテープ、
割りばし、接着剤、ストロー1本。
ほとんどは台所周辺にあると思いますし、
なければ100円ショップで全て揃いますね。


作り方もカンタン!
(1)風船を切り、空きビンの口にたるみがないようにピンと張る
 できるだけピンと張るのが、気圧計の性能を大きく左右します。
 力が入らないときは、大人に手伝ってもらいましょう。

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(2)輪ゴムで風船を固定。
 さらにビニールテープでグルグル巻きにして、
 ビンの中の空気が外に絶対に漏れないようにします。

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(3)割りばしを1~2センチくらいの長さに切って、
 ビンの端の部分に接着剤で接着します。

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(4)ストローの片側を斜めに切って針のような形にし、
 もう片側を接着剤で風船の中央に接着します。

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 接着するとき、ストローの途中の部分が、
 割りばしの上に乗るようにします。

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これで完成!
高気圧がやってきて気圧が高くなると、空気が物を押す力が強まり、
わずかに風船が押されて、ストローの針が上がります。
逆に低気圧がやってきて気圧が低くなると、
空気が物を押す力が弱まり、
わずかに風船が盛り上がり、ストローの針が下がります。

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目盛りの書いた紙を気圧計の横に置いて、
ストローの針がどう上下するか、毎日、観察してみてください。
目盛りの変化と天気の関係を調べてみると、
立派な自由研究になるのではないか、と思います。


今週は、この気圧計で
実際に天気の観察を行っている小学生のお宅に、
ちょっとお邪魔してくる予定となっています。
気圧の観察で、どんな楽しさ、面白さがあるのかを聞き、
近日中に、天気コーナーでも紹介したいと思いますので、
ぜひ、放送もお楽しみに!

星に願いを

2012年6月29日

先月の日食、そして今月は金星の太陽面通過など、
天文イベントが続きましたが、
星に関するイベントと言えば、七夕。
さわやかモーニングの「さわ吉」の隣には、
笹飾りがお目見えしました。

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さわ吉の願い事は「8の段を覚える」ですが、
来週は、國本キャスターや鎌田キャスター、
そして私の願い事を書いた短冊も
飾られる予定になっています。
どんな願い事なのか、ぜひ、注目して下さいね。


天気の方は、しばらくは梅雨空続きで
なかなか星に願いをかけるのが難しそうですが、
災害が起こらないことを願いつつ、
まだまだ続く大雨シーズンに、気を引き締めて臨みましょう。

日食ウィーク

2012年5月18日

今週は、日食を指折り数えて待つ一週間!
熱血テレビの「お天気情報ぷらす」のコーナーでは
「日食ウィーク」と題して、シリーズで
日食を楽しむ話題をお届けしました。
 
県内では、どんな感じで太陽が欠けるのかは、
前回のブログでも紹介しましたが、
その太陽を観察するのに欠かせないのが日食メガネ。
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目を傷めないためにも、必ず太陽観察用のものを使用すること、
そして双眼鏡や望遠鏡などと組み合わせて使用しないなど、
正しい使い方で観察しましょう。
また、日食メガネを使ってでも、長時間、太陽を見続けることはせず、
適度に目を休ませるようにしましょう。
 
また、日食メガネを使わなくても楽しめる観察方法もあります。
日食のときは、木漏れ日が欠けた太陽の形になって
地面に映し出されます。
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木漏れ日の他にも、穴や隙間を通ってくる太陽の光は、
太陽の形を映し出します。
押しピンで穴を空けた型紙や、クラッカーの穴、
そして台所にあるザルの穴など、
いろんな穴が作り出す光の模様を楽しんでみましょう。
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そして、日食は見るだけでなく、写真にも残しておきたいですね。
実は日食メガネを使えば、日食の写真も撮影できます。
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注意したいのは、撮影する太陽の姿は
必ずデジカメの液晶モニターで確認!ということ。
光学ファインダーを覗くのは、目を傷めるおそれがあります。
あと、日食当日に慌てないよう、晴れている時に
事前に撮影に練習をしておくといいと思います。
 
あとは、当日、晴れて太陽の姿が見られるのを祈るのみ!
無事、日食が観察できたら、
欠けた太陽や木漏れ日などのリポートを
tenki@kry.co.jpまで、お待ちしています!!

まもなく日食!

2012年5月14日

私の気象予報士の原点は「宇宙」にある、ということを
このブログで何度か書いていますが、
その宇宙への関心の記憶をたどると、
25年前の小学生の頃にさかのぼります。
 
1987年9月23日、秋分の日の祝日、
沖縄で金環日食が見られましたが、
山口の空でも太陽が欠ける部分日食がありました。
私は何度となく空を見上げ、太陽が月に隠されていく
不思議な風景に魅了されたことを、今でもハッキリ覚えています。
あの時以来、天文現象の虜になり、
小学校の卒業文集では、将来の夢は「天文学者」でした。
 
天文学者から気象予報士へと進路は変わったものの、
空を見上げることは共通しています。
あの時の日食は私の人生を左右する、
大きな出来事だったのかもしれません。
 
もしかしたら、今度の日食を見て、私と同じような
人生を左右される人がいるかもしれない、
そんなビックイベントを、多くの人に見て欲しい、という気持ちで、
10日(木)の「スクープアップやまぐち」と
11日(金)の「さわやかモーニング」で、
5月21日(月)に迫る、日食の見方、楽しみ方をリポートしました。
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今回の日食は、九州南部や四国・本州の太平洋側の広範囲で
太陽がリング状になる金環日食になることで、
全国的に話題が高まっています。
山口県では残念ながら、太陽はリング状にはなりませんが、
それでも最大91%も欠けるという、規模の大きい部分日食となります。
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日食は5月21日(月)の朝にあります。
東の空に昇ってきた太陽が、午前6時17分から欠け始め、
最も欠けて細い三日月のような形になるのが、午前7時27分、
その後は次第に太陽は元の形に戻り、
午前8時48分に日食は終わります。
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欠けていく太陽の形にばかり注目が行きがちですが、
私としては、広大な宇宙の中での
絶妙な太陽系の営みまで想像して頂きたいと思います。
太陽と月が重なるという絶妙なタイミング、
そして私たちが地球という星で暮らしている絶妙なバランスなど、
全てがスゴイことなんだ、というのを
感じることが出来るのではないか、と思います。
 
そんな注目の日食について、
今週の「熱血テレビ」『お天気情報ぷらす』のコーナーでは
毎日、シリーズで日食についての話題を、
さらに詳しくお伝えする予定です!
 
万全の準備で、世紀の天文ショーを
しっかり楽しみましょう!!
あとは当日、晴れてくれることを祈る...

虹色ラッシュ!

2012年4月20日

今週の天気コーナーは
虹色現象の話題でタップリお送りしました!
 
「虹」といえば、晴れているのに雨が降っている
天気雨の時に現れる、七色のアーチですが、
これは太陽の光が雨粒で反射することで出来る現象です。
しかし、雨が降らなくても、
薄雲が広がっているときは、太陽の光が薄雲で屈折することで
また少し変わった「虹色の現象」が見られることがあります。
 
まずは15日(日)、水平に平べったい虹色「環水平アーク」。
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さらに18日(水)は、太陽の周りに虹色の輪が出来る
「日暈(ひがさ)」。
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そして、その日の夕方には、
太陽の脇に出来る虹色の光点「幻日(げんじつ)」と、
空の真上に現れる逆さの虹「環天頂アーク」。
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どの現象も、薄雲が広がるときに
太陽の周りに時々現れる、光の芸術作品です。
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ただ、環天頂アークは真上に現れるため
出現しても気づきにくく、
環水平アークは太陽が高く昇る時しか見られないため、
晩春~夏の期間限定の現象でもあります。
 
ちなみに、私の個人的な評価によるレア度は、
・日暈...★★
・幻日...★★★
・環天頂アーク...★★★★
・環水平アーク...★★★★★
 
これらのレアな現象が短期間に一気に見られるなんて、
そう滅多にはありません。
今週は、とってもお得な一週間でした!!
 
4~5月は周期的に天気が変化する中、
薄雲が広がる天気になることも多く、
この先も、また虹色ラッシュがやってくるかもしれません。
薄曇りの時は、ぜひ空を見上げてみて、
ちょっとレアな虹色現象を見つけてみませんか?
 
また、虹色現象を発見したら
tenki@kry.co.jpまでリポートもお待ちしています!

「宇宙」への誘い

2012年3月30日

前回のブログは「氷アート」。
あれから、ずいぶん久々のブログ更新となってしまいました(^^;
季節は進んで、サクラの開花にワクワクする季節となりました。
 
そして、今年の春、私にはもう1つ、ワクワクすることがあります。
それが、4月1日(日)より始まるアニメ「宇宙兄弟」。
私、書店で、この原作漫画を読んだ時から、
兄弟で宇宙飛行士を目指すという壮大なスケールでありながら、
宇宙飛行士という存在が遠く感じられないストーリー展開に、
どっぷりハマっていきました。
 
以前にもブログで書きましたが、私の気象予報士の原点は
「宇宙」にあるのではないかと思います。
様々な天文現象の美しさに感動を覚えた時も、
今の天気を観察する時も、視線は同じ空にあります。
「宇宙兄弟」を漫画で読んで、子供の頃、科学雑誌の宇宙関連記事に
目を輝かせていた頃を思い出したりもしました。
 
漫画では、そんな私のような宇宙好きにはもちろん、
宇宙に特に関心がない人でも楽しめる、
登場人物の人間味あふれるシーンも魅力です。
今から、アニメではどのように描かれていくのか楽しみです。
日曜日の朝という、ちょっと早起きにはツライ時間の放送では
ありますが、皆さんも「宇宙兄弟」を通じて、
宇宙の世界に浸ってみては、いかがでしょうか。
 
 
また、今週は夜空に、宇宙の世界に私たちを誘う、
粋な演出がありました。
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26日(月)、日没後の西の空で、金星・月・木星が一直線に整列。
私はKRY玄関前のパラボラと交信しているような構図で
撮影してみましたv(^^)v
 
5月21日(月)には日本全国で金環日食や部分日食もあり、
地球が太陽系の営みの中の一つだってことを感じる天文イベントが、
このあとも続きます。
天気コーナーでは、宇宙の話題も時々織り交ぜながら、
空を見上げる楽しさを、今後もお伝えしていきますね!

寒いからこそ“氷アート”

2012年1月27日

寒い冬になると予想されていたとはいえ、
今週は「うんざりする寒さ」と感じた方も
多いのではないかと思います。
また来週にも強力な寒波が予想されています。
インフルエンザも流行ってきていますが、
体調管理最優先でお過ごし頂けたらと思います。
 
ただ、寒さは耐え忍ぶだけではモッタイナイ!
どうせなら楽しもう!と、天気コーナーでオススメしているのが
氷の芸術作品「氷アート」です。
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冷え込む朝は、水たまりなどが凍っている風景を見かけますが、
同じように、水を入れた容器を外に置いておくと、
朝には美しい氷が出来上がります。
さらに、容器に水だけでなく、いろんな飾りなどを入れて
芸術作品にしてしまおう、というわけです。
 
天気コーナーでは、皆さんから頂いた氷アート作品を、
これまで、いろいろ紹介させて頂きました。
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冷凍庫で急速に凍らせる氷と違って、
じわじわ時間をかけて凍らせるので、
氷の中に空気の泡が残りにくく、キレイな透明の氷になります。
まさに「アート」ですね。
 
ただ、「なかなか凍らないよ…」という声も、多く届いています。
そこで、氷アートの成功率を上げるコツを伝授しましょう。
 
●水は少なめで底の浅い容器に
 水が多ければ、それだけ凍るのに時間がかかります。
 また、水が冷たい空気に触れる面積が広いほど、早く凍ります。
 お皿など平べったい容器がオススメ。
●低温注意報の出ている日が狙い目
 低温注意報は、路面凍結や水道管凍結に注意を呼びかける
 情報です。
 このため、水を凍らせる氷アートもできやすい冷え込みが
 期待できます。
●昼間でも日陰になりやすい場所に置く
 霜や積もった雪が消えにくい場所など、
 普段から、地面の冷えやすい場所を探しておくと良いでしょう。
 
水を寒さで凍らせるだけ…ですが、意外に奥は深いです。
失敗しても成功への布石と考えて、
皆さん自身で氷アートの作り方のコツを掴んでみてくださいね!
来週も氷アート作りに最適な寒さが続く予想です。
路面凍結などには要注意ですが、
辛い冬の早起きの楽しみに、ぜひ、お試しください!
そして、皆さんの作品を、tenki@kry.co.jpまで、
お待ちしています。
 
ちなみに氷アートは、今が正念場の受験生のお守りにも
オススメですよ!
なぜなら「解ける」から(^o^)
受験生の皆さんも、ぜひ勉強の合間にチャレンジしてみては?

来年もよろしくお願いします

2011年12月27日

今年もKRYで天気予報をチェックして頂き、
また、tenki@kry.co.jpへのリポートで
多くの方々に天気コーナーに参加も頂き、ありがとうございました。
 
今年は東日本大震災という、未曽有の災害が発生しました。
自然の猛威の前に、いかに私たちは「生かされて」いるか、
そして平穏な生活が尊いものであることを学ぶ一年でもありました。
 
山口県でも、近い将来に起こると言われている
東南海・南海地震をはじめ、
近年は大規模な風水害に脅かされています。
穏やかであってほしいと願うところですが、
願うだけでなく、いざという時の備えも欠かせません。
 
自然災害の脅威に直面した時、
難を逃れるために重要なものの1つが「情報」。
私は気象情報を扱うプロフェッショナルとして、
正確で科学的根拠があり、信頼できる「情報」を
今後も引き続き、しっかりお伝えして、
皆さんの備えの一助になれたらと思います。
また、天気コーナーを通して、
自然の脅威だけでなく、優しさや楽しさも、
皆さんと共有していきたいと思います。
 
 
さて、私は、まだまだ年末の大仕事が控えています。
皆さんの気になる、年末年始の天気を
きょう27日の熱血テレビ、あす28日のKRYさわやかモーニング、
さらにスクープアップやまぐちスペシャルで、お伝えします。
 
また、来年の仕事始めは、1月4日(水)ですが、
熱血テレビは15:55、
スクープアップやまぐちは17:08スタートと、
いつもより早い時間ですので、お間違えのないように!
 
では、体調管理や交通安全に十分、気をつけて
よいお年をお迎え下さい。

天気図のミタ

2011年12月 2日

この秋~冬は「家政婦のミタ」ブームが起きていますね。
実は私もハマッている一人です。
「ミタ」に似ている言葉に、さわやかモーニングの
「天気のミカタ」というコーナーがありますが(笑)、
今朝は12月に入り、そろそろ雪や凍結の季節、ということで、
視聴者から頂いた、冬タイヤへの交換時期の質問にお答えしました。
ポイントは「1050hPa以上の高気圧をミタら急げ!」
 
冬は天気図の左上、三日月のような形をしたバイカル湖付近に
冷たい空気を持つ高気圧があります。
この高気圧が成長するほど寒気が大陸に蓄積されていて、
特に高気圧の中心気圧が1050hPa以上だと
寒気が相当溜まり、この寒気が日本に放出されることで
近日中に大寒波の可能性…
という昔からの天気予報の経験則があります。
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12月になると、山間部では度々、氷が張るような冷え込みがあるため、
冬タイヤへの交換は急ぎたいところですが、
平野部・市街地のみでの車の運転であれば、
この1050hPaの高気圧が見られた頃が
冬タイヤに交換する、ひとつの目安になります。
 
番組中では、この1050hPa以上の高気圧が
今月半ば頃に現れる可能性…とお伝えしましたが、
番組終了後、さらに新しい予測データを見ると、
来週末(9~10日頃)にも、1050hPaが現れる気配が出てきました。
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(写真右、大陸奥地で1052hPaの高気圧の予想)
 
まだ予測には流動的な要素もありますが、
来週末~再来週あたり、そろそろ平野部でも雪が舞う天気が
やってくるかもしれません。
日々、最新の予報や大陸の高気圧の動向に注目して、
早めの備えをお願いします。
 
なお、雪は気象台の観測ポイントが少なく、
どこでどれだけ降ったのかの実況把握には
皆さんからtenki@kry.co.jpにお寄せいただくリポートが
毎年、非常に役に立っています。
皆さんから情報を頂くことで、しっかり予報を検証し、
次のより精度の高い雪予報に役立てることもできます。
今年も雪をミタら、リポートをお待ちしています!

秋の雲

2011年10月14日

ここ最近、天気コーナーの中で何度も言っていますが、
秋は雲の姿が美しく、個人的には一番、空の見飽きない季節です。
そんな中、チームやまぐちが躍動した山口国体期間中、
青空のグラウンド上でも、たくさんの秋の雲が躍動していました。
今朝のさわやかモーニングでは、
山口国体期間中に皆さんから頂いた秋の雲のリポートを
たくさん紹介させて頂きました。
 
秋の雲には、いくつかありますが、
代表的なものの1つが、青空のキャンバスに
刷毛でサーッと描いたような細い雲。
「巻雲(けんうん)」別名、すじ雲やはね雲などと呼ばれる雲です。
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雲の正体は、上空10キロ以上という高いところに浮かぶ氷の粒で、
上空の強い風で流されながら蒸発することで、
細い糸のような雲になります。
 
そして、小さな小石を規則正しく並べたような雲。
「巻積雲(けんせきうん)」、
うろこ雲やいわし雲などとも呼ばれます。
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この雲が出ると釣果が期待できる、という声も…。
 
さらに、巻積雲の雲の塊が少し大きくなったのが、
「高積雲(こうせきうん)」、
ひつじ雲やさば雲などとも呼ばれる雲です。
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山口国体が開幕した今月1日は、
本当に見事なひつじ雲が、開会式の感動に花を添えました。
 
実は、このような美しい雲が現れやすい期間は、あまり長くはなく、
冬の気配が見え始める11月になると空の主役は秋の雲から、
綿状や鉛色の雲へとバトンタッチが始まります。
ぜひ、今しか楽しめない秋の芸術作品に、しっかり注目しましょう!
そして、秋の空は、ぜひ写真に収めて
tenki@kry.co.jpへのリポートも、ヨロシクお願いします。
 
さて、雲といえば、ただ今、こんなものを準備中です。
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今月30日(日)に、防府市青少年科学館ソラールで
小学生を対象にした、私が講師を務める、
お天気講座が開催されます。
テーマはズバリ「雲博士になろう!」
この中で参加者の皆さんに、これ一冊で雲博士になれる
“虎の巻”を差し上げる予定です。
興味のある方は、ぜひ、参加頂けたら幸いです。
定員があるようなので、参加申し込みはお早めに!
問い合わせは「防府市青少年科学館ソラール」
電話 0835-26-5050へ!

KRY秋まつり2011&お知らせ

2011年9月26日

今年もKRY秋まつり2011に
たくさんの方にお越し頂き、ありがとうございました!
 
今年の私は、土曜日に2本のラジオ番組に登場。
お天気クイズのほか、非常にレアなモノマネを披露したり、
大喜利にチャレンジしたり…と
テンション上がりっぱなしで過ごさせて頂きました。
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視聴者・リスナーの方から
「日ごろ見られない一面を見ることができ、楽しかった」
というメッセージを頂き、嬉しいやら、恥ずかしいやら…
 
何はともあれ、楽しんで頂ければ何よりです(^o^)
多くの皆さんの温かい声援を胸に
また日々の充実した気象情報の発信に、
頑張っていきたいと思います。
 
さて、その秋まつりのステージでもお伝えいたしましたが、
重要なお知らせがあります。
来週10月3日から、スクープアップやまぐちは
今より番組のスタートが1分早まり、
午後6時15分スタートになります。
より早く、そして正確で分かりやすく掘り下げた
ニュース・気象情報をお伝えしていきますので、
引き続き、ご愛顧のほど、よろしくお願いいたします!

いよいよ賑やかな秋に!

2011年9月22日

台風などで、てんやわんやの日々を送っていましたが、
ようやく天気は落ち着いてきました。
台風によって急ピッチで季節は秋に進み、
ふと空を見上げると、鱗状の雲や刷毛状の雲、
そして深みのある青い空…
秋の空は、やっぱり美しく、芸術的ですね。
そして秋の空が一年で一番、空の表情が賑やかだと
私自身は思っています。
 
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さて、秋といえば、23日(金)と24日(土)は
恒例のKRY秋まつり2011が開催されます。
いつもより少し時期が早いぶん、
予定が決まったときには台風や秋雨を心配していたのですが、
どうも、その心配は杞憂に終わりそうで
絶好の行楽日和が期待できそう!
ぜひ、皆さんお誘い合わせの上、ご来場頂き、
秋の空と同様に、秋まつりの会場を
賑やかに盛り上げて頂けたらと思います。
 
今回の秋まつりでは、私は24日(土)に登場します。
会場から生放送のラジオ番組では、
12:00~の秋まつりスペシャルと、14:00~のラジKINGスペシャル、
どちらにも出演してしまう、という大忙しです。
昼からステージ出演が続く関係上、午前中にご来場頂いた方が、
直接、近い場所で私に会えるチャンスかもしれませんね。
ぜひ、朝から夕方まで、タップリお楽しみ下さい!

「氷」で自由研究!

2011年8月 5日

気づけば1ヶ月半もブログを更新していませんでした。
何をしていたか、というと、まぁ、いろいろしていたわけですが、
その中でも毎年の夏の大仕事、番組で紹介する
夏休みの自由研究企画を仕込む作業が大変でした。
 
そして、今週、その仕込みの成果を
スクープアップやまぐちと、さわやかモーニングで
発表させて頂きました。
 
今年のテーマは「氷」。
毎年、私は暑い夏には、かき氷を食べることが多いのですが、
かき氷屋さんの氷は、なぜか家で作るかき氷より、美味しいですよね。
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かき氷屋さんの氷は、透き通った透明感が一番の特徴。
家の冷凍庫で作る氷は、急激に冷やすため、
中に空気が閉じ込められて白く濁り、
なかなか透明な氷はできません。
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じっくり時間をかけて凍らせた、固くて透明な氷が、かき氷では、
きめ細かいサラサラッとした独特の美味しさになるわけです。
 
しかし、自由研究は、ここからが本番!
かき氷屋の透明で美味しい氷を、何とかして家の冷凍庫で作れないか
チャレンジです。
「じっくり時間をかけて凍らせる」というポイントを踏まえて、
水を入れた容器を空気の入ったクッションに包み、
クッションを断熱材にして、冷凍庫に入れたときに
急激に凍らないようにします。
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そして容器を冷凍庫で冷やします。
クッションは上までシッカリ包みますが、下は包まずに残し、
また、冷凍庫の中に入れるときに
割り箸で容器を少し浮かすように置いて、
容器の底の水から、少しずつ凍らせていこう、というわけです。
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丸一日、冷やし続けて、その結果は…
 
完璧な透明の氷は難しかったものの、
そのまま凍らせるのに比べると、透明度の高い氷が出来ました!
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ただ、放送では、まずまずの結果となりましたが、
ここまでたどり着くまでに、実は結構な数の失敗もありました。
断熱材のほか、水が凍る途中で水を継ぎ足すなど、
さらに凍る速度を遅くする工夫が、いろいろと必要なようです。
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このあたり、どうしたら
もっと透明な氷になるのか、
そこはぜひ、皆さん自身で、いろいろ試してみてください。
その試行錯誤が、立派な自由研究になると思います。
 
なお、この実験は注意点が1つ、
水を入れる容器がガラスだと、水が凍って膨張するときに
割れるおそれがあるので、
プラスチックや紙のコップを使うようにしてください。
 
まだまだ、暑い日が続きますが、
そんな時こそ楽しい「氷」の自由研究。
皆さんのチャレンジした結果なども、
ぜひtenki@kry.co.jpまで教えてくださいね!

そっくりさん

2011年6月17日

今回は、全く天気に関係ない話です。
 
ただ今、CMなどで目にしたり耳にしたりする方も多いと思いますが、
来月9日(土)に周南市文化会館で、
リサとガスパールが新しい世界と出会う様子を、
クラシック曲を中心にした楽曲で楽しむコンサートが開催されます。
 
そのチラシの中に…
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なぜか私???
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私の周りで今、ツボにはまる人続出中です(笑)。
コンサート無料ご招待への応募
20日(月)締め切り(当日消印有効)です。
お早めに!

大雨情報を知って備えを

2011年6月 9日

沖縄地方が統計開始以来、最も早く梅雨明けし、
徐々に梅雨前線の定位置が西日本へとシフトしつつあります。
早速、週末は土曜日を中心に大雨が予想されていて
十分な注意・警戒が必要です。

特に県内は、去年、おととしと豪雨災害に見舞われ、
今年こそは無事に雨の季節を乗り切っていきたいところ。
そんな中、災害や被害を減らすためには
防災情報を活用した早めの備えが大切です。
知っているようで意外に誤解も多い大雨情報について
改めて、おさらいしておきましょう。

【大雨情報】
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大雨が心配されるとき、気象台は
「大雨注意報」「大雨警報」「土砂災害警戒情報」の
3ランクの情報を出します。
よく、「土砂災害警戒情報」が「大雨警報」と同じと誤解されていますが、
実は土砂災害警戒情報は大雨警報より上の、
きわめて危険な状況の時に出る情報で、
自治体が避難勧告などを出す際の指標にもなっています。
この情報が出たら、速やかな避難の準備と、
自治体の情報に十分ご注意ください。
また、雨が止んでも大雨警報などが出続けることがありますが、
これは土壌雨量指数という、地面にしみこんだ雨で
地盤がどれくらい緩んでいるか計算した指標を使っているためです。
雨が止んでも、警報などが出ているうちは、
土砂災害への警戒は続けましょう。

【河川情報】
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大雨が降ると、川の増水、はん濫の危険もあります。
その時、気象台は「洪水注意報」「洪水警報」、
また、洪水で大規模な被害が心配される
錦川、椹野川、厚東川、島田川の4つの水系を対象に
「はん濫注意情報」「はん濫警戒情報」「はん濫危険情報」
というものも発表します。
「はん濫危険情報」になる前には
避難などの危険回避の行動に移して頂けたらと思います。

【防災情報を知る】
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県では、警報などの発表状況や
川の水位などの情報をリアルタイムで確認できる
携帯電話のサイトを運営しています。
また、情報が発表された時や、
家の近くの川で水位が基準を超えたときなど、
メールでお知らせするサービスもあります。
ぜひ、ブックマーク登録、メール配信登録するなどして、
情報を速やかに確認できる手段を整えておくことを、おすすめします。

いざというときに、どんな行動をとればいいのか、
その行動の判断基準は、どうしたらいいのか、
あらかじめシミュレーションしながら、
そして情報サイトなども活用して
防災に関する意識を高めていきましょう。

夏の準備

2011年5月31日

大震災後、電力不足が懸念される中、
今年は例年以上に夏の予報に注目が集まっています。
ひとまず、長期予報のデータでは
今年の夏は、去年のような記録的な猛暑ではない見込み。
気温は6~7月は平年並みか高めですが、
夏本番の8月は平年並みと予想されています。
ただ、今年、10年ぶりに更新された「平年値」によって
今年の平年並みは、去年までの平年並みより
0.4度アップとなっているので、
平年並みでも厳しい暑さと考えておいたほうがいいようです。
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節電など意識しながら、でも過剰に意識して熱中症にはならないよう
エアコンなどは適度な利用を心がけるなど、
例年以上に暑さとの上手な付き合いが求められる夏になりそうです。
 
そんな暑い夏に向けて、そろそろ準備は進めたいところです。
まず、体を暑さに慣らすことが大切。
毎日、30分前後歩いて汗をかくなどすることで、
1~2週間で暑さに体が慣れてくると言われています。
そしてエアコンの節電に効果的とされているのが、
お馴染み「緑のカーテン」。
すでに、いろんなお宅で見かけますが、
我が家でも、今週、ゴーヤとアサガオによる
緑のカーテン作りを始めました。
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エコという側面もさることながら、
これから夏本番に向けて、すくすくと生長する姿も楽しみです。
 
一人一人の取り組みは小さなことですが、
それぞれが意識して取り組むことで、大きな力になります。
どう夏の暑さと対抗するか、
今から、いろいろ考えて、準備を進めていきましょう。

あの日から考え続けていること

2011年4月25日

久々のブログになりました。
長らくお待たせして、すみません。
 
前回のブログの内容は、サクラ開花予想について。
そして、いよいよサクラの季節を迎えようとしていたとき、
多くの家族、仕事、笑顔、安らぎなど
あまりにも多くのものを日本から一瞬で奪い去った
東日本大震災が発生しました。
 
あれから1ヶ月以上が経過し、
サクラは花の季節を終えて葉桜になりました。
時間が経つとともに、少しずつ立ち直ろうとする人たちの
力強いニュースも多くなりつつあります。
ただ、一方で、あの日から時間が止まったままの被災地の風景、
そして想像を絶する不自由な生活を強いられている人たちも多く、
まだまだ被災地が普通の生活を取り戻すには
途方もない時間と労力が必要であることには変わりない状況です。
これから、県内だけでなく、被災地も含めて
次第に暑さが増し、雨の降る量も増えてくる季節が待っていますが、
せめて、これ以上、天気が被災地にとって重い負担にならないよう
願うばかりです。
 
今回、山口県は幸いにも震災による直接的な影響はなく、
日常の生活が続けられています。
ただ、日々のニュースなどに心を痛めつつ、
もし山口県が大きな災害に見舞われたら…と考えながら
生活する時間は格段に増えました。
私の場合は、日々、天気予報をお伝えしている立場ということもあり、
災害時の天気予報の伝え方とは?というのを改めて考えています。
 
正確な情報と、根拠ある今後の天気や気温の変化などを
端的に伝えることは、いつの天気予報でも大前提にありますが、
いざ震災が発生すると、天気に対する日常的な対策も困難になります。
十分な衣服や布団などがない人に
「冷え込むので暖かくしてお過ごし下さい」、
水が不足しているのに
「水分補給はこまめに」などとは言えません。
余計なアドバイスは省いて、淡々と予報をお伝えする、という形でも
天気予報は十分役割を果たすことにはなるとは思いますが、
何かが足りない…
日常を一瞬で奪われ、普通の生活を取り戻したいと願う人たちに
天気予報は、どう寄り添っていくべきなのか…
 
簡単には答えの出ない難しい課題ですが、
防災情報を扱う立場として、技量を磨きつつ、
考え続けていきたいと思います。

サクラ開花予想

2011年2月25日

今や、毎年恒例?になってきた、私オリジナルのサクラ開花予想。
今年も、けさの「さわやかモーニング」で発表しました。
去年は各民間気象会社の予想より私の予想がニアピンという
好結果を弾き出しましたが、今年のサクラの予想日とは…
 
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3月24日頃開花!
すでに民間気象会社3社も月23~27日頃と予想していて、
後追い…というわけではないですが、
似たり寄ったりの予想となりました。
まぁ、民間気象会社も去年の反省を踏まえて
予測方法を改良していると思いますし、
実際、いろいろ私なりに計算してみても、
今回の民間気象会社の予想は、かなりいい線ではないか、
と思います。
 
ただし、今年の予想には、例年以上に難しい点があります。
冬の記録的寒さが、まだ印象に強く残るなか、
今週はいきなり、季節外れの暖かさ…というか、
少し汗ばむほどにもなりました。
この激しすぎる気温変化が、サクラの生長にどう影響を及ぼすのか、
この先、どれほどの激しい気温変化が訪れるのか、
読み切るのが大変です。
 
3月に入ると、強い寒の戻りも予想されていて、
サクラのつぼみは、寒さで生長が滞ったり、
陽気が戻ると一気に生長したり…を繰り返しながら、
開花へ向かうとみられます。
この中で、開花直前という段階まで来た時、
寒くなるのか、暖かくなるのかで、開花日が大きく前後します。
私は、3月初めは寒いが、開花カウントダウンの時は寒さは和らぎ、
まずまず開花への歩みは順調と考えました。
これが吉と出るのか凶と出るのか、
3月の気温変化に一喜一憂の日々が続きます。
 
なお、寒の戻りがあることで、
仮に早い開花でも、満開になるまでの期間は長引き、
お花見のタイミングである見頃となる時期は
例年の4月上旬頃と考えています。
花が長く楽しめる可能性もありますが、
お花見は防寒対策が欠かせないかもしれません。
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今年は冬の寒さが厳しかっただけに、
とりわけサクラの季節が待ち遠しいところ。
そろそろ春の予定の計画を立て始めておきましょう。

この冬の体験

2011年2月14日

この冬は、本当に寒く、そして、よく雪が降ります。
生活への影響など、大変なところもありましたが、
一方で、私にとっては、ここ近年にないほど
冬らしい体験も数多くありました。
 
たとえば…
●この冬イチオシの氷アート!
 tenki@kry.co.jpでも皆さんの力作がたくさん届きましたね。
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●1月15日は市街地でもパウダースノーが積雪。
 家の前の緩い坂に雪をかき集めて、約4メートルのゲレンデを作り、
 そり遊びなどを楽しみました
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そして、先週末(2月12日)の積雪では、
なんと「かまくら」を作ってしまいました!
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約2時間かけて、家の周りの除雪も兼ねて雪をかき集め、
大きな雪山を作ったあと、横穴を掘って完成!
ゲレンデを作った時と違って湿った重たい雪だったので、
雪集めは重労働でしたが、
雪国やスキー場くらいでしか見たことがなかったものが、
自分の家の前に出来たのは、感動モノでした。
 
ここまで来たら、次は雪像作りに挑戦、というところでしょうか。
でも、もう、さすがに雪や寒さは勘弁…というところでもありますが。
 
ちなみに、今年の寒波には、
年越し(1月1日前後)、センター試験(1月15~16日)、
1月の終わり(1月29~30日)、バレンタイン直前(2月12日頃)と、
2週間ごとに、週末に来やすい、という特徴があります。
今後、再び雪をもたらす寒波が来るかどうかは
今の段階では何とも言えませんが、
本格的な春の到来まで、もう少し、
なぜか週末好きな冬将軍の動向には、注目しておきたいところです。

氷アートにチャレンジ!

2011年1月14日

うんざりするほど厳しい寒さが続く日々ですが、
そんな中、今週の天気コーナーで繰り返し皆さんに
オススメしてきたのが氷の芸術作品「氷アート」
 
この時期は、朝、水たまりなどが凍っている風景を見かけますが、
前日の晩から水を入れた容器を外に置いておくと、
朝には美しい氷が出来上がります。
さらに、容器に水だけでなく、いろんなものを入れることで、
芸術的な作品になる、というわけです。
 
放送では、私が作った氷アートを、いろいろ紹介させて頂きました。
花飾りを凍らせて「氷中花」、
大きな夏みかんも洗面器を使って「夏みかんの氷漬け」、
子供のオモチャを拝借して「アンパンマンの氷漬け」、
さらに濡れタオルも、しばれる寒さの中に干して
「しばれタオル」が出来ちゃいました!
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ただ、これだけの作品を作るには
ちょっとした試行錯誤もありました。
同じような寒い夜でも、凍る日もあれば凍らない日もあります。
いろいろ試した結果、幾つかポイントがあることが分かりました。
 
●ポイントその1「容器の置き場所」
 地面をはじめ、全ての物体は常に熱(赤外線)を出しています。
 これを「放射」といい、この放射が進んで冷え込むのが
 天気予報でおなじみの言葉「放射冷却」です。
 そんな放射の影響を最小に抑えるのが、踏み台などの上。
 地面から離れることで、地面からの熱が伝わりにくく、
 また、下を冷たい風が吹き抜けることで
 さらに地面からの熱が他に逃げて、
 踏み台の上に置いたものが冷えやすくなるのです。
 よく「橋の上は凍結注意」と言いますが、それと同じ原理ですね。
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 同じように、家などの建物に囲まれた所でも
 建物からの放射の影響を受けやすくなるので、
 出来るだけ周囲の開けている場所で試すのが、オススメです。
 
●ポイントその2「水の深さ」
 水が多すぎると、凍るのに時間がかかります。
 私が試した時は、出来た氷の厚さは最大でも1センチ弱でしたので、
 水は深さ1~2センチ程度にした方がいいようです。
 
●ポイントその3「天気予報もチェック!」
 最低気温が0度以下が1つのポイントですが、2~3度でも
 風の穏やかな底冷えの時は凍ることがあります。
 逆に0度以下でも、風が強いときは、体感的には厳しい寒さですが、
 風が吹くことで容器の水が動いて、かえって凍りにくいことも
 あります。
 
…水を寒さで凍らせるだけ、という実験なのですが、
実は意外に奥が深いのです。
他にも、細かいテクニックはありますが、
それは皆さんで発見してみてください。
 
氷アートは、やってみると、氷は非常に冷たいのですが、
成功した時はホットな気持ちになります。
また、寒い朝の早起きの楽しみにもなりますね。
まだまだ寒い日は続きそうですが、そのぶん、寒さを逆手にとって
氷アートに挑戦してみては、いかがでしょうか。
 
また、面白い作品が出来ましたら、
ぜひtenki@kry.co.jpまで、作品を写真に撮って、お送り下さい。
すでに幾つか、作品が届き始めています。
来週の天気コーナーで随時、紹介していきたいと思いますので、
よろしくお願いします。

今年も天気・季節リポート大募集!

2011年1月 1日

新年明けましておめでとうございます。
今年も、どこよりも詳しく役に立つ気象情報を
発信していきたいと思いますので、
ウサギのように耳を長~くして
情報をキャッチして頂けたら幸いです。
 
また、私の天気コーナーで欠かせないのが
皆さんから寄せられるtenki@kry.co.jpへの天気や季節のリポート。
去年は1年間で、106枚の写真を天気コーナーの中で紹介致しました。
放送で紹介したもの以外にも全て目を通して、
いろんな天気や季節の変化を感じたり、
より充実した気象情報をお伝えする上で、活用させて頂いています。
今年も、より山口に密着した気象情報をお伝えするにあたり、
皆さんのリポートも大いに頼りにしています。
まだ、リポートを送ったことのない、という方も、
携帯電話のカメラで撮影した写真でOKですので、
ぜひ、チャレンジしてみて下さい!
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なお、時間の都合などで、なかなか全てのリポートを
放送で紹介できないのですが、
中には、「こう撮影して頂けたら採用だったのに…」という
惜しい写真もあります。
リポート頂く際、以下のポイントに気をつけて頂けると、
採用率がアップするかもしれませんよ!
 
●空の写真は地上も入れて
 空のみ、雲のみの写真だと、
 雲の大きさや雲の高度などが分かりにくくなります。
 出来るだけ地上の建物や山など、大きさの比較できる対象物も
 1枚の写真に収めて頂けたらと思います。
 
●電線などは出来るだけ避ける
 街中で撮影の写真に、電線などが写り込んでいるものが
 多いのですが、時々、電線の方が目立って、
 空や雲の様子を邪魔してしまうことがあります。
 可能な限り電線などが目立たないよう撮影して頂けたらと思います。
 
●撮影日時、場所の明記を
 気象現象の発生要因などの分析を行うのに、
 写真の撮影日時や場所は重要な手がかりになります。
 
さて、今年最初のリポートに
心温まる「初春」リポートなど、いかがでしょうか。
まだまだ寒い日が続きますが、草木は少しずつ春の準備を
始めています。
そんな様子を敏感にキャッチして、報告頂ければ幸いです。
 
今年も、お天気コーナーのご愛顧と、皆様からのリポートを、
よろしくお願いします。

来年もよろしくお願いします

2010年12月28日

今年もKRYで天気予報をチェックして頂き、
また、tenki@kry.co.jpへのリポートにも多くの方に参加頂き、
ありがとうございました。
 
今年は「暑」という漢字に象徴されるように記録的猛暑となり、
また、山口県にとっては、2年連続の豪雨災害が
深い爪痕を残した年にもなりました。
来年こそは平穏な一年を…と毎年のように願っていますが、
なかなか、そんな年はないのかもしれませんね。
いざというときに、皆さんが自分の命や財産を守るための行動を
気象情報の面からバックアップできるよう、
来年も頑張っていきたいと思います。
 
来年の私の仕事始めは、1月4日(火)の
熱血テレビ、スクープアップやまぐちからです。
来年も、どうぞよろしくお願い致します。
 
年末年始は厳しい寒波に見舞われそうです。
体調管理や交通安全に十分、気をつけて
よいお年をお迎え下さい。

今年の漢字・天気版2010

2010年12月10日

師走に入り、今年あった出来事を振り返る企画も
よく目にするようになりました。
きょうのさわやかモーニングでは、
漢字一文字で、その年を振り返る「今年の漢字」発表に先立ち、
今年の天気を漢字で振り返ってみました。
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今年がスタートした時、
まさか2年連続、この漢字を挙げることになるとは
思いもしませんでした。
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本格的に寒くなってきた今となっては
遠い昔のような出来事のようですが、
今年は何度「熱中症に注意」と呼びかけたことか…
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そういえば、車の中でゆで卵が出来るか、という
猛暑を逆手に取った実験もしましたね… 
そんな猛暑の前は、春なのに寒の戻りが多かったり、
日差しの恋しい日が続きました。
取材に行き、農家の方の苦労が想像以上だったことを思い出します。
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他にも、いろんなことがあった2010年。
今回の企画をまとめていて、
天気の話題には事欠かない一年でした。
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ただ、ネガティブな話題が多すぎたのが残念です。
来年こそは「穏」であり、
この時期を「明」るい話題で振り返りたいものです。

カメムシ予測に新事実!

2010年11月26日

根拠はハッキリしないものの
都市伝説的に語り継がれている天気ことわざに、
「カメムシが多い年は大雪」があります。
去年は冬に入る直前の今の時期、県内あちこちから
「カメムシが多い」という情報が相次ぎ、
実際、気象台の暖冬予測に反して、雪の降る日が多くなりました。
そこで、今年もカメムシの予知能力を活用すべく、
今月初め、皆さんにカメムシの情報を募集しました。
 
ところが・・・
今年は去年とは対照的に「少ない」という情報が非常に目立つ結果に。
情報を寄せて頂いた方からも「今年は暖冬かも」という声がありました。
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一方、科学的なコンピュータ予測による気象台の3ヶ月予報によると、
12月から1月を中心に寒さの厳しい日が多く、
雪にも注意が必要、という傾向。
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カメムシ予測と科学的な予測、真っ向から食い違う結果となりました。
 
天気予報は科学的根拠に基づくものですので、
基本的には、コンピュータ予測を信頼することにはなるのですが、
ここまでカメムシ予測と食い違うには、何かあるのでは…。
そこで、いろいろ調べてみると、なんと興味深い事実が判明しました。
 
山口県病害虫防除所の方に聞いたところ、
冬を前に人里に姿を現すカメムシは、クサギカメムシなどの種類で、
冬は越冬場所を探すために、暖かい人家の近くに姿を現し、
越冬後、夏にかけて果樹に被害をもたらすことが知られています。
カメムシ目撃が相次いだ去年は、越冬数が多く、
今年の夏は果樹カメムシ類注意報も発表されました。
一方、カメムシが繁殖するのは、山林のスギやヒノキの実(球果)で、
秋以降に見られるカメムシは、
今年、スギやヒノキの実で増殖したものだそうです。
 
ところが、今年は、スギ・ヒノキの花粉が非常に少なく、
花粉症の人にとっては楽な花粉シーズンでした。
この花粉の少なさにより、実も少なくなり、
今年、秋以降に姿を現す、増殖したカメムシが
減っているようなのです。
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カメムシの数が、春に悩まされる
スギ・ヒノキの花粉と関係があるとは!
今年は、そんな特殊な事情が関係しているため、
カメムシが少ないからといって、暖冬とは言えないようです。
もし、そんな状況下でもカメムシを多く見る、というのなら、
相当な大雪や寒さを覚悟しておく必要があるようですね。
 
さわやかモーニング終了後に計算結果が出た
1ヶ月予報の資料を見ても、12月半ばから
一気に平年を下回る厳しい寒さが予想されています。
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例年、高価な冬物衣料はバーゲンで、という方も、
今年は買い惜しみしないで早めに揃えた方がいいかも。
また、スタッドレスタイヤへの履き替えも、
雪予報が出て混み合う前に、12月初めのうちに
済ませておいてもいいかもしれません。
もちろん、日々の天気予報もシッカリ確認して
体調管理にも十分気をつけて、寒い冬を乗り切りましょう。

お天気の出前授業

2010年11月 4日

ここ最近、通常の放送での天気予報のほかに
「出前授業」の機会が多くなっています。
先日は、防府市青少年科学館ソラールで、
小学生対象のお天気教室の講師を務めさせて頂きました。
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普段の放送では、数分程度しかない天気コーナーですが、
このような出前授業となると、
じっくり、タップリ天気について、お話出来ます。
そして、テレビをお伝えする時と違って、
子供たちがどんな表情をするのか、
反応を見るのが、いつも楽しみです。
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今の段階では、子供たちにとっては
テレビの天気予報の人から
話を聞いたり、ちょっと実験をした、くらいの経験でも、
それが、後々に「面白かったな」「ためになったな」と
思い出してもらえたら、と思っています。
未来の気象予報士誕生に繋がれば最高ですが、
気象災害の多い昨今、気象情報を上手に活用して
身を守ることの出来る人にはなって欲しい、という思いで
出前授業に取り組んでいます。
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機会があれば、今後も積極的に出前授業に参上致しますので、
ぜひ、お声をおかけ下さい。

宇宙と南極に行ってきました!

2010年10月29日

今週は急な冬のような寒さ、そして季節外れの台風と
天気の話題には事欠かなかった状況だったのですが、
そんな時期に3日間の休暇を頂いていました。
実は休暇を利用して
「宇宙」と「南極」を体験してきたのです!
 
「宇宙」とは、茨城県つくば市の「JAXA筑波宇宙センター」。
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以前、ブログで、
私の気象予報士の原点は「宇宙」にある、という話を書きましたが、
日本における宇宙開発の聖地のひとつが、ここになります。
 
今年は山崎直子さんなどの宇宙飛行士の活躍や、
幾多のトラブルを乗り越え日本に帰還し、
世界中に日本の宇宙開発技術の高さを示した
小惑星探査機「はやぶさ」など、
宇宙の話題が豊富な年でもありました。
ここには、ロケットや人工衛星の模型などが展示され、
日本が取り組んできた宇宙開発について、学ぶことができます。
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宇宙服は、顔を出して記念撮影することもできますよ。
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そして「南極」とは、こちらの船。
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南極地域観測隊の輸送支援任務で、
25回に渡って日本と南極を往復した
南極観測船「しらせ」です。
おととしに退役し、解体される運命だったところを、
民間気象会社ウェザーニューズが購入したもので、
現在は千葉県船橋市に、
いつでも再び航海に出られる形で係留されています。
南極観測としての任務は終えましたが、
気象や環境問題の情報発信の場にする目的で一般公開されています。
(見学には事前に申し込みが必要です)
 
写真では分かりにくいかもしれませんが、
全長134メートルもある巨大な船。
また、内部は非常に急な階段があったり、
隊員が寝泊まりした部屋の様子などが、
現役の時のままの様子が残されています。
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面白いのは、船の中に理髪店がある、というところ。
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ただ、メニューは虎刈りのみ。
実は、理容師がいる、というのではなく、
隊員同士がお互いに頭を刈るのだそうです。
何ヶ月にも及ぶ長い航海になるので、誰も髪型を気にしないのだとか。
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デッキからは、東京湾が一望でき、
遠くに建設中の東京スカイツリーも見えました。
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私が行った時は、あいにく曇り空でしたが、
天気が良ければ富士山も見えるそうです。
 
南極観測任務の厳しさや、幾多の困難を乗り切ってきた歴史を
肌で感じることができる場所でもあり、
気象を志す人などには新たな観光名所になりつつあるようです。
 
「お休みなのに、全然仕事から離れてないじゃん!」という声が
聞こえてきそうですが、
こういった「大人の社会見学」も、なかなか新鮮なもので、
心身ともにリフレッシュできた旅でした。
「宇宙」も「南極」も、山口からは少し遠いのがネックではありますが、
関東方面に行く機会があれば、皆さんもぜひ、足を運んでみてくださいね。

さよなら 山口測候所

2010年10月 1日

ついに、この日がやってきました。
昭和41年の開設以来、山口の気象観測を続けてきた「山口測候所」が
有人による観測を終了し、10月1日から無人化されました。
無人化直前の測候所を取材した模様を
「スクープアップやまぐち」「さわやかモーニング」で
紹介しましたが、ご覧頂けましたでしょうか。
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山口測候所には、仕事柄、度々、取材などでお世話になりました。
測候所の無人化は全国的な流れで、
全国96ヶ所あった測候所が順次、無人化されていましたが、
山口測候所は県庁所在地にある、ということが関係していたのか、
これまで無人化の波にのまれずに済んでいました。
しかし昨年末、「山口測候所も無人化」の知らせが届き、
「ついに来たか…」と、がっくりしたものです。
今年の10月1日で、山口測候所を含む全国6ヶ所の測候所が無人化され、
測候所は残り2ヶ所を残すのみとなりました。
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測候所の仕事は、正確に気象観測を行い、記録を残す、という
非常に地味な作業ですが、
観測データは、日々、積み重ねることで
長期的な気候変動を知る上での、信頼性と価値が高まります。
全て手作業だった昔の観測記録からは
正確に記録を残し、後生に繋げよう、という熱意が伝わってきます。
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今は、ほとんどの気象観測は機械が自動で行い、
観測データも即座にデータベース化されます。
このような業務の自動化が、測候所無人化の大きな理由ですが、
初霜、初氷、初雪、初冠雪など
人間の目で観測する季節現象などは、
無人化に伴い、観測は途絶えることになります。
去年11月4日に取材した初霜が、
測候所の歴史の中で最後の初霜になりました。
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今後、測候所から季節の話題が発信されない寂しさもありますが、
このような季節現象も、観測方法はアナログながら
長年、観測データを積み重ねてきたことで
季節の歩みを知る貴重な資料となってきたこともあり、
それが観測の断絶で価値を失うことにも、残念な思いがあります。
 
無人化に伴って、測候所の職員は各気象台に転勤となり、
各地の気象台で、より充実した防災気象情報の発信に
力を注いでいく、ということです。
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限られた予算の中で、初霜や初氷などの観測のために
人を常駐させるのは難しい現状もありますし、
近年、防災における気象情報の役割は一段と高まってきています。
今回の測候所の無人化で、失うこともありますが、
今後、それ以上に価値ある情報が生まれることを期待しましょう。
 
また、初霜、初氷などは、
あくまで測候所からの情報発信がなくなるだけです。
私の天気コーナーでは、測候所の情報は途絶えても、
季節の話題は大切にしていきたいと思います。
そんな時に頼りになるのが、皆さんからの季節感タップリのリポート。
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皆さん、ひとりひとりが測候所職員の気分になって
霜や氷などに限らず、あらゆる季節や天気の話題を
tenki@kry.co.jpまで、お寄せ下さい。
山口測候所は無人化になっても、
代わりに山口県内の各リポーター測候所が
価値ある情報を生み出してくれるはず…と信じています!

学問の秋

2010年9月29日

お彼岸を境に、あれほどの猛暑もすっかり忘れてしまうほどの
涼しさとなりました。
空に浮かぶ雲も、うろこ雲、さば雲、ひつじ雲などを
見かけることが多くなり、
りんごや栗、みかんなどの秋の味覚の話題も多くなっています。
 
さて、秋といえば「食欲の秋」「スポーツの秋」「芸術の秋」など
いろいろありますが、
今年は「学問の秋」にチャレンジしてみては、いかがでしょうか?
 
去年、このブログの中で「防災士」の話題をお伝えしました。
2年連続、大規模な水害に見舞われた県内にとって
災害は決して人ごとではありません。
そんな中、いざ、災害が発生した時に、
行政からの支援が来るまでの間、
家族や隣人を、いかに助けていくのか、
また、災害から身を守るために、
普段からどのように防災の啓発活動を行っていくのか、
その際の活躍が、防災士に期待されています。
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私は、去年、宇部市で行われた防災士養成講座を受講し、
無事、防災士の資格を取得したのですが、
今年も、その防災士になるための、防災士養成講座が
宇部市で開催されます。
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受講料がネック、と思われる方が多いと思いますが、
この講座は行政が主催していることもあり、
他で行われる講習会に比べると、断然お安くなっています。
むしろ、山口県において、
様々な分野の防災に関する話に触れる機会は滅多になく、
しかも防災士の資格が取得できるとなれば、
貴重なチャンスといえるかもしれません。
なお、講習のあと、防災士の試験がありますが、
しっかり講習を受けて、テキストを読んでいれば難しいことはなく、
前回の講習では、受講した方全員、きちんと合格したそうですよ。
防災について、しっかり学びたい方は
ぜひ、受講してみて下さいね。
防災士養成講座についての詳しい内容は
「宇部市 防災士」で検索してみて下さい。
 
さて、この防災士養成講座、
去年は、私は受講生という立場だったのですが、
実は今回は「講師」という立場で参加させて
いただくことになりました。
日々、防災情報の一種である気象情報をお伝えする立場として
気象情報を正確に受け取り、的確な行動に移して頂くための
大切な知識を皆さんにお伝えしたいと思っています。
 
ただいま、その準備に追われています。
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人に教える、というのも、自分の知識を整理したり
曖昧な記憶の部分を改めて調べ直したりするなど、
ただ学ぶ以上に、いろいろ勉強になるものですね。
多くの皆さんの「学びたい」という気持ちに応えられるよう、
準備を進めていきます!

雨降りセンサーを作ろう!

2010年8月20日

毎年、恒例の夏休み宿題お助け企画!
けさのさわやかモーニングでは、
急な雨を素早くお知らせしてくれる「雨降りセンサー」を
紹介しました。
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お洗濯で空模様に悩む、お母さんを喜ばせてみませんか?
 
放送では時間が限られていたので、
作り方を駆け足で紹介しましたが、
改めて、このブログの中で詳しく、作り方を紹介しましょう。
 
 
■用意するもの
 
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・プラスチック板(CDケースなど)
・アルミホイル
・リード線
・電池(1.5V)×3個
・ブザー
・豆電球
・ティッシュペーパー
・塩
・セロテープ
 
リード線など電気配線関連の材料は、
ホームセンターなどで購入できます。
 
■作り方
 
1.まずは、雨を感知するセンサー部分の作成です。
プラスチック板に、2枚のアルミホイルを
すき間1ミリくらい空けて並べ、
セロテープで貼り付けます。
2枚のアルミホイルが、くっつきそうでくっつかないくらい
ギリギリまで近づけて貼るのがポイントです。
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2.次は、雨を音と光で知らせる、アラーム部分の作成です。
電池にブザーと豆電球を、リード線で繋ぎます。
電気が繋がったら、ブザーと豆電球が作動することを
確認しておきましょう。
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そして、カエルの絵を描いた箱にセットしておきます。
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3.センサー部分とアラーム部分を繋ぎます。
センサー部分のアルミホイルの両側に、
アラーム部分の電極を繋ぎます。
アルミホイルは電気を通しますが、
2枚のアルミホイルの間にすき間があるので、
アルミホイルに電極を繋いでも、まだ電気は流れません。
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4.雨が降ったら電気が流れるような仕掛けを作ります。
ひとつまみほどの塩を、ティッシュペーパーで軽く包んで、
アルミホイルのすき間の上に置き、セロテープで固定します。
そして、センサー部分を、雨のかかる外に置きましょう。
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塩のままでは電気は流れませんが、
雨が降るなどして、ティッシュの中の塩が溶けると、
塩水が電気を通し、アラームが作動します。
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■なぜ雨が降るとアラームが作動するの?
塩は「電解質」と呼ばれる物質です。
塩そのものは電気を通しませんが、水に溶けると
電気を帯びたイオンに変化して、電気が通るようになります。
雨で塩が水に溶けることで、電気が通ってアラームが作動するのは、
この「電解質」の特徴を利用したものです。
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■工夫のポイント
 
塩が塩水にならないと、電気は通りません。
少ない雨でも塩水になるように、塩の量を調整したり、
また、アルミホイルのすき間を調整するなど、
より敏感に雨に反応するには、どうしたらいいか
いろいろ試してみましょう。
 
 
まだ、夏休みは1週間以上あります。
小学生には少し難しい工作かもしれませんが、
お父さんなどに手伝ってもらいながら、
ぜひチャレンジしてみて下さいね!

マジックアワー

2010年8月18日

17日(火)の「スクープアップやまぐち」終了後、
ふと外を見ると、いつも以上に空が赤く染まっていました。
「これは一段と美しい夕焼けが見られそう」と思い、
急いで外に飛び出しました。
そこで撮った写真が、こちら。
 
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日没から暗くなるまでの、幻想的な風景が撮れるわずかな時間を、
映画の世界では「マジックアワー」といいます。
茜雲に、青空からオレンジへのグラデーション、
さらにはヒグラシやツクツクボウシの鳴き声が響く、不思議な空間…。
自然の魔法に魅了された時間でした。
 
風景の美しい名所は数多くありますが、
そこに出かけなくても、自然の美しさは身の回りに、
いくらでもあります。
大切なのは、その自然を「見逃さない」こと。
普段から空を気にしながら生活していると、
何かラッキーなことがあるかもしれませんよ。
 
ラッキーな風景が見られたら
tenki@kry.co.jpまでリポートもお待ちしています。

実・験!

2010年7月30日

暑かったから軽いノリでやった、実・験…
こんなことで実験になるのかの、実・験…
やってみたら意外に面白かった、実・験!
 
ということで、あまりに面白かったので、
今週の「スクープアップやまぐち」と「さわやかモーニング」で
皆さんに自由研究のテーマとして提案させて頂きました。
その実験とは
「炎天下の車の中で、ゆで卵はできるか?」
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確かに炎天下の車中は非常に暑く、
短時間でも子供が車中で熱中症…というニュースも耳にします。
そんな車中が、一体どれだけ暑いのか、卵を使った実験です。
 
やり方は非常に簡単。
コップの中に、卵と水を入れて、
車のダッシュボードの上に置くだけ。
あとは、閉めきった車内の温度が、炎天下で上がるのを待つだけです。
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実験の模様を収録した日は、
県内で35度に達する猛暑日を観測するなど、猛烈な暑さ。
そんな中、5時間ほど車の中に置いた卵の結果は…
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ゆで卵とはいきませんでしたが、温泉卵のようになっていました。
固ゆでとはいかなかったものの、
生卵が変化するだけの暑さは、十分あったことが分かりました。
 
さぁ、ここまで来たら、あとは
ついでに自由研究にしてしまう、実・験!
 
実は、卵は60度くらいで固まり始めて、
70度くらいだと温泉卵、
80度くらいになると、固ゆでの卵になります。
少なくとも車中は60度以上はあった、ということが
今回の実験からは分かりますね。
 
では、固ゆでの卵にするには、どうしたらいいでしょうか。
卵を黒く塗る?高温の車中にさらに長時間置く?
コップの水に色を付ける?など
あとは皆さんで、いろいろ試してみて、
自由研究を完成させてみましょう。
車内に温度計を入れて、車中の温度を測ってみながら
いろいろ試すのもいいと思います。
(温度計が割れたりしないよう、高温が観測可能
 な温度計を使いましょう。)
 
なお、くれぐれも守って頂きたいのですが、
高温に長時間さらされた卵は、腐っている可能性があります。
もったいないですが、実験後の卵は
いくら美味しそうでも、食べないようにして下さいね。
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来週にかけては
再び猛烈な暑さとなる日が多くなる予想。
皆さんから「ゆで卵できたよ」の報告もあれば嬉しいです!

この2ヶ月のこと

2010年7月29日

気づけば丸々2ヶ月もブログを更新していませんでした…。
書きたいことはいろいろあったのですが、
日々の業務に追われて、ついつい…。
 
この2ヶ月の間には、いろいろありました。
6月は、熱血テレビで山本譲二さんと初共演を果たし、
サッカーワールドカップに盛り上がる日々。
私も、ちゃっかりお天気コーナーで
ワールドカップの話題に乗っかりました。
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7月は地デジ化完全移行まで1年ということで、
アナログ放送もデジタル放送と同じ
16:9の横長の画面で放送されることになりました。
これに伴い、天気の画面も、横長に広く情報を盛り込み、
より充実した内容でお伝えするようになりました。
6月は、この準備にも追われていました…
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そして今年も県内は梅雨末期の豪雨に襲われ
「さわやかモーニング」から「スクープアップやまぐち」まで
朝から晩までフル回転の1週間、
そして防府豪雨災害から1年のスペシャル番組もありました。
今年の梅雨も、大規模な浸水被害が発生し、
様々な教訓を残しました。
「2年連続はないだろう」などというのは
人間の勝手な思いこみなんですよね。
調べてみると、ほぼ毎年のように
日本列島のどこかで豪雨災害は起きているのです。
「異常気象だ」などとも言われていますが、
私たちは便利になった生活の中で
どこか、気象を見くびっていないでしょうか。
私たちは、もっと「気象」の本質を知り、
備える心構えが必要かもしれません。
 
…と、そんなこんなで、ブログに手が回らないほどの
内容の濃い日々を送っていました。
とは言っても、やっぱり更新が滞った言い訳に過ぎませんが。
今後は、もう少し頻繁に更新するよう頑張りマス!

梅雨を前に重要なお知らせ!

2010年5月28日

もうすぐカレンダーは6月。
春夏秋冬とともに「第五の季節」とも呼ばれる雨の季節、
「梅雨」がやってきます。
山口県は去年の痛ましい豪雨災害が記憶に新しい中ですが、
今年の梅雨も気になる傾向が…
 
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3ヶ月予報のデータで見ると、
6月は、やや雨は少なめの傾向で、
梅雨入りが平年より遅れたり、梅雨の中休みも多くなる可能性。
ただ、一転して7月は
梅雨前線の活動が活発になり、
災害級の大雨が心配されます。
梅雨明けが平年より遅れる可能性もあります。
去年と似たような梅雨の傾向なのが不安なところ。
大雨への備えはシッカリ行っておきたいものです。
 
そんな中、大雨シーズンを前に
気象台発表の情報が、大幅に変わりました。
近年では類を見ない、非常に重要な変更です。
 
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気象台では気象災害に注意・警戒を呼びかける「警報・注意報」を
市や町ごとに個別に発表することになりました。
これまでは「山口県中部に○○警報」という情報が
「防府市・周南市に○○警報」という感じに、
警戒エリアを絞って、より具体的に表現することになりました。
 
特に大雨などは局地的な現象になることが多く、
これまでの大まかな区域での警報発表時は
「警報が出ているのに、全然大丈夫~」という所もあったかと思います。
ただ、今後は対象を絞った情報になるぶん、
警報が出た地域は、本当に重大な災害が起こるおそれがある、
ということになります。
警報発表時は十分な警戒をお願いします。
 
ただ、細かく有用な情報になるメリットがある反面、
その情報をお伝えする立場としては、難しい問題も。
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テレビやラジオなどで、各地にお住まいの多くの方に
限られた時間内に情報をお伝えするには、
細かすぎる、というデメリットもあるのです。
県内はこれまでの最大8区域から19区域、
単純計算で2.5倍近くも情報量が増えることになります。
 
このため、KRYでは、
通常時は、これまで通りの区域で
警報注意報を引き続き、お伝えしていきます。
ただ、「大雨」「洪水」「高潮」に関しては
避難行動に直結する重大な情報になりますので、
警報発表時は、発表エリアを色分けした地図情報も
お伝えしていくことにしています。
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また、KRY携帯サイト「ポケマウ」では、
市や町ごとに出される警報注意報の情報を
お伝えすることにしています。(6月1日より開始予定)
 
出来る限り、放送の中で詳しい情報はお伝えしていきますが、
一方で皆さんも積極的に「情報を取りに行く」姿勢で、
今年の雨のシーズンを、無事に乗り切って頂けたらと思います。

GWは宇宙三昧!

2010年4月30日

先日のブログや番組の中で紹介した
国際宇宙ステーション
(ISS…International  Space  Station)の話題ですが、
さわやかモーニングあてに、こんなFAXを頂きました。
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早速、宇宙に目を向けていただき、ありがとうございます(^_^)/
ニュースなどで遠い存在のように思える宇宙ステーションも
このように実際の目で見ると、
一気に身近な存在に思えてくるから不思議ですね。
 
私の心の奥底にあった宇宙熱が一気に高まってきた中、
4月29日の祝日は、宇宙ステーションを見るだけでなく、
写真撮影にも挑戦してみました。
シャッタースピードを8秒間露出にして撮影した写真が、コチラ。
yamamoto_100430_2.jpg
 
写真の真ん中に線で写っているのが、宇宙ステーションです。
肉眼では明るい光の点が動いて見えますが、
写真で撮影すると、光の軌跡が線になって見えます。
シャッタースピードを調整できるカメラと三脚があれば、
このように簡単に撮影することができます。
 
GW中は再び、以下の日時で
宇宙ステーションが山口の空を横切る予想となっています。
一度、見た、という方も
今度は写真撮影にチャレンジしてみては、いかがでしょう。
 
4月30日(金) 午後8時55分~2分間
5月1日(土) 午後7時44分~5分間
5月2日(日) 午後8時11分~1分間
いずれも北西方向に注目です。
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ただ、30日と2日は、空の低い所なので
建物や山などの障害物があると観測は難しいです。
この中で一番いいのは、1日(土)です。
また、この予想は毎日、
宇宙ステーションの軌道情報に合わせて更新されるので、
最新情報はJAXAのホームページ(「ISS」で検索!)を
チェックして頂けたらと思います。
 
ちなみに、宇宙ステーションが見られるのは数分間程度ですが、
防府市青少年科学館ソラールでは今、
特別展
『ガリレオの天体観測から400年~宇宙の謎を解き明かす~』
が開催されています。
こちらはGW中、毎日開館ということです。
(会期は6月6日まで)
 
GWは「ちょっと宇宙を見てきました!」なんてのも、イイかも。

そら(宇宙)に注目!

2010年4月22日

私が気象予報士を目指すきっかけになったものは
いろいろありますが、
原点は「宇宙」にあるのではないか、と思います。
 
何をいきなり、と思う方も多いかもしれませんが、
実は私に限らず、気象予報士に多いのが「天文好き」という傾向。  
様々な天文現象の美しさに感動を覚え、
望遠鏡などに凝っている、という方も結構います。
私は、望遠鏡を購入するほどの余裕はないため、
肉眼での観測がメインですが、
月食や日食、流星群など、ニュースなどで話題になる天文現象は
大体、しっかりと観測しています。
そして、天文現象を観測する時に大切なのが、晴れるかどうか。
そこで、天気に関することを、いろいろ調べているうちに
気象予報士の資格を取った、という人が結構多いのです。
 
さて、先日から、よくニュースになる宇宙の話題といえば、
国際宇宙ステーションで活躍の、2人の日本人宇宙飛行士。
山崎直子さんは先日、地球に帰還しましたが、
野口総一さんは現在も宇宙ステーションに長期滞在中です。
実は、この宇宙ステーション、
先日、「さわやかモーニング」で紹介しましたが、
地上から肉眼で見ることができるのです。
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地上からは、明るい光の点が、夜空を横切っていきます。
他の星に比べて極めて明るい上に、動いているので
すぐに見分けがつきますが、見られるのは数分間程度、
しかも、見られる時期が限られている、というのが
難点なところではあります。
実際、今週は、仮に天気が良くても、
山口から宇宙ステーションを見られる機会は、
ほとんどありませんでした。
 
ただ、これからゴールデンウィークにかけては
見られるチャンスが多い、という情報が入ってきました。
来週にかけては
度々、日本付近上空を宇宙ステーションが通過していき、
山口からも、主に、以下の時間帯で、
夜空高いところを宇宙ステーションの光が横切るそうです。
 
・4月27日(火)午前4:43~5分間
・4月28日(水)午後7:55~4分間
・4月29日(木)午前3:58~2分間
・4月29日(木)午後8:18~5分間
 
また、この情報を提供しているJAXAによると、
今後も5月初めにかけて
見られるチャンスが多そうな気配。
ゴールデンウィークには、いろんなイベントがありますが、
この夜空のイベントにも、ぜひ、注目してみて下さいね。
そして、「そら(空・宇宙)好き」の方が
一人でも多くなってくれたら嬉しいです。
 
そんな夜空のイベントを楽しむのにも
気になるのが空模様。
あすの「さわやかモーニング」では、
ゴールデンウィークの天気傾向を、お伝えします。

サクラの季節に…

2010年3月26日

先週3月19日のさわやかモーニングで
「開花間近」とお伝えしていた、下関地方気象台のサクラ。
前々から、私は「3月19日頃」と
他のどの民間気象会社の予想よりも早い
オリジナル開花予想をお伝えしていたこともあり、
この日は、ドキドキの一日でした。
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その日の夕方、気象台のサクラは・・・
「半開きの花2輪」
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残念ながら開花発表の基準には一歩届かず、
この日の開花発表はありませんでしたが、
次の日、3月20日に開花を発表。
ズバリ的中とはいきませんでしたが、
どの民間気象会社の予想よりもニアピンという結果、
いかがでしたでしょうか?(褒めて褒めて!)
 
さて、サクラの季節は、いろんなことが変わります。
「リアルタイムやまぐち」は、
「スクープアップやまぐち」に。
サクラの季節に始まるのにふさわしい、
ピンクの鮮やかカラーが印象的ですね。
yamamoto_100326_3.jpg
 
お天気情報も、ときにはオリジナルのサクラ開花予想といった、
どこよりも踏み込んだ情報も織り交ぜながら、
パワーアップしてお伝えしたいと思います。
 
さらにっ!!
この春から「熱血テレビ」でも、お天気情報を私が担当します。
熱血テレビらしい、思わぬハプニングが起こるかも!?
 
この春からいろいろと模様替えする夕方の天気コーナーも、
しっかりチェックして下さいね!

また史上最速か!?

2010年2月24日

今、ひそかに、かなりの番狂わせがあるのではないか、と
思っていることがあります。
それは、今年のサクラ開花予想。
 
「さわやかモーニング」や「熱血テレビ」の
天気コーナーで取り上げましたが、
今年から気象庁は、サクラの開花予想を取りやめることになりました。
ここ近年、民間気象会社が精度の良い開花予想を
行うようになったのが主な理由で、
気象庁は、民間にできることは民間に任せ、
本来の業務である防災情報の充実に力を注ぐ、という
スタンスになったのです。
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これまで以上に注目を浴びることになった
民間気象会社のサクラ開花予想。
早いところは1月終わりに早くも予想を発表した会社もありましたが、
現時点では、各社、今月中旬に発表した予想が
最新の情報となっています。
それによると、県内では3月25~26日頃の予想となっている所が多く、
ひとまず、ほぼ横並びという感じです。
当初は、私も同じような予想で、
2月19日に「さわやかモーニング」で発表した
私オリジナル開花予想も3月25日頃でした。
yamamoto_100224_2.jpg
 
しかし、今週、最高気温が20度を超える所が続出するほどの
季節外れの暖かさ。
これが、サクラの開花予想に
大きく影響を及ぼしそうな状況になっています。
これまでのデータを詳しく分析すると、2月下旬の気温が高いほど
サクラの開花も早まる傾向があります。
去年も2月下旬が平年を大幅に上回る暖かさで、
これに3月の暖かさも加わり、下関のサクラ開花は3月18日という
観測史上最速記録を更新しました。
それが、今年の2月下旬は、
去年をさらに上回る暖かさになっています。
私のオリジナル開花予想を弾き出す計算式に
気温のデータを投入すると、なんと「3月19日頃開花」という結果が!
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この予想通りなら、観測史上2番目に早い開花ということになります。
いや、もしかしから、去年よりさらに早い開花になり、
2年連続、最速記録を更新する、ということになるかも…。
 
各民間気象会社は、次は3月に入った来週に
最新の開花予想を発表する予定になっています。
各社は今週の暖かさを、どう分析するのか、
皆さんも注目してみて下さい。

初春

2010年1月 8日

もう新年がスタートして1週間以上経過してしまいましたが、
初春のお慶びを申し上げます。
今年も、どこよりもためになる気象情報を
発信していきたいと思いますので、
しっかり情報をキャッチして頂けたら幸いです。
 
さて、新年早々、非常に寒い日が続いていますが、
そんな寒さの中、早くも春の話題です。
 
●お正月、私の実家でフキノトウを発見!
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 しかも1個や2個ではなく、20個近くも。
 早速、天ぷらにして早春の味覚を味わいました。
 
tenki@kry.co.jpにも新春リポート!
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 宇部市の早川さんより、常盤公園のウメの状況が届きました。
 日当たりの良い所では、つぼみが膨らんできているそうです。
 
もう、植物たちは春に向けて準備を進めているのですね。
寒さが続きますが、皆さんの周りでも
「初春」を探してみてはいかがでしょう。
きっと心は温まりますよ。
また、初春発見のリポートを
tenki@kry.co.jpにもお送り頂けたら幸いです。
 
目先、来週はもう1回、
平地で雪が降るほどの冬将軍の攻撃がありそうですが、
今月後半は、前半とは一転して平年を上回る気温を予想していて、
一気に春に向かって季節が加速しそうな気配です。
冬のトンネルも、少しずつ出口の光が見え始めています!

今年を締めくくるにあたって

2009年12月28日

今年もKRYで天気予報をチェックして頂き、
また、tenki@kry.co.jpへのリポートで
多くの方々に天気コーナーに参加も頂き、ありがとうございました。
 
今年は豪雨災害という、大変痛ましい気象災害が起きた年でした。
気象情報のあり方、伝え方について
気象予報士として何をすべきなのか、
考えることの多い一年でもありました。
来年は平穏な一年であることを願いたいものですが、
いざという時のために信頼される情報をお伝えできるよう
今年の出来事を教訓にして、
来年以降の天気コーナーに生かしていきたいと思います。
 
来年は、リアルタイムやまぐちは1月4日(月)スタートです。
来年も、どうぞよろしくお願い致します。
年末年始は厳しい寒波に見舞われそうですので、
体調管理や交通安全に十分、気をつけて
よいお年をお迎え下さい。

寒波予測のセオリー

2009年12月14日

今月4日の「さわやかモーニング」で
「バイカル湖付近に1050ヘクトパスカル以上の高気圧があると、
 その数日後に大寒波」
という天気予報のセオリーを紹介しました。
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コンピュータの技術が未熟だった昔は、
天気図から寒波の襲来を予測していたのです。
今では、コンピュータによる数値予報が発達して
何日も先の寒波襲来が詳細に読めるため、
このことを知っているのは、気象予報士でも少ないかもしれません。
そういう意味では「セオリー」と言うほどではない
無用の知識なのかもしれませんが、
私は、このセオリーを先輩予報士から教えてもらった時から、
冬は常に、大陸の高気圧に注目するようになりました。
コンピュータの計算結果が見られなくても、気象予報士でなくても、
新聞などで見られる天気図から寒波の襲来を知ることが出来る、
とても便利な方法ということもありますが、
そんな方法を経験で培ってきた先人の「職人技」とも言える知識は
私たち現代の気象予報士が
引き継いでいくことが必要ではないか、とも思っています。
 
さて、きょうの天気図でバイカル湖付近に注目すると、
中心気圧1052ヘクトパスカルの高気圧が見られます。
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先週後半の段階から、コンピュータが
大寒波の予測は行っていましたが、
いよいよ、大寒波が来ることは
ほぼ間違いない状況になってきたようです。
万全の寒さや雪への備えと、日々の詳しい予報のチェックを行って
冬将軍に立ち向かいましょう!

今年の漢字・天気版

2009年12月11日

漢字一文字。
その文字1つで、いろんな思いや記憶が蘇ってきます。
毎年恒例の、今年一年を象徴する漢字「今年の漢字」が
「新」と発表されました。
政権交代で新内閣、スポーツの新記録、新型インフルエンザなど、
この一年の様々な出来事が、この一文字に凝縮されました。
 
けさの「さわやかモーニング」では、
今年の天気を象徴する漢字「豪」をお伝えしました。
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7月21日、県内を襲った記録的豪雨。
改めて自然の恐ろしさを痛感し、
自分自身にとっては、気象情報の伝え方を見つめ直すことになる
衝撃的な出来事でもありました。
 
いつもtenki@kry.co.jpにリポートを頂く皆さんに
お願いしたアンケートでも、
「豪」をはじめ、「災」「恐」「雨」など
豪雨関連の漢字を挙げる人が6割にも及びました。
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「豪」という漢字を通して、記憶の風化が進まないように、
そして豪雨災害が二度と繰り返されないようにしたいものです。
 
ちなみに来週にかけての天気は
「寒」「雪」「凍」に凝縮されそうです。
早めの備えと、日々の天気予報のチェックを、
いつも以上に入念にお願いします。

お疲れ様!

2009年11月27日

突然ですが、この物体、
皆さん、覚えていますか?
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今年の春の花粉シーズンに活躍した
自動花粉観測機「ポールンロボ」です。
実はこのポールンロボは、スギ・ヒノキ花粉の季節が終わったあとも
内蔵されている気圧計、気温計などによる気象観測や、
秋の花粉の観測を続けていたのです。
まだ、秋の花粉飛散は、予測の実用化には至っていませんが、
スギ・ヒノキほどではないものの、悩んでいる人がいるのも事実。
新たな気象情報の展開を睨んで、地道に観測を続けていました。
 
このたび、ポールンロボ開発元のウェザーニューズから
ポールンロボ撤収の指令が届きました。
秋の花粉のシーズンが終わったことと、
来期の花粉シーズンに向けたリニューアルを行うということです。
はじめは輝く白球のようだったポールンロボも
およそ10ヶ月も観測を続けているうちに、
土ぼこりなどをかぶって薄汚れた状態になっていました。
「お疲れ様!」と声をかけて、送り出してあげました。
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現在、来シーズンの花粉シーズンに向けて、
さらにパワーアップしたポールンロボを準備中とのこと。
花粉症のシーズンが来るのはツライのですが、
ポールンロボの活躍には、さらに期待したいですね。
私も、ポールンロボの力を借りながら、
さらに充実した花粉情報をお伝えできるよう
準備を進めていきますので、ご期待下さい!

初霜の取材

2009年11月 6日

今週、私は気象予報士の名にかけて
ある勝負を行っていました。
 
それは11月4日、山口での初霜観測の瞬間を取材する、
というものです。
この日のために、事前に山口測候所に取材の申し込みを行い、
当日は早朝5時に取材開始。
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気象条件的には、強い寒波のあとの放射冷却で
4日の朝は霜が降りるには十分な冷え込みを予想していました。
しかし、例年に比べると半月ほども早く、
また、空気中の水蒸気や地面の状況などによって
十分冷え込んでも、霜が降りるとは限らないため、
「せっかく早起きしたのに、霜が降りなかったら…」と
不安を抱えながらの取材でした。
 
結果は…
 
4日の「リアルタイムやまぐち」でご覧頂いた通り、予想的中!
山口測候所での初霜観測の瞬間を撮影することができました。
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私が、なぜ、ここまで初霜の取材にこだわったかというと
2つの理由があります。
 
1つ目は、霜の観測方法を知ってもらうこと。
今では気温、雨、風など
気象観測の大部分は機械化が進んでいますが、
霜や氷、雪などの観測は、人間が目で見て行います。
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この「目視」の観測が、測候所の大事な仕事。
一見、非常にアナログな方法ですが、
その観測を積み重ねていくことにより、
長い目で見た気候変動を把握するデータになってきます。
山口測候所では43年前から観測が休むことなく続けられていて、
43年前の初霜を観測した日の記録も、しっかり残っていました。
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2つ目は、そんな測候所に、ある時代の波が押し寄せていること。
実は、かつて、測候所は全国に96ヶ所ありましたが、
気象台業務の合理化などの理由で、
近年、測候所が次々に無人化されています。
今では山口測候所を含めて、全国にたった8ヶ所。
しかも、気象庁では来年度中に
全ての測候所を無人化する方針なんです。
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無人化されれば、「目視」の観測はできなくなります。
もしかしたら、あのとき取材した初霜の観測が、
山口測候所の歴史の中で最後になるかもしれません。
 
現代は、気象観測の大部分は機械で行われ、
コンピュータがほとんどの気象予測を行うことが出来る時代です。
機械の観測のみでも、気象台が発表する防災情報には特に問題はなく、
また直接、防災情報には結びつかない、霜や氷などの観測は
行われなくなるのが時代の流れなのかもしれません。
ただ、これまで多くの測候所職員が
積み重ねてきたデータが途絶えること、
そして、私たちが季節の移ろいを感じる情報が
消えてしまう可能性があることに、少し寂しさを感じます。
 
ただ、一方で、私にとっては明るい話題もあります。
測候所と同じように、皆さんからも霜や霜柱、山の雪化粧、
そして時雨虹(しぐれにじ)に至るまで
多くの方からリポートを頂いたことです。
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 …11/3「リアルタイムやまぐち」で紹介
 
 
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 …11/4「リアルタイムやまぐち」で紹介
 
  
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 …11/6「さわやかモーニング」で紹介

気象観測は機械化の時代でも、気象を感じるのは、私たち人間。
皆さんの季節感タップリのリポートも交えながら、
気象の不思議、美しさ、面白さなどを
心で感じることのできる天気予報を目指して
今後も頑張っていきたいと思います。
皆さんひとりひとりが、測候所職員の気分で
季節や天気のリポートをtenki@kry.co.jpまでお寄せ下さい。
お待ちしています!

プレゼント!!

2009年10月 9日

今年も、KRY秋まつりの時期がやってきました。
秋まつりが近づくと、
私はデスク周りにある、
これまでにオンエアで使用した小道具の整理を始めます。
 
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今年も、私は11日(日)に、お天気クイズのコーナーがあります。
会場でクイズに参加された皆さんに、
もれなく、小道具セットをプレゼント!!
「いらない」なんて言わずに、持って帰って下さいね。
 
それにしても、小道具を掘り返すと、
いろんなことをやってきたなぁ、と感慨深いものがあります。
 
■そういえば、今年はウシ年でした
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■「台風がやってきた!」展に、
 たくさんのご来場ありがとうございました。
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■コンピュータの予測に反する真夏日予測が当たって、
 着ぐるみを免れた思い出…
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■あなたの住んでいる場所は、気象情報では、
 どういう名称で伝えられる?
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■あれ、これは何で使ったんだっけ?(笑)
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今後も、いろんな小道具を駆使して、
楽しく気象情報を伝えていきますので、よろしくお願い致します。
 
ちなみに、秋まつりの天気は、
土、日とも、お出かけ日和になる予想。
となると、お祭りは大盛況カモ。
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カツラ香る秋

2009年10月 1日

こちらの街路樹、
丸いハートの形の葉っぱが印象的ですが、
何の木か、知っていますか?
 
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先日、「リアルタイムやまぐち」で紹介しましたが、
これは「カツラ」の木。
秋になり、落葉した直後の葉っぱは、
カラメルのような、醤油せんべいのような
独特の香りがあることで知られています。
別名「香の木(こうのき)」とも呼ばれ、
お香の原料にも使われることがあるそうです。
 
先日、所用で宇部に行ってきたとき、
あすとぴあ宇部に植えられているカツラの街路樹に立ち寄り、
落ち葉を採集してきました。
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番組の中では、カツラの落ち葉を
自動車の芳香剤として活用している話題を紹介しましたが、
私の家では、玄関先でポプリのように飾っています。
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家の中に長くいると、香りには気づきにくいのですが、
外から帰った直後、玄関のドアを開けた瞬間、
香ばしい上品なお茶のような香りを感じることができますよ。
 
カツラは、所々、街路樹として植えられていたり、
山間部に自生している樹木で、
秋は黄色い紅葉も美しい木です。
(若い枝では、赤く紅葉することもあります)
皆さんの近くにもありましたら、
ぜひ、秋の香りも感じてみては、いかがでしょう。
 
秋の香りといえば、そろそろキンモクセイも香るころ。
秋の空、紅葉など、目で見る秋のほかに、
鼻で感じる秋も、タップリ満喫したい季節ですね。
皆さんの近くで発見した、いろんな秋の話題の便りも、
tenki@kry.co.jpまで、お待ちしています!
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防災士

2009年9月24日

こちら、300ページ以上もある分厚い冊子。
この中に、防災の極意が詰まっています。
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先日17日、ラジオ「おはようKRY」防災節目の日の中で
報告させて頂きましたが、
私、この夏、「防災士」の資格を取得致しました。
なお、防災キャスターの中谷アナウンサーも、同時に取得しました。
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防災士とは、端的に言えば、
防災に関する意識・知識・技能を有する、
と認定を受けた人のことです。
yamamoto_09924_3.jpg※テキストより
 
いざ、災害が発生した時に、行政からの支援が来るまでの間、
家族や隣人を、いかに助けていくのか、
また、災害から身を守るために、
普段からどのように防災の啓発活動を行っていくのか、
その際の活躍が、防災士に期待されています。
 
ラジオの番組の中でも、話させて頂きましたが、
気象予報士の役割の1つに、的確な気象情報を提供することで、
人間の命、財産を守る、という使命があります。
09.7.28のブログ参照
 
今年は山口県で豪雨災害、という大きな災害がありましたが、
天気はほとんどの場合は穏やかな一方、
いきなり人間に牙をむくことがあります。
そんなとき、出来るだけ事前に天気を予測して、
危険から身を守るための情報を提供することが、
気象予報士に求められます。
 
しかしながら、いくら的確に天気を予測しても、
それが身を守る行動に繋がっていかなければ、意味はありません。
そこで、気象情報を防災情報として、
皆さんに受け取って頂けるよう
気象予報士のステップアップとして、防災士にチャレンジしました。
 
防災士は、冒頭で紹介した、分厚い冊子を読み込むことに加えて、
3日間に渡る講習を、みっちり受講します。
8月に宇部市で、その講習が行われ、
100人以上もの人が受講していました。
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講習のあと、防災士の試験があります。
試験、と聞くとドキドキしてしまいますが、
しっかり冊子を読んでいれば難しいことはなく、
今回の講習を主催した方によると、
受講した方全員、きちんと合格したそうですよ。
なお、来年も秋に、宇部市で防災士の講習が
予定されているそうです。
防災について、しっかり学びたい方は
ぜひ、受講してみて下さいね。
 
講習を受講してみて、
いざというときに、自分や大切な人の命が
守れるかどうかの分かれ道は、
いかに普段からの心がけ、
そして正しい知識が必要か、ということを感じました。
普段の天気予報コーナーの中でも、機会があるごとに
皆さんに、いつか役に立つ防災の心得、知識を
お伝えしていきたいと思います。
今後の私の天気予報コーナーに、ぜひ、ご期待下さい!
 
きょうの「リアルタイムやまぐち」と
あすの「さわやかモーニング」の天気予報コーナーでは、
防災について、今一度、考え直す時間にしたいと思います。
10年前の出来事を覚えていますか?
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詳しくは番組の中で。

竜巻で自由研究

2009年8月21日

先日の熱血テレビで紹介した「そんなバナナ!」に続く、
夏休み自由研究お助け企画第2弾!
けさの「さわやかモーニング」では、
ペットボトルの中に竜巻を作る実験を紹介しました。
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放送では駆け足でしたので、改めてじっくりと、
この場を借りて、実験方法を紹介しましょう。
 
 
■用意するもの■
 
 ・炭酸ガスが出る入浴剤(細かく砕いたもの)
 ・炭酸飲料のペットボトル(丸く、口の方ほど細い)
 ・お湯(ペットボトルに半分くらい)
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ここでのポイントは、ペットボトルの選び方です。
ペットボトルの中に、入浴剤の炭酸ガスが充満するため、
破裂しないよう、元々炭酸飲料が入っていた
丈夫なものを選びましょう。
また、最近は、いろいろな形のペットボトルがありますが、
一番オーソドックスな、丸くて口に近づくほど細い形の方が
実験が成功しやすいです。
 
さて、いよいよペットボトルの中に竜巻を作ります。
 
 
■実験の手順■
 
1.お湯を入れたペットボトルの中に、砕いた入浴剤を入れる
 入浴剤は入れすぎないのがポイント。
 ほんの、ひとかけらでOKです。
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2.ペットボトルのフタを閉めて、ペットボトルを逆さにして、
 思いっきりグルグル回す
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すると…入浴剤の泡が、竜巻の形になるのです。
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竜巻は、強い上昇気流と、回転の力によって発生します。
この実験では、入浴剤の泡で、強い上昇気流を表現して、
それをクルクル回すことで、竜巻を作る、というわけです。
 
 
■ココを考察■
 
今年は群馬などで竜巻発生のニュースがありましたが、
実は山口県でも、過去には、結構多い頻度で、
竜巻が起こっています。
過去に山口県で起こった竜巻を調べてみましょう。
また、竜巻を作る強い上昇気流は、
どんな時に生まれやすいのか、調べてみましょう。
 
竜巻の仕組みや過去のデータは、
気象庁のホームページに詳しいことが載っています。
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ぜひ、ここは自分で調べて、楽しく自由研究を
仕上げてみて下さいね!

そんなバナナ!!

2009年8月20日

今や、毎年恒例?になりました、
夏休み自由研究お助け企画。
今年は19日(水)に、熱血テレビで紹介させていただきました。
今年も期待を裏切ることなく、とっておきの自由研究を用意!
その名も「そんなバナナ!」
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タイトル通り、バナナを使った自由研究です。
その方法とは、こちら。
 
■実験の手順■
 
1.バナナを用意
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 皮に傷のない、綺麗な黄色のバナナが理想です。
 
2.バナナを半分だけ、アルミホイルで包み、
 太陽の光に5~6時間当てる
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3.その後、アルミホイルを取って、
 日光の当たらない所に1~2日置く
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 バナナが乾燥しないよう、房の切り口に
 水で濡らしたティッシュペーパーを、かぶせておいて下さい。
 また、バナナは熱帯の植物ですので、
 冷蔵庫に入れると皮が傷んで実験が失敗に終わってしまいます。
 常温で置いておきましょう。
 
すると、だんだん、アルミホイルで包まなかった部分が
黒く変色してくるのです。
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■なぜ黒く変色?■
 
黒く変色した原因は、太陽の光に含まれる、紫外線です。
バナナは、元々は緑色で、緑色の色素、クロロフィルによって
紫外線から身を守るのですが、
店頭に並ぶ頃には、クロロフィルが壊れて、黄色になります。
そこに紫外線を当てると、皮の細胞が壊れて、
黒く変色する、というわけです。
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皮が黒く変色しても、中身は普通のバナナ。
実験の結果を写真に収めたあとは、食べることもできますよ。
自由研究も出来て、バナナも食べることが出来る、
まさに一石二鳥ですね!
(ただ、気温の高い夏場ですので、
 実験が終わったら早めに食べてしまいましょう)
 
■応用実験■
 
ちなみに、アルミホイルの包み方を変えれば、
いろんな模様のバナナも作ることができます。
例えば、しましま模様のバナナ。
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他にも、ラップを巻いたバナナに、日焼け止めを塗ってみて
厚塗りと薄塗りで違いが出るのか、
サングラスは紫外線をカットするのか、
アルミホイルではなく、半透明のセロファンで包んでみたら、
どうなるか?
など、いろんな方法で試してみましょう。
どんな方法が紫外線から身を守るのに、いい方法なのか、
ぜひ、ここは皆さんで行って、自由研究を完成させて下さいね!
まだまだ夏休みは、10日以上も残っています。
十分、間に合いますよ!
 
 
なお、今週は、金曜日の「さわやかモーニング」の中でも、
もう一つ、面白い自由研究の実験を紹介する予定です。
ぜひ、こちらもチェックして下さいね。

間もなく1ヶ月

2009年8月19日

先日、所用の帰りに、7月21日に発生した
豪雨災害現場に足を運びました。
災害から間もなく1ヶ月が経ちますが、
未だに、あちらこちらに濁流の跡が残っています。
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道路脇には、あちらこちらに、土砂や流木、がれきの山が
みられます。
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アスファルトの上にも、まだ土が残っていて、
乾いた表面から舞い上がる砂埃が、目を刺激します。
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通行止めが続いている国道262号。
道路脇には、今でも水や土砂の破壊力を見せつける、土石流の跡。
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住民やボランティアの皆さんなどが
炎天下の中、復旧作業を進めていました。
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豪雨関連のニュース等は
だんだん少なくなりつつありますが、
被害に遭われた方にとっては、今も現在進行形の問題。
一刻も早い、平穏な暮らしを願うばかりです。

豪雨災害から考える

2009年7月28日

豪雨災害から1週間が経ちました。
現場の状況を見るたびに、
この災害を防ぐことは出来なかったのかを考えます。
 
「災害が起きた時は、自分の呼びかけが足りなかった、と思いなさい」
先輩の気象キャスターの言葉です。
天気予報の一番の使命は「人間の命、財産を守ること」。
その使命を果たすことが出来なかったことが、悔やまれてなりません。
 
今回の災害が発生してから、行政の対応、土地開発など、
様々な問題点が浮かび上がっていますが、
私は天気予報の観点から、検証してみました。
 
災害発生前日の20日、私は大雨情報を伝えていました。
すでに交通の乱れが発生するような大雨に見舞われていて、
その後も、さらに激しい雨となり、土砂災害の危険が高まる予想。
典型的な梅雨末期の大雨パターンで、
土砂災害や川の増水、氾濫、低地の浸水などへの十分な警戒を
伝えていました。
前日のうちに、ある程度、予測されていた、という点では、
天気予報は防災のために、一定の義務を果たした、
と言えるかもしれません。
しかし、それでも災害が発生してしまった……
 
以前、気象情報サービスの現場で働く先輩に、
こんな言葉も、教わりました。
「天気予報は、“伝える”だけでは不十分。“伝わる”ことが大切。」
 
私は災害発生前日、大雨災害の危険があることを伝えていました。
しかし、皆さんに、危険であることが、しっかり伝わっていたか?
防災意識を最大限に高めてもらえるような、
情報の伝え方が出来ていたか?
ここは、なかなか難しい問題です。
防災心理学には「正常性バイアス」という言葉があります。
人間には「自分だけは大丈夫。災害には遭遇しない。」
という先入観があり、
危険が迫っていても、平常心を保とうとする心理が働くそうなんです。
避難勧告や避難指示が出ても
避難する人が少ない、というニュースもありますが、
それは、この心理状態が影響しているそうです。

ひとりひとりの心の持ちようであり、天気予報に責任はない、
と言ってしまえば、それまでですが、
危険が近いことを、最初に知らせるのは、天気予報であり、
この天気予報には、
人間の行動を変えるだけの説得力を持たせる努力が必要です。

災害は忘れた頃にやってくること、
そして、情報を流すだけでは意味がないことを、今回、痛感しました。
皆さんが、どんな場面に遭遇するのかを想像しやすく、
命、財産を守る行動に繋がる気象情報を、お伝えしていけるよう
今後、いっそう努力していきたいと思います。
また、皆さんも、身の回りにどんな危険があるのか、
危険が迫った時に、どんな行動を取ればいいのか、
普段から災害に対する想像力を高める練習を
行って頂けたら幸いです。

遅すぎた恵みの雨

2009年7月 3日

今週は大雨で大忙しの一週間でした。
水曜日は臨時に「さわやかモーニング」でも
大雨への警戒を呼びかけましたが、
その日、交通機関に乱れが出るなど、
生活に大きな影響がありましたね。
 
ただ、土砂災害や浸水などによる
大きな被害の報告が入っていないのが幸いです。
適度に恵みの雨になって良かったですね…
 
…と思っていたら、
tenki@kry.co.jpに、こんなリポートが届きました。
 
長い梅雨の中休みで、先週、先々週と、
干からびてしまった、田んぼの様子。
先週のリアルタイムやまぐちでも紹介しましたが、
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今週、大雨のあと、どうなったのか、
再び、リポート頂きました。
こちらは大雨直後、水曜日の様子。
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しかし、その翌日、木曜日になると…
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地割れに水が染みこんだのか、すでに水は引きはじめ、
稲の代わりに雑草が生え、
地主さんによると、今年は田植えは出来ない、とのことだそうです。
 
梅雨入りの頃から、しっかり水が多ければ、
田植えも出来ていたでしょうし、
地割れもひどくならなくて済んだはずです。
せっかく雨が降っても、時すでに遅し、だったようです。
梅雨トータルの雨量は、先週までの平年の3分の1程度から、
平年並みから平年の7~8割程度にまでなり、
ダムの水も心配ない状況ですが、
「恵みの雨」と喜んでばかりもいられない所もあるようです。
 
天気は予測することは出来ても、変えることは出来ず、
ムラのある雨の降り方は、どうすることもできませんが、
せめて「いつも通り」から外れすぎない天気で
あって欲しいものです。

薄曇りのときは…

2009年6月12日

県内は梅雨入りしたものの「つゆ知らず」の晴天。
洗濯物が乾くのはいいのですが、
雨が少ないことで、各方面に少なからず影響が出ているようです。
私の聞いたところでは、
・農作業は水やり作業が大変!
・水不足で田植えを遅らせる所もある
・川の水量が少ないため、アユ漁では釣れても小さい
・錦帯橋の鵜飼い船では、川底の水草が船底に引っかかりやすい
など。
ダムの水は、まだ蓄えがあるようですが、
やはり、梅雨は梅雨らしくあるのが一番。
週間予報では、しばらく、まとまった雨の見通しがないのが心配です。
水を大切に使う心がけは続けていきたいものです。
 
かといって、晴れていても、空は確実に
5月の時とは違う表情を見せています。
けさの空を見上げると、薄雲があちらこちらに浮かんでいて、
空高い所では、湿気が増えてきていることが感じられます。
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この薄雲を見ると、私はカメラ片手に
空を眺めずには、いられません。
というのも、思いがけない現象にも出会うことがあるからです。
けさのさわやかモーニングで紹介した、光の芸術作品です。
太陽の光が薄雲を通る時は、光がいろんな方向に屈折することで
太陽の周りに現れる光のリング「日暈(ひがさ)」や、
逆さまのアーチの虹「環天頂アーク」、
平べったい虹「環水平アーク」などです。
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6月7日~8日は、県内各地で、この光の芸術作品が見られたようで、
各地から続々と写真を頂きました。
日暈は、時々、見かけることがありますが、
けさ紹介した「環天頂アーク」は、出現頻度が少なく、貴重な写真。
実は、薄曇りの時は注意して空を見ている私でも、
未だに環天頂アークを肉眼で見たことはありません。
こんな現象が見られたら、とてもラッキーかも。
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しばらく、梅雨らしい雨降りは期待出来ませんが、
梅雨前線が適度に県内から離れることで、
薄雲の広がるチャンスは多いと思います。
薄雲が作る光の芸術作品は、
薄雲が広がっていれば、いつも現れるというわけではありませんが、
薄雲がなければ、出会うことの出来ない現象ですので、
ぜひ、空を見上げてみましょう!
 
 
追伸
皆さんから頂いたリポートによると、
光の芸術作品は、子供が発見した、
というエピソードが数多くありました。
子供の方が、空を見上げる心の余裕があるのかもしれませんね。

大胆予測の結果は?

2009年5月11日

先週金曜日、私が気象予報士の名にかけて発表した
「週末はコンピュータの予測に反して
 真夏日(最高気温30度以上)になるかも」という大胆予測。
結果が出ましたので、発表しましょう。
 
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山口市の最高気温は、
5/9(土)30.7度
5/10(日)31.5度
その他、阿東町徳佐では
9(土)に31度ちょうどで5月としての最高記録更新、
県内で最も気温が上がったのは岩国市錦町広瀬で、
10日(日)は32.2度となりました。
 
…ということで、見事、私の勝利!となりました。
確かに、週末は暑かったですね。
私は半袖になったのはもちろん、
そうめん、かき氷といった夏の味覚も堪能しました。
 
ただ、この大胆予測の的中劇、
私が予測を的中させた、というよりは、
私がコンピュータの弱点(急な季節変化に追いつけない)を見抜いて
コンピュータの予測を上方修正した、というのが正しいところです。
天気予報にはコンピュータが切っても切り離せない存在。
決してコンピュータが信用出来ない、というわけではありませんので、
誤解のないよう、よろしくお願いします。
 
天気予報のコンピュータには、今回のように
いろんな弱点、というか、クセというのが、人間と同じようにあります。
そんなコンピュータのクセも、時々、お天気コーナーで紹介しながら
より「情報満載」「役に立つ」そして「当たる」予報を
お伝えしていきたいと思います。
天気予報は、コンピュータが見せる意外な人間味のある表情にも、
ぜひ、注目して下さいね。

大胆予測の裏側

2009年5月 8日

「あいまいな予報はダメ!確実に当たることだけ」
「当たる可能性低めでも、なるべく先のことまで」
どちらの情報を、気象予報士に求める?
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この質問を、ゴールデンウィークで賑わう徳山動物園で
来園者の皆さんにぶつけてきました。
当然と言えば当然ですが、天気予報は当たってナンボ。
結果は、先日の「リアルタイムやまぐち」で紹介したとおり、
「確実に当たることだけ」派が多くなりました。
ただ、私にとって意外だったのは、
「当たる可能性は低めでも…」派と、僅差になった、ということです。
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天気予報の見方は人によって様々ですが、
当たる天気予報だけでなく、
「可能性も含めて、いろんなことが知りたい」という方の声にも
しっかり応える必要性を改めて感じました。
天気予報は未来の予測であるため、
どうしても100%確実、ということはあり得ないのですが、
だからといって、確実性の低い情報を
「使えない」と切り捨てるのか、
それとも「~かもしれない」と心の準備をするのとでは、
ずいぶん違いますものね。
 
きょうの「さわやかモーニング」では、
気象予報士の名にかけて、大胆予測を発表!!
コンピュータが25~27度の最高気温を予想している中、
「真夏日(30度以上)になるかも」と言ってしまいました。
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よくある話で、コンピュータの予測結果をいじったために、
逆に予報を外した、ということが、度々あります。
今回も、そんな結果になりかねない危険はあるのですが、
確実性が少々低くても、真夏日となると、
今の時期にしては相当な暑さ。
しっかり心の準備はして頂きたい、との思いで、発表したものです。
 
國本さんには
「真夏日にならなかったら、来週はぬいぐるみになっているかも」などと
からかわれました(笑)。
もちろん、私なりに根拠を持った上での大胆予測ですので、
発表した以上、それなりの自信はあります!
コンピュータが正しかったのか、それとも私の大胆予測が的中したのか、
それは週明けのブログで。

“台風”を見に行こう!

2009年4月23日

ゴールデンウィークが迫ってきました。
いろんなお出かけの計画を練っている方も多いと思いますが、
そのうちの1日でいいので、
ぜひ、こちらに出かけてみてはいかがでしょう。
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先日「リアルタイムやまぐち」で紹介しましたが、
今、防府市青少年科学館“ソラール”で
台風のメカニズムを知る企画展
「自然界の水 台風がやってきた!」が開催されています。
 
この展示の一番の特徴は、工夫を凝らした様々な実験装置。
いろんな実験を通して、台風のメカニズムを
体感しながら学ぶことができます。
 
たとえば、こちら。
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実験装置で作る、ミニチュアの台風。
本物の台風と同じように、中心に向かって雲が渦巻いています。
 
子供に大人気なのが、こちら。
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雨の粒の形を観察する実験です。
下から強い風を送り込むことで、
一瞬で落ちる雨の粒を空中に浮かせます。
雨粒の形や動きが可愛らしいですよ。
 
他にも、台風の気圧を体感したり、
雲ができる様子、雪の結晶が浮く様子、波ができる様子など、
自然が作り出す様々な現象が、いろんな実験で再現されています。
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「科学」というと難しい、と感じる方でも、
見るだけで楽しめる工夫が満載です。
 
あす24日(金)の「さわやかモーニング」でも
その企画展の模様をお伝えします。
なお、この企画展、
実は土日祝日は気象予報士による展示解説も行われていて、
私も期間中、何日かスタッフとして参加する予定です。
ソラールに出かけたら、もしかすると私に会えるかも。
皆さんが普段から感じている、
天気に関する疑問や質問にも答えますよ!

ポールンロボ活躍中!

2009年3月 5日

花粉シーズン真っ最中。
花粉症の皆さんは、KRY携帯サイト「ポケマウ」の
「花粉研究所」をチェックしていますでしょうか。
この研究所のセールスポイントは、
何と言ってもポールンロボによる、
リアルタイム花粉飛散状況がチェック出来ること。
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私自身、度々、携帯でチェックしながら、
お出かけの時の対策・装備の参考にしています。
その甲斐あってか、今シーズンは何度かツライ日はあったものの、
壊滅的な状況は免れています。
このまま、何とかシーズン終了まで、乗り切っていきたいですね。
 
さて、このポールンロボは、
KRY本社のある周南市内に設置していますが、
スギ花粉の飛散の仕方、というのは、当然、地域差があります。
スギ林が近いほど、飛散量も多くなりますし、
花粉を運ぶ風の向きによっても、
場所によって飛散量は大きく変わります。
 
そこで、あなたのための花粉飛散状況を知るべく、
あなたの家にもポールンロボを設置してみませんか?
今、ポールンロボを開発した民間気象会社・ウェザーニュースでは
ポールンロボ設置者の追加募集を行っているそうです。
 
設置条件がありますが、興味を持たれた方は、
「花粉研究所」の「花粉観測ステーション」ページ内にある
「ポールンロボ追加募集」のメニューをチェックしてみて下さい。
なお、募集締め切りは3月6日(金)の24時だそうです。
 
追伸
 締め切りは1日延びて
 3月7日(土)24時になったそうです。

ズバリ!言いました

2009年2月27日

ズバリ言ってしまいました。
けさの「さわやかモーニング」のテーマは、
サクラの開花予想について。
気象庁では、毎年、3月最初の水曜日(今年は3月4日)に
第1回目のサクラ開花予想を発表するのですが、
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無謀にも、気象庁より先にサクラの開花予想を
私の独断で発表してしまいました。

その開花予想日とは…
ズバリ3月22日!(平年より1週間早い)
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この日付は、下関地方気象台の標本木が対象で、
各地の名所では多少、前後することはありますが、
県内全般に、1週間程度早い開花となる傾向になると思います。
もし、気象台のサクラが、この日に開花となると、
観測史上3番目に早い記録となり、かなり大胆な予測です。
 
この予測には、ちゃんと根拠があって、
ポイントの1つが2月下旬の気温。
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2月下旬の気温とサクラの開花には密接な関係があって、
気温が平年より高いほど開花も平年より早く、
逆に気温が平年より低いほど開花も遅くなる傾向があるのです。
今年は、ここ最近の暖かさから分かるように、
2月下旬が非常に気温が高く、そのぶん、
サクラの開花も早くなりそうだ、というわけです。
その他にも、2月上旬や中旬の気温なども加味した上での
予測結果となっています。
 
気象庁お墨付きの開花予想は、3月4日(水)に発表されますので、
その予想と合わせて、参考にして頂きたいと思いますが、
私が心配なのが、イベント関係。
例年、満開の時期に合わせて
4月上旬にサクラ祭りの行われる所が多いのですが、
今年は開花が早まるぶん、満開の時期も
3月終わりから4月初め頃と1週間ほど早まる可能性があります。
すでにイベントの日程が決まっている所も多いと思いますが、
可能であれば、1週間程度の前倒しを
検討された方がいいかもしれません。
あと、お子さんの入学式の頃には、
葉桜になってしまう可能性も高いようですね。。。
 
何はともあれ、あと1ヶ月くらいで、サクラは満開に。
春本番は、駆け足で訪れそうです。

花粉情報パワーアップ!

2009年2月 6日

気づけば1ヶ月以上も更新していませんでした。
頻繁にチェックしている方、すみませんでした。
言い訳になりますが、1月は度々の寒波襲来で
天気的に忙しい状態が続いていました。
また、2月に向けての準備にも追われていました。
 
その「2月に向けての準備」とは、
先日、番組の中でもお伝えした、花粉シーズンへの新兵器、
自動で花粉を観測する機械「ポールンロボ」です。
去年も花粉観測を行っていましたが、
今年は、さらに性能がアップして再登場です。
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このポールンロボがスゴイのは、
1時間毎に花粉を観測して、
その観測データが、すぐに見られる、というところ。
観測結果はKRYケータイサイト「ポケマウ」の
「花粉研究室」のメニューで見ることができます。
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小刻みに観測を行ってくれるので、
花粉の多い時間を避けてお出かけしたり、
花粉が多いのを覚悟の上、重装備を行ったり…と、
花粉症への備えや対策の幅が広がってきます。
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すでに、ポールンロボは、
わずかではありますが花粉を感知していて、
本格的な花粉シーズンに入りつつあることを、
お知らせしてくれています。
ポケマウのほかにも、
毎日、「リアルタイムやまぐち」の中でも、
詳しい3時間毎の花粉飛散予測とともに、
当日のポールンロボの花粉観測数を日々、お伝えしていきます。
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今年も、どこよりも花粉症の方々のために、
一番、充実した役に立つ花粉情報を、
お届けしていきますので、しっかりチェックして下さいね。
 
…と、ここまで花粉情報に力を入れているのは、
自分自身が花粉症だから、でもあります。
しっかり耳鼻科から、花粉症のお墨付きまで頂いています。
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花粉症は特効薬がないゆえに、
マスクなどしか有効な対策がない、というのが現状ですが、
花粉の「今」を知れば、そんな対策も効率よく行うことができて、
ツライ花粉症も、少しはラクに乗り切れるはず…。
そう信じて、頑張っていきたいと思いますので、
しっかり情報をチェックして下さいね。

よいお年を!

2008年12月26日

2008年は「変」という漢字が表すように、
いろんな変な出来事、大きな変化が訪れた年でした。
天気に関しても、ゲリラ豪雨という天気の急“変”、
そして地球温暖化をはじめとする
気候“変”動などの話題が飛び交いました。
ただ、山口県に関して言えば、
台風などの大きな気象災害がなかったのが、幸いでもあります。
また、今朝の「さわやかモーニング」で紹介しましたが、
今年は皆様からtenki@kry.co.jpに送って頂いた写真で
自然が季節ごとに見せる“変”化を楽しめた一年でもありました。
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2009年も、いろんな天気の変化を楽しみながら
身近に感じられる天気予報をお伝えしていきたいな、と思います。
お天気コーナーのご愛顧と、皆様からのリポートを、
よろしくお願いします。
特に新年最初は、めでたい「初日の出リポート」で
幕開けしたい、と考えています。
元日は寒さが厳しく、場合によっては雪が降るかも、という
やや厳しい気象条件の予報になっていますが、
風邪をひかないよう気をつけて、お願いします。
 
なお、「リアルタイムやまぐち」は、
新年は1月5日(月)スタートです。
これに先立ち、先日、
新年に放送される番組PRの撮影が行われました。
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丑年にふさわしく、しかもニュース番組のわりには
遊び心の入った内容になっていますので、
ぜひ、新春もKRYテレビをチェックして下さいね!
 
では、よいお年をお迎え下さい。

週末は雪リポートを!

2008年12月 5日

いよいよ冬将軍襲来!
毎年、冬の定番アイテム「冬将軍フリップ」も
今年は早い時期から何度も番組に登場しています。
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今週末は、土曜日を中心に、山では大雪。
市街地でも所々、雪化粧する可能性が高まってきました。
車の運転は冬タイヤ必須で、いつも以上に慎重に。
そして風邪をひかないよう、体調管理には十分気をつけて下さい。
 
しかし、毎年、この冬の雪予報は、苦労が絶えません。
けさの「さわやかモーニング」でお伝えしましたが、
雪を初め、霜、氷、山の冠雪といった冬特有の現象は、
気象台の観測ポイントが少なく、
山口県内では、下関と山口の2ヶ所しかないのです。
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理由は、雪などの現象は気象台職員が目視で観測しているからで、
職員のいる場所でしか、観測が行えないからですが、
雪などは県内でも内陸、山沿いほど起こりやすい現象。
この2ヶ所だけの観測データでは、
予報が的確だったのかどうかの検証ができません。
このため、毎回、曖昧な予報を出さざるを得なくなってしまいます。
 
そこで、平地でも雪が積もる可能性がある、この週末、
あなたがお住まいの場所で降った雪を
写真に撮って、tenki@kry.co.jpまで、
メールでリポートして下さい。
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携帯電話のカメラでも結構です。
写真とともに、撮影場所、時間、
そして雪が何センチ程度積もったか、という情報も
お書き添え頂けたらと思います。
また、雪のほか、霜や氷、山の冠雪などの情報も、
お待ちしています。
 
今回、情報が集まるほど、
次に、同じような気象状況になった時、
より的確な雪予報を行うのに役立てることができます。
皆さんのご協力を、よろしくお願いします。
 
追伸:
あす土曜日は、KRYラジオ
「土曜いい朝おはようワイド」に臨時出演!
雪や寒さの最新情報をお伝えする予定です。
週末は、ラジオでも最新の気象情報のチェックをお願いします。

異常気象って?

2008年12月 3日

今回は、気象予報士的に、真面目な話題。
 
先日、イタリアのベネチアが高潮に襲われ、
水浸しになった、というニュースがありました。
テレビなどで、ご覧になった方も多いと思います。
私もテレビで映像を見ました。
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※写真はKRYホームページのニュースより
 
私が、このニュースで気になったのは、
映像のあと、テレビのコメンテーターが
「異常気象」や「地球温暖化」という言葉を口にしていたこと。
確かに、映像を見ると私たちの目から見れば、
異様な光景に見えます。
 
しかし、よく調べてみると、今回の高潮は、
ベネチアでは「アクアアルタ」と呼ばれる、
冬~春に大潮や季節風などの条件が重なったときに現れる現象。
毎年何度も起こるそうです。
今回が、いつもより規模の大きな高潮だったにせよ、
ベネチアが高潮に襲われることは珍しくはなく、
このニュース映像だけで
「異常気象」「地球温暖化の影響」と言っていいのか、疑問です。
 
例えば、日本が台風に襲われた映像が、
世界に配信され、ベネチアの人たちが見たとしましょう。
おそらく、台風のないベネチアでは、
日本の嵐の映像が「異常気象」のように見られると思います。
世界の異常気象を語るには、
まず気象は地域による特性があることや、
昔から何度も発生してきた気象現象について
十分認識することが大切だと思います。
 
もちろん「地球温暖化」などと呼ばれる、
人間の活動に起因した異常気象もあり、
それには人間が責任を持って
予防や対策を行っていくことは必要です。
しかし、人間を基準に変な天気と感じたものを
全て「異常気象」としてしまう風潮が最近は多いように思います。
「昔からの地球の息吹」と「異常気象」を、
しっかり見極める目を、私たちは持ちたいものです。
 
12月に入り、暖かい日が続いていますが、
金曜日から一気に寒くなり、平地でも雪が降りそうです。
この急激な気温変化を「異常」と感じる方も多いと思いますが、
これは太古の昔からあった地球の息吹の1つです。
私たちに出来ることは、天気予報をもとに、前もって備えておくこと。
冬タイヤへの交換などの備えを行った上で、
安全と健康に気をつけて、寒さを乗り切りましょう!
 
追伸:
今年の流行語トップテンの1つに「ゲリラ豪雨」が選ばれました。
確かに今年の夏は、突然の雷雨が多かったのですが、
一方で「夕立」という昔からの言葉が
使われなくなってしまうのを、私は心配に思います。

紅葉を見に行こうよう

2008年10月31日

秋は、なぜか私の放送の中で、
ダジャレの増える季節となっています。
ここ最近のダジャレを挙げてみると、
「運動会は、う~ん、どうかい?」
「秋の土用に、虫干ししてみてはど~よ?」
「カモが急増するカモ」
など…
そして、けさの放送では、ダジャレ2連発!
 
「紅葉を見に行こうよう」
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そして
「ことしの紅葉は最高よう」
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私が言いたかったのは、ダジャレではなく、
今年の紅葉は本当に最高の条件だ、ということです。
紅葉が美しくなるには
主に3つの条件
・夏が暑い(葉っぱがよく繁る)
・台風がない(葉っぱが傷まない)
・一日の気温差が大きい(色鮮やかになる)
が必要ですが、今年は、この条件を十分満たしていて、
例年にない美しさが期待できそうなんです。
すでに、長門峡や寂地峡といった山の名所から
色づきが進んできています。

山だけではありません。
市街地でも、所々、色づいた木々が見られます。
例えば、ハナミズキ。
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ハナミズキと言えば
花のイメージが大きいのですが、
秋は赤くなる葉っぱにも注目です。
 
そして、ソメイヨシノ。
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こちらも、花ばかりに注目しがちですが、
秋の紅葉も美しく、
桜紅葉(さくらもみじ)という言葉もあるのですよ。
 
最高の美しさとなる今年の紅葉。
ぜひぜひ、皆さんの身近な所で見られる、
秋の木々が作り出す芸術に目を向けてみましょう。
 
なお、美しい紅葉は目に焼き付けるだけではなく、
写真に撮って、tenki@kry.co.jpに送って頂けたら幸いです。
皆さんから送られた写真は、
きょうから「さわやかモーニング」に登場した
天気写真ボードに貼って、ご紹介したいと思います。
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今までは時間の都合などで放送できなかった写真も、
このボードなら、ほぼ、もれなく紹介できますよ。
ぜひ、写真を通して、紅葉の美しさを
みんなで共有しましょう。
 
この秋、紅葉を撮影しに行こうよう!

天気暦

2008年10月10日

きょうのさわやかモーニングは
「天気暦(てんきれき)」を取り上げました。
天気暦というのは、過去のデータの積み重ねからみた
特定の日の天気の傾向です。
天気暦の載っているカレンダーも、たまに見かけますね。
今から44年前の昭和39年10月10日、
東京オリンピックが青空の下で開幕した背景には、
実は気象庁の予報官が天気暦を利用して
この日を開幕の日に選んでいた、というエピソードがあります。
 
番組では、この秋の天気暦から見た
県内の晴れやすい日を、紹介しました。
見逃した方、また、メモする余裕がなかった方のために、
このブログで、改めて紹介しましょう。
 
※( )内は、過去30年で下関において
 晴れた日の割合を(%)で示したものです。
 
■10月■
 10日(77)、15日(77)、18日(70)、19日(70)、20日(70)、
 21日(83)、22日(70)、23日(83)、24日(73)、25日(70)、
 27日(80)、28日(77)、30日(77)
■11月■
 3日(70)、7日(70)、8日(73)、22日(77)、24日(80)
 
ぜひ、行楽の秋本番、カレンダーにチェックして、
お出かけ予定の参考にして下さい。
 
なお、行楽の秋の予定に、ぜひ、組み込んで欲しいのが、
週末11日(土)、12日(日)と行われる、KRY秋まつり2008
私は12日に、お天気クイズを行います。
当日は、さわやかモーニングで過去に登場した、
おもしろ小道具をプレゼント!
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いらない、なんて言わずに、持って帰って下さいね。
会場に来られない方も、ラジオの生放送で、
お楽しみ頂けたらと思います。
ラジオをお聞きの皆さんにも、
豪華賞品が当たるチャンスがあるようです。
 
ちなみに、KRY秋まつり2008の日は、
天気暦から見ると、晴天の確率は今ひとつですが、
科学的根拠に基づく予報では、雨の心配ナシ!
ただ、少し肌寒いので、上着を用意して、お出かけ下さいね。

リニューアル

2008年10月 3日

テレビの世界は、4月と10月に「改編」と呼ばれる
区切りの時期がやってきて、
これを機に、新番組が始まったり、
内容のリニューアルが行われたりします。
私の天気予報コーナーも、この10月を機に
ちょっとリニューアルしていることに気づきましたか?
 
「リアルタイムやまぐち」では
県内最多、14ポイントの詳細予報が始まりました。
どこよりも詳しく細かく、
皆さんの頭の上の天気予報を、お伝えしますよ!
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そして「さわやかモーニング」は
新コーナー「週末お天気ナビ」がスタート。
こちらも県内14ポイントの週末の天気をお伝えするとともに、
皆さんからtenki@kry.co.jpに頂く写真も交えながら
季節感を感じながら過ごす週末の時間を
ご案内していきたいと思います。
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毎週金曜日、
番組前半はAM5:43頃~、後半はAM6:15頃~と、
盛りだくさんでお伝えします!
 
けさのナビは「放射状雲(ほうしゃじょううん)」。
鉄道のレールのように、実は平行だけど、手前ほど広がって見える、
秋の雲のトリックアートです。
ちなみに、放射状雲は、その先は雨雲に繋がっていることが多いので、
秋の空を見て、先の天気を予測することもできますよ。
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週末は下り坂の予報で、放射状雲をはじめ、
いろんな秋の面白い雲が現れそうな予感。
ぜひ、面白い雲を見つけたら、携帯カメラでもOKですので
写真に撮って、tenki@kry.co.jpまで、お寄せ下さい!
 
ついでに、週末は、雲を探しにお散歩ついでに
コンビニなどで読売新聞の夕刊をご購入頂けたら幸いです。
リレーエッセーのコーナーに
天気予報に懸ける思いを寄稿させていただきました。
10月4日(土)の夕刊
(夕刊のない地域は5日(日)朝刊)に掲載予定です。
 
ただいま、内容の最終チェック中です。

天気予報はセ・リーグ次第!?

2008年9月25日

9月は台風シーズン。ただ、先日の台風13号は、
スレスレのところを通過したものの、日本への上陸はなく、
未だに今年は台風上陸ゼロ、という状態が続いています。
まだまだ日本の南の海上には新たな台風が発生していて、
油断はできないのですが、もうすぐ10月。
このままでは、2000年以来、8年ぶりに、
日本への台風上陸ゼロの年になるかもしれません。
 
台風上陸ゼロの年は、
気象庁が台風の統計を取り始めた1951年以降、
1984年、1986年、2000年の3回しかありません。
この3回の年に何があったのか調べてみると、
プロ野球セ・リーグの優勝チームが、
1984年と1986年は「広島」、2000年は「巨人」だったのです。
今年も、この2チームは現在、快進撃を続けています。
特に広島は、下馬評ではBクラス確実と見られていたのに、
今年は最後まで消化試合がなさそうな雰囲気。
これまでの伝説を覆さないよう、
クライマックスまで頑張って欲しいものです。
 
ちなみに、プロ野球と天気との関係を、もう少し詳しく調べてみると、
中日が優勝すると翌冬は暖冬になりやすく、
広島や阪神が優勝すると寒い冬になりやすい傾向があるようです。
一方で、オリンピックの翌冬は寒い冬になりやすい傾向がある模様。
なお、きょう気象台発表の寒候期予報では、
気温は「平年並みか高め」で暖冬傾向となっています。
 
一応、気象台の予報が最も科学的根拠に基づいていますが、
今年の冬がどうなるのか、については
私はセ・リーグの動向も見極めてから、
予報を組み立てることにします。
 
※おまけ
「自民党総裁選がある年は冷夏暖冬が多い」という傾向も、
数年前まではありました。
ただ、毎年、総裁選が行われている近年では、
この傾向はアテにできないですね…

虹より珍しい!!

2008年8月15日

今朝のさわやかモーニングは、視聴者の皆さんから
tenki@kry.co.jpに寄せられた写真を中心にお届けしました。
本当にたくさんの入道雲リポートを頂いているのですが、
入道雲の次に目立ったのが「虹」リポートです。
 
虹は、晴れと雨の天気が同時に現れている時に
出現しやすいのですが、夏は、入道雲が引き起こす夕立によって、
虹の出現する条件が整いやすいのです。
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入道雲を眺めていると、虹を発見する機会が多いのも納得ですね。
 
さらに、珍しい虹の写真も頂いたので、番組内で紹介しました。
ひとつは「副虹(ふくにじ)」。
空に架かる虹の外側に、もう1本、薄い虹がかかる現象です。
これは、大粒の雨の時ほど出現しやすく、
夏には時々、見られますよ。私も何度か見たことがあります。
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もう1つは、さらに珍しい「過剰虹(かじょうにじ)」。
これは、霧雨など、雨の粒が小さいときに現れやすい現象です。
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そんなこんなで、番組内で
「きょう、虹を探して空を眺めてみては?」
なんて話をしていたのですが、私自身が空を眺めていると、
なんと、きょうの昼1時頃、珍しい現象を発見しました。
周南市内の南の空に、水平の虹が現れたのです!
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これは、「環水平(かんすいへい)アーク」と呼ばれるもので、
厳密に言えば、虹ではなく、日暈の部類に入りますが、
太陽高度が高い夏の昼間に、
秋のような薄雲が広がることが最低条件で、
虹よりも格段に珍しい現象なのです。
私は人生で初めて、お目にかかることが出来ました!
 
最近はtenki@kry.co.jpに送られてくる写真とともに
「空を見るのが楽しくなりました♪」という声も
多く寄せられるようになりました。
気象予報士の私ですら、
きょうのように、空を見て興奮する出来事もあるくらいですので、
皆さんも空を眺めると、思わぬ発見、感動があると思いますよ。
ぜひ、皆さんの面白い発見、感動した出来事を写真に収めて
tenki@kry.co.jpまでお寄せください。
みんなで、空を眺める楽しさを、もっと共有しましょう!

入道雲たくさん!

2008年8月 1日

お天気コーナー「tenki@kry.co.jp」宛への
入道雲の写真を募集したところ、
様々な形の入道雲の写真を
こーんなにたくさん頂きました!
yamamoto_080801_1.jpg
 
いくつか、面白い写真を番組の中で紹介しましたが、
時間の都合で全ては紹介できません。スミマセン…。
そこで、このブログで、他に寄せられた面白い写真を
一気に紹介したいと思います。
 
★煙突の煙みたい!?
入道雲が、まるで煙突の煙のように
真上に成長している様子の写真が、いくつも届きました。
yamamoto_080801_2.jpg
 
地上で暑くなった空気が、特に勢いよく上昇することで、
雲の一部分だけが急に煙のように上に成長したようです。
厳しい暑さで上昇気流が強まったからこそ、現れた雲ですね。
 
★巨人が迫る!!
「入道」とは、僧侶のことで、
雲の形が、丸い頭と図体の大きい僧侶の様子に似ていることから
「入道雲」と呼ばれています。
迫力満点の、巨人が迫ってくるような雲も、たくさん届きました。
yamamoto_080801_3.jpg
 
一番右下の写真は「入道」というより、
テディベアのようにも見えますね。
 
★空の天井
番組でも一部、ご紹介した「かなとこ雲」ですが、
紹介した写真の他にも、たくさん届きました。
yamamoto_080801_4.jpg
 
入道雲が上に向かって成長できるのは
上空10キロくらいまでで、それ以上は横に広がるため、
上の方で平べったくなり、
キノコやリーゼントのような形になります。
どこまでも上に突き抜けているように見える空も、
実は天井がある、ということを、この雲は教えてくれます。
 
他にも、いーっぱい写真がありますが、
紹介できなかった方、重ね重ねスミマセン。
また、入道雲に限らず、
いろんな天気や季節に関して気になった風景を
写真に撮って、お送り頂けたらと思います。
tenki@kry.co.jpまで、よろしくお願いします。
 
なお、私が番組で取り上げたくなるような
写真撮影・投稿のポイントを、
ココだけで、こっそり教えましょう。
  
●出来るだけ最新の写真を
 何ヶ月、何年も前の…という写真は、
 今、そしてこれからの天気をお伝えする
 天気予報のコーナーには合わないことがあります。
 出来るだけ最近撮影した写真、
 できれば撮影してすぐにお送り頂くのがベストです。
●どこに注目!?
 写真を撮ったときに、どんな所に注目したのか、
 どんな所が気になったのか、などを
 メールにお書き添えください。
 番組で紹介する際の参考になります。
●撮影日時、場所の明記を
 特に雲の写真は、
 発生原因を探るのに重要なヒントになります。 
 
携帯電話のカメラでもOKです。
天気や季節の面白い話題を、
tenki@kry.co.jpまで、ぜひ、お寄せください!

天気検定

2008年7月 9日

以前、と言っても昨年10月にさかのぼりますが、
このブログ内で「天気検定」が行われますよ、
という話題をお伝えしました。
専門的かつ学術的な気象予報士試験と違って、
天気に関する身近な話題や知識を問われる
「気象雑学」のような検定試験で、
1級から4級までのランクごとに認定されます。
 
実は、私、その天気検定を、ひそかに受検していたのです。
そして、なんと、最上級の「1級」に合格しました!!
 
これが、その証拠。合格通知書と認定証が送られてきました。
yamamoto_080709.jpg
 
ちなみに、天気検定1級の合格者は、全国で9人しかいません。
全国で9人のうちの1人が、私なんです!!
 
嬉しい、というよりは
とりあえず、天気を生業にする身として、
面目を保つことが出来た、安堵感の方が大きいですね。
 
さすがに1級は、かなり難しい問題でしたが、
4級は、気象予報士でなくても解けるような問題が多く、
しかもインターネット上で無料で受検できます。
ぜひ、興味のある方は、受検してみては?
 
※詳しくはインターネット「天気検定」で検索!

アクション!!

2008年6月 6日

さわやかモーニングのコーナー
「お天気のミカタ」の名物(!?)といえば、
毎回、登場する小道具。
さわ吉の風見鶏やデカい携帯電話、
ロングヘアのカツラに至るまで、
毎回、コーナーの内容に合わせて準備しています。
 
使用したあとも、なかなか捨てられず、
私のデスクは小道具が山盛りの状態。
yamamoto_080606_1.jpg
 
昨年、処分に困ったあげく、厚かましくもKRY秋まつりの景品にさせて頂きました。
今年も、皆さんに差し上げるには十分な小道具が揃いつつあります。
まだ、ずいぶん先の話ですが、秋まつりをお楽しみに。
 
さて、そんな小道具に加えて、
今年の春からは、毎週、私の「分身」が、
さわやかモーニング開始前の番組予告、
朝5時18分頃から登場しています。
きょうの分身は、こちらでした。
yamamoto_080606_2.jpg
  
一応、名探偵コナンをイメージしてみたのですが、
いかがでしょう?
毎週、コーナー内の小道具とともに、
予告編でも、いろんなアクションをしています。
毎回、どんなポーズなのか、
さわやかモーニングは、朝5時18分頃から、お楽しみくださいね!
 
ちなみに、アクションと言えば、こちらも注目。
きょうも、しっかり実行しました。
yamamoto_080606_3.jpg
 
こちらは、お昼の1時30分前後に、
私の天気予報をラジオで聞きながら、
携帯サイト「ポケマウ」でお楽しみください。

午後1時半頃に注目!

2008年6月 5日

私は、お昼は午後1時30分頃から、
「お昼はZENKAIラヂオな時間」の天気予報コーナーも
担当しています。
最近、オンエアのためにラジオスタジオに行くと、
ちょっと変わった風景が。
ガラスの壁にネットが張られ、ゴーヤが育てられているのです。
yamamoto_080605_1.jpg
 
エコに敏感な方なら、もう、おなじみだと思います。
これは「緑のカーテン」といって、
植物をネットに這わせることで
夏の強い日差しを遮り、室内の気温上昇を抑えるものです。
クーラーの電気代節約、つまりCO2削減につながる、ということで
注目されているものですね。
 
この緑のカーテン、携帯サイト「ポケマウ」で、
今の生長の様子を生で見ることができます。
その生長の様子を撮影しているのが、こちらのカメラ。
yamamoto_080605_2.jpg
 
そして、撮影アングルは、
ちょうど私が、ラジオ出演の出番を待っている頃に
使用することがある、ベンチの近くなのです。
 
ということで、きょうは、
さわやかモーニングで使用した小道具を使って、
いつもと違う姿で写ってみました。
yamamoto_080605_3.jpg
 
※実際にポケマウの「緑のカーテン」コーナーに
 載った画像です。
 
せっかくなので、しばらく
何か面白いことをしてみることにします。
お暇な方は、平日の午後1時半頃、
ポケマウの「緑のカーテン」コーナーを
覗いてみてください。

気象予報士の想い

2008年5月 8日

近所の小学生が、社会の勉強で
気象予報士の仕事について尋ねてきたことがありました。
そのときに、私が小学生に、ある1つの質問をしてみました。
 
「天気予報って、何のためにあると思う?」
 
小学生どころか、今では大人でも
この質問に正確に答えられる人は少ないかもしれません。
 
天気予報は、お洗濯のためでも、行楽の計画のためでもありますが、
一番の目的は、人間の命、財産を守ること。
天気予報の技術の進歩は、
気象災害による被害の減少と密接に関わっていて、
昔は毎年、犠牲者が数百人~数千人もいたのが、
今では台風1個来ても、犠牲者ゼロ、ということも多いですね。
あらかじめ天気が荒れるのが分かっていることで、
それに対する万全の備えができ、
命や財産を守ることができる、というわけです。
 
気象予報士というのは、日々、天気予報を行っていますが、
その心の奥底には、気象災害を減らしたい、
という想いが常にあります。
 
そんな中、飛び込んできたのが、
ミャンマーのサイクロンによる大きな被害のニュース。
テレビや新聞などでの報道のたびに、被害が大きくなり、
海外のことでありながら、非常に胸が痛むニュースです。
 
ミャンマーの国内事情は、よく分かりませんが、
日本は、気象予測の技術が高く、
しかも、いろんなメディアで天気予報を手に入れることが出来る国。
恵まれた環境に感謝しつつ、
天気予報を有用に使っていきたいですね。
 
なお、ミャンマーを襲ったサイクロンは、発生場所が違うだけで、
基本的には台風と同じ構造です。
実は、日本のはるか南でも、台風の卵ができはじめています。
yamamoto_080508.jpg
 
この台風の卵は、来週にかけて、天気予報の話題に上りそうな
気になる動きをする可能性があります。
台風をはじめ、気象災害が心配される時は
随時、お天気コーナーでお伝えしますので、
日々、放送をチェックしてくださいね。
 
※追記
 台風の卵は、8日午前3時に台風2号となりました。
 今後の動きには、ご注意ください。

「黄緑色にも注目!」

2008年4月11日

桜の季節も、そろそろ終わり。
今年は満開になってから風雨が多く、なんだか、あっという間に
桜の季節が終わっていくような気がしています。
雨のあと、桜の様子を見に行ってみると、こんな状況…。
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そんな中、桜に代わって始まっているのが、落葉樹の芽吹き。
きょうのさわやかモーニング
「お天気のミカタ」で紹介したイチョウなどの若葉は、
実際に私が携帯のカメラで撮影したものです。
こちらは、芽吹きはじめのイチョウの葉っぱ。
小さいのに、ちゃんと扇形をしています。
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普段、何気なく通り過ぎている所でも、
このように力強く伸びてくる若葉のドラマがあるのです。
 
ところで、新たな葉っぱが芽吹く一方で、
秋でもないのに、落ち葉がたくさん見られる所も見つけました。
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また、写真を撮っていたそばで、業者の方が、
落ち葉の清掃作業を行っていました。
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落ち葉は、どこから落ちてきた?
と思って、上を見上げると、そこにはクスノキが。
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クスノキは、冬でも葉がついている常緑樹。
春は、新芽が開いて新しい葉が出てくる今の時期、
冬を越した葉が落ちてくるのです。
クスノキを近くでみると、
ちゃんと黄緑色の新たな葉っぱが顔を出していました。
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桜の花の時期は、あっという間ですが、
この新緑も、うかうかしていると、
生まれたての黄緑色が、あっという間に濃い緑になってしまいます。
ぜひ、この緑の息吹も、お見逃しなく!

休暇中の話・気象三昧

2008年3月28日

休暇を利用しての旅行、
宮城を堪能したあと、そのまま真っ直ぐ山口に戻らず、
新幹線で東京に向かいました。
関東在住の友人に会うのが一番の目的だったのですが、
せっかくの東京なので、ついでに日本の中心地・東京にある、
いろんなものを巡ってきました。
 
その場所とは、こちら。
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ここが、日本の気象観測、予報技術の最高峰、気象庁です。
「東京で初雪」などのニュースは、ここ、気象庁本庁のある
東京大手町で観測されたものなんです。
 
出入りできるのは基本的に職員の方のみなのですが、
一般の人でも、アポなしで利用できる場所が、
この気象庁の1階にあります。
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ここは「気象科学館」と言って、
気象庁の業務の説明や、観測機器の展示などが行われています。
なんだか、ややこしそうに見えますが、
分かりやすく説明されていて、気象予報士でなくても、楽しめますよ。
また、気象庁にはマスコットキャラクター
「はれるん」というのがあります。記念写真も撮ることができますよ。
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また、もう1つ、気象庁の方も足を運んでいる?かもしれない、
こんな場所にも行ってきました。
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一見、何の変哲もない神社のように見えますが、
実は、全国で唯一の「気象神社」なのです。
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気象神社は、元々、戦前に
日本陸軍の気象予報担当者がお参りしていたものが、
戦後、東京都杉並区高円寺の今の場所に移設されたもので、
今でも気象予報関係の方や、気象予報士を目指す方を中心に、
参拝される方が多い神社です。
ここの絵馬は、気象神社にふさわしく、下駄の形をしています。
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私も、予報が当たりますように、しっかり参拝。
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そして、お守りも頂きました。
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振り返れば、「気象」だらけとなってしまった、今回の旅。
周りの人からは「全然、仕事から離れてないじゃん!」と
言われてますが、私にとっては、山口では味わえないことだらけで、
とってもリフレッシュできた旅だったんですよ。
こんな気象三昧の旅、また行きたいなぁ。

休暇中の話・宮城へ

2008年3月21日

今週は月~水の3日間、休暇を頂いていました。
休暇中は、時間のタイトな生放送とは縁のない日々・・・とはいかず、
早朝4時台に起きて、5時半には家を出発、という
寝坊厳禁のスケジュールで、旅が始まりました。
 
朝一番の飛行機に乗り、窓越しに澄んだ青空を楽しんでいるうちに
徐々に下界の風景が雪景色に変わっていきます。
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休暇を利用して、今回は、北日本・宮城県へ行ってきたのです。
 
とは言っても、暖かすぎる春の影響で、雪景色なのは山だけ。
市街地には、すでに雪はなく、
北日本だというのに、春本番の暖かな陽気は変わらないのでした。
 
 
宮城県と言えば、いろんな名所がありますが、
私が足を運んだのは、日本三景のひとつ、「松島」。
その昔、松尾芭蕉が、あまりの美しさに称賛した話が有名ですが、
私は、松島湾内に架かる、松島三橋と呼ばれる
3つの橋を渡ってきました。
 
過去を忘れさせてくれるということから、
「別れ橋」と呼ばれる橋が架かる渡島(おじま)。
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昔、僧侶などが修行した場所で、
橋を渡ると仏像などを彫った岩窟が出迎えます。
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次は「透かし橋」と呼ばれる、国の重要文化財・五大堂に渡る橋。
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なぜ「透かし橋」という呼び名かと言うと、
足下を見ると、なんと海面が透けて見える!
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五大堂に参詣する前に、気を引き締めさせるためだそうです。
昔の人の知恵は、素晴らしいですね。
 
そして3つめは「出会い橋」と呼ばれる、
赤く長い橋で結ばれた福浦島。
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出会い橋を渡っていくだけあって、
橋の向こうは、いろんな自然や動物と出会える場所で、
島の散策中には、間近にこんな動物も!
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いろんな景色や自然に癒される場所でした。
ぜひ宮城に旅行されたときは、足を運んでみるといいですよ。
 
さて、そんな旅行中、
実に「宮城らしい」ものを、松島で1つ、見つけてきました。
それがこちら。
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三陸海岸は昔から津波の被害を度々受けてきた場所。
地震や津波に備える意識が高いからこそ、
このような標識があるのでしょう。
県内も地震や津波には無縁ではありませんので、見習いたいですね。
 
むむむっ、休暇を楽しむはずが、
ついつい、こんなところで仕事を思い出してしまうのが、
気象予報士の性なのか。。。
 
この休暇の続きは、また次回。
実は、このあと、さらに仕事を思い出す旅になっていくのです。。。

間もなく花粉シーズン

2008年2月15日

春が来そうで、なかなか来ない今年。
寒波やら大雪やらで、いろいろと忙しく、
年始めの週1ペースのブログ更新は早くも失速し、
1ヶ月ぶりの更新になってしまいました。。。
 
しかし、ようやく来週には春めいてくる予想が出てきました。
その後、最新の1ヶ月予報のデータでは、
3月はじめに少し強い寒の戻りがあるものの、
あの大雪を降らせたほどの強力なものではなさそうですよ。
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ただ、暖かくなると気になるのが、スギ花粉。
昨年、私はポケマウで「花粉症日記」を連載していましたが、
今年は花粉症コンテンツがさらにパワーアップ!
民間気象会社が開発した自動花粉観測機を周南市内に設置して、
花粉の量をリアルタイムで見ることが出来るようになりました。
 
これが花粉観測機。
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よく見ると、目と口があります。
実は、人間が呼吸するのと同量の空気を、常時吸っていて、
花粉の量を目の色で教えてくれる、
なかなかハイテクな機械なんです。
 
また、観測した花粉は、
KRY携帯サイト「ポケマウ」でチェックすることができますよ。
すでに時々、微量の花粉を観測し始めています。
 
ところで、花粉の量とともにチェックして欲しいのが、
「花粉リポートをみる」のページ。
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実は、ここで、ほぼ毎日、私の花粉症リポートを更新中です。
花粉飛散と気象との関係など、ここのコーナーで随時、
考察していきたいと思いますので、
スミからスミまで、しっかりチェックしてくださいね。
 
今年はマスクやメガネとともに、携帯サイトも活用して、
つらい花粉シーズンを、できるだけ上手に乗り切りましょう!

幻の滝

2008年1月11日

様々な自然の造形の中でも、「滝」というのは、
その存在だけで、喝が入れられるような、
何か大きなパワーがある気がします。
 
10日(木)のリアルタイムやまぐちでは、
周南市の、幻の滝と呼ばれる
「樸玉(あらたま)の滝」を取材した模様を、
ご覧頂きました。
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なぜ、「幻の滝」なのか。
 
道なき道を進み、足が埋もれるような砂地を越えて、
ようやくたどり着く場所にあるから…
 
というのもありますが、
(Kカメラマン、お疲れ様でした)
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この滝のある場所は、菅野ダムの底。
つまり、普段は水没しているはずなのです。
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滝の高さは、およそ10メートル。
全容が見られるほど、
ダムの水は枯渇しているということ、危機的な状況なんです。
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私が足を運んで感じた、この滝が訴えていることを
できるだけ皆さんにも感じ取っていただきたいと思い、
放送だけでなく、このブログにも記録を残しておきます。

一富士ならぬ…

2008年1月 4日

新年、あけましておめでとうございます。
冬将軍が暴れた年末年始でしたが、
皆さんはお風邪など召されませんでしたでしょうか。
 
私は、年末年始は鹿児島で過ごしましたが、
南国、鹿児島にも冬将軍の手が伸びてきました。
 
元日の最高気温は6度くらい。
山口にいるときよりも寒く、
冷たい雨が降ったり止んだり。
さらに朝晩は、霜がビッシリ降りている光景も見られるほど!
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寒かったので、ひたすら温泉に浸かりまくって
体を温めていた年末年始でした。
 
ただ、この寒さは一方で、
めったに見られない美しい光景も作り出しました。
それが、こちら。
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鹿児島のシンボル、桜島の雪化粧です。
めでたいものに「一富士二鷹…」などと言われますが、
富士山でなくとも、桜島にしては珍しい、この風景に、
今年は例年にない縁起のいいスタートになったような気がします。
 
皆さんにとっても、今年が良い年になりますように。
そして、今年も私は、皆さんの生活が、より良いものになるよう、
ネズミ年だけに、的チューする予報を、お伝えしていきますね!

天気予報で大切なこと

2007年12月27日

先日、両親の住んでいる柳井に帰省した際、
街で買い物をしていると、視聴者の方に声をかけていただきました。
私が子連れで歩いていたこともあってか、
子供のために、お菓子まで頂きました。
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大変、ありがとうございました。
重ね重ね、この場をお借りしてお礼申し上げます。
 
また、お菓子以上に、かけてくださった言葉も、
大変嬉しいものがありました。
「天気予報のおかげで、
 失敗や損することが減って、助かっています。
 いろいろ前もって教えてくれて、ありがとう。」
 
そうなんです。
天気予報というのは、ただ、天気を予報するのではなく、
予報された天気から、どう失敗や損を減らすか、
というのが大切なんですね。
私の天気予報にかける想いが、しっかり伝わっていたことが
何よりも嬉しいことでした。
 
天気予報は、生活の中での失敗や損を減らすだけでなく、
時には「防災」という、人間の命や財産を守るのが、
一番の存在意義です。
年末年始は、その命や財産にも関わってくるほどの、
この冬一番の寒波が、日本列島を襲います。
 
人間の手で天気を変えることはできませんが、
前もって情報を知ることで、備えておくことができます。
日々の天気予報で繰り返し、お伝えしていますが、
年末年始の注意ポイント、改めて、この場でもお伝えしましょう。
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●平地でも積雪のおそれ
 帰省や初詣などで、車の運転をされる方が多いと思いますが、
 スタッドレスタイヤの準備を早めに済ませましょう。
 スリップ事故を起こさないように、くれぐれも安全運転で。
 帰省で利用する交通機関も、乱れる可能性が可能性があるので、
 交通情報にも、ご注意ください。
●この冬一番の寒さ
 年末年始は、かかりつけの病院が、ほとんど閉まってしまいます。
 風邪を引くと大変!
 健康管理には十分気をつけて、お過ごしください。
 
その他、
・初詣は積雪、凍結によるスリップ・転倒事故に要注意。
 女性の方は特に、晴れ着などを着ることで、
 足下が不安定になりやすいので、気をつけましょう。
 ブーツの場合も、かかとの低いものにしましょう。
 男性の方も、革靴は滑りやすいので、スニーカーなどで。
・海は高波、強風で荒れます。雪を伴うことがあります。
 釣りなどに出かける方は、無理のない行動を。
 「中止する」という決断も、時には必要です。
・新春登山も、かなり厳しいコンディション。
 日本海側を中心に雪となりますが、より注意したいのが強風。
 山は平地よりも風が強く、体感温度を急激に下げますので、
 万全の防寒対策を。体力に不安がある場合は、無理しないように。
・ビニールハウスは雪が積もると、
 その重みで突然、倒壊することがあります。
 雪が積もり始めたら、こまめに雪下ろしをお願いします。
・スキー場には恵みの雪ですが、
 吹雪いて視界が悪くなることがあります。
 また、急な大雪で崩れやすくなる所があるかもしれません。
 くれぐれも決められたコースで、マナーを守って楽しみましょう。
 
年末年始、事故や不幸なニュースを
目にすることがないように、願っています。
安全と健康に十分気をつけて、
充実した年末年始を、お過ごしください。
 
皆さんの命、財産、そして生活を守る天気予報を、
これからも、お伝えしていきたいと思います。
リアルタイムやまぐちは、年末は28日まで。
2008年は1月4日(金)からスタートします。
来年も、よろしくお願いします。
では、よいお年を!

苦労します

2007年12月21日

12月も10の位が「2」になり、
今、津波のように、いろんな用事が押し寄せてきています。
 
まずは、毎年恒例、ポケマウ年賀状。
今年は自宅のパソコンを駆使して、カラフルデザインで仕上げました。
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アイディア捻出から完成まで、トータル5時間。
正直、プライベート用の年賀状より時間と手間がかかっています。
苦労の跡は、新年のポケマウをご覧ください。
 
そして、年末年始の天気予報。
来週は26日(水)の熱血テレビで、年末年始の天気を解説します。
そのための準備を、すでに作成中なのですが、
気になることに年末年始に強い寒波が来るデータが!
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紫色の部分は、平地で積雪するくらいの強力寒波の予想。
山口県をスッポリ覆っています。
 
まだ少し先の話なので、寒波の強さやタイミングは
変わる可能性がありますが、寒さや雪に備えが必要なようです。
長距離移動などが増える年末年始、
早めに「心の準備情報」として、お伝えしておきます。
年末にかけても、予報には苦労しそうな予感がします。
 
そして、毎度、「さわやかモーニング」金曜日の天気コーナー。
きょうのオチは、
「クリスマスケーキ」ならぬ・・・
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毎週、天気予報よりも苦労させられた、コーナーのオチ。
ここに来て、ついに本音が出てしまったのかも。
 
 
こんな文章でも、ブログを書くのも、結構、苦労しています。
ブログ更新が滞る言い訳にするわけではありませんが、
たまの更新で、ご容赦くださいませ。
 
(一応、年内に、もう1回は更新予定。あくまで「予定」ですが)

気象台に行ったんだい!

2007年11月30日

山口県の県庁所在地は山口市なのに、
なぜ、山口県の気象台は下関市にあるのか、知っていますか?
 
昔は船が重要な交通手段で、
海上の悪天候による被害を抑えるのが
天気予報の重要な役目でした。
そのために、気象台は港などの施設の近くに作られたのです。
気象台の土地や施設を、
海の近くに住む船主が提供することもあったそうです。
下関地方気象台の歴史は、
全国的にも古く、1883年から観測データがあります。
 
その気象台に、先日、日帰り出張してきました。
普段、電話で気象台の方にお話を伺うことは、度々、ありますが、
実際に足を運んだのは、初めて。
地図を片手に、JR下関駅から歩いて5分…
 
冒頭の歴史背景を象徴するかのように
下関地方気象台は、下関港国際ターミナルの近くにありました。
ただし建物は現代的。
下関地方合同庁舎の5階にあります。
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出張先での私の仕事は、気象台の職員研修の講師!
私なんかよりも気象知識に関してはベテランの皆さんを前にして、
恐縮、緊張の連続でしたが、
この日のために入念に準備した資料を武器に、
テレビやラジオの天気予報についてや、予報の伝え方についてなど、
私の普段の仕事内容を、お話ししてきました。
(その資料の一部が、こちら)
yamamoto_071130_2.jpg
 
とりあえず、無事に終わってホッ。
一方で、私の方も、せっかくの機会なので、
気象台の予報作業現場を見学。
写真は撮れませんでしたが、
様々な機器が並んでいて、さすが国の防災機関、という感じでした。
 
気象台の建物の中は、
こういった機会がないと見学は難しいのですが、
建物のそばのアメダスは、いつでも見学可能ですよ。
降水は、こんな機械で計ります。
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積雪は、えっ、こんなもので計るの!?
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下関に足を運んだ際は、ぜひ、ご覧あれ。

天気はワクワクするゾー!

2007年11月 1日

「萩に天気予報をするゾウがいる」という情報を聞きつけ、
きょうの熱血テレビでは、
萩ガラス工房に突撃取材に行った様子をご覧頂きました。
天気予報をするゾウの正体は、
気圧の変化で天気を予測するガラス細工「あたるゾー君」。
ゾウだけに、まさに「気“象”予報士」!?
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このユニークなグッズを考案したのは、萩ガラス工房の藤田社長。
話を聞いていると、本当に、お天気大好きな方なんです。
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自分で天気図を描くのは、お手のもの。
気象大学校を受験した話や、気象予報士試験の話など、
気象好きの人なら誰しもが通る道の話題で、
取材中は盛り上がりました。
 
気象の世界に昔は「天気図3000枚」という言葉がありました。
天気図を3000枚描いて、ようやく一人前という意味で、
1日1枚ずつ描いても8年ちょっと。
それが、コンピュータ技術の発達により
「天気図1000枚」という言葉になり、
今はコンピュータが勝手に天気図を描いてくれて、
自分で天気図を描かなくても、
天気予報の仕事ができる時代になっています。
 
天気図を描かないだけでなく、
現在では、コンピュータが弾き出した結果だけで
天気予報をすることも多くなっています。
しかし、天気というのは、
地球全体の空気の動きによって起こる現象で、
決してデジタル的なものではありません。
あたるゾー君は、ただ天気を予測するだけではなく、
地球の空気が動いていることも目に見える形で教えてくれます。
藤田さんは、あたるゾー君を「遊び心で作った」と笑いましたが、
天気の面白さ、不思議さがここに詰まっていて、
久々に、私が天気に興味を持った当初のワクワク感を味わいました。
時々、理科の先生が生徒に見せるために、
あたるゾー君を購入することがあるそうです。
その生徒から、未来の気象予報士が生まれるのを期待したいですね。
 
なお、熱血テレビでは、あたるゾー君のように、
独自で天気予報をしている人やグッズの情報、
さらに私に天気予報で挑戦したい、という
チャレンジャーを募集中です。
自薦、他薦は問いません。どしどし情報を、お寄せくださいね!

天気も新米の季節

2007年10月19日

秋と言えば、私は「食欲の秋」。
食べ物が何でも美味しく感じられる季節ですね。
きょうのさわやかモーニングでは、
美味しい秋の味覚が小道具になりました。
 
「新米です。どうぞよろしく。」
yamamoto_071019_1.jpg
 
新米と言えば、気象予報士も、
10月は新米が誕生する時期なんです。
気象予報士試験は年2回、8月と1月に実施されていて、
その合格発表は10月と3月に行われます。
先日、行われた合格発表では、
216人の新米気象予報士が誕生しました。
合格率は4.3%。
相変わらず難関資格であることは変わりないようです。
 
一方、最近、インターネットで見つけたのですが
「天気検定」なる試験も行われるそうです。
気象予報士は専門的な気象データを読む力が求められるのに対し、
天気検定は天気に関する身近な話題や知識を問われるもので、
いわば「気象雑学」の試験のようなものですね。
1級から4級までランクがあって、
4級はインターネットで無料で受験ができます。
 
試しにやってみました。
 
問題:「あめあめふれふれかあさんが~♪」のタイトルは?
 
まぁ、こんな感じです。
一応、当然ではありますが4級合格。認定証を頂きました。
yamamoto_071019_2.jpg

3級以上の試験は、現在、願書受付中だそうです。
学問の秋、興味のある人は、勉強してみては?
※詳しくはインターネット「天気検定」で検索!

応援ありがとうございます

2007年10月17日

先日はKRY秋まつり2007に、
たくさんの皆様にお越し頂き、ありがとうございました。
とりあえず、ステージイベントのお天気クイズが無事に済んだこと、
そしてKRY秋まつり2007当日の予報が当たって、
ステージが懺悔の場にならなくて済んだことが、
一番ホッとしています(^^;)
 
私は初めての参加でしたが、とにかく人の多さにビックリ。
いかに多くの方々がKRYを応援してくださっているかを実感しました。
「私の天気コーナーは必ず見る」という
嬉しい言葉をかけてくださった方、
学生時代以来音信不通になっていた友人、
山本家の親戚一同まで集まり、
いろんな交流ができて楽しかったです。
集まってくださった皆様に感謝です。
 
ちなみに、KRY秋まつり2007フィナーレで
特にテンションが上がっていた渡辺三千彦アナウンサーですが、
ホームページのプロフィール欄にある「好きなテレビ番組」が
「山本昇治のお天気コーナー」となっているのに、
つい先日、気づきました。
こんな身近な所にも応援してくれる方がいたのに、
ホームページのリニューアル以降、半年も気づかずにスミマセン…。
 
まぁ、何はともあれ、今後も皆様に愛される天気コーナーを
お届けしたいと思いますので、視聴者の皆様、身内の皆様共々、
今後も末永い応援をお願いします!

日曜日は、昼も夜もヨロシク

2007年10月11日

今月は、何かとバタバタしています。
というのも、普段の天気予報以外の準備に、
追われているからです。
 
その1つが、今週末に行われるKRY秋まつり
スケジュールを見て、お気づきの方も多いと思いますが、
日曜日の午後1時から、ステージ イベントで
「お天気クイズ」のコーナーがあります。
もちろんクイズの出題は私。
自分で言うのもなんですが、良問を準備しました!
また、このコーナーでは、
普段は誠実にニュースを伝えているアノ人の、
意外な表情が見られるかも!?
クイズの参加者には、プレミア確実(?)のプレゼントもありますよ。
ぜひぜひ、秋まつりの会場に足を運んでくださいませ。
 
そして、秋まつりだけではありません。
夜10時からは、KRYラジオの「こりゃえーが」にも出演しちゃうのです。
気象予報士ならでは?の映画放談は、
ある意味、必聴の価値があるかも。
 
ぜひぜひ、普段のお天気コーナーとともに、今度の日曜日は、
昼も夜も、私にお付き合いいただけたら幸いです。

チェックリスト

2007年9月28日

毎日、オンエアの準備は確認の徹底でもあります。
ズバリ予報の天気マークや、
季節の映像の時に出すスーパー、オンエアで使う気象データ、
美術の方々が作ってくれる小道具に至るまで、
間違ったものを放送しないように、
オンエア前には必ず確認を行っています。
その確認作業を1つの抜けもなく行うのに必要なのが、
特製のチェックリスト。
yamamoto_070928_1.jpg
 
これを順番にチェックしていくことで、
日々、オンエアが無事に行われるのです。
 
ところが、そのチェックリストの中に、オンエアに関係ない項目が1つ。
それが、一番最後にある、「ブログ更新」なのです。
yamamoto_070928_2.jpg
 
一番最後にあるのがいけないのか、
それともオンエアに関係ない、という気の緩みなのか、
この項目だけはチェックがつかないまま、
一日が終わることがほとんど。
気づけば、他のアナウンサーの方々の更新が進み、
ポケマウのブログ目次では下のほう…
しばらく更新しない部類に落ちてしまっています。
 
ということで、きょうは半月ぶりに、すべてのチェックリストを遂行!
久々の更新が、こんな内容でスミマセン…

つかみどころのない性格

2007年9月11日

天気予報では台風や熱帯低気圧の予報する時には、
まず性格を分析することから始まります。
 
性格の分析とはどういうことかと言うと、
雲の大きさや、雲の締まり具合から、
影響範囲の広さや今後の発達具合を読み取るのです。
ひとことで「台風」と言っても、
「中心付近では大荒れだけど、影響範囲は小さい」とか
「とても大きいけど中身がスカスカ」など、いろんなタイプがあって、
それによって、今後、どんな影響があるのか、
いわゆる台風の「やる気」を見極めます。
 
しかし、今、その性格の読みづらい熱帯低気圧が、
沖縄付近に発生しています。
yamamoto_070911.jpg
この熱帯低気圧、かれこれ沖縄付近に居座ること、きょうで3日目。
しかも、台風になろうという意志は弱いようで、
なかなか発達する傾向が見られないんです。
目先、木曜日になっても、まだ南西諸島付近で
熱帯低気圧のままウロウロしている予想。
熱帯低気圧の性格がつかめないため、
週間予報も非常に難しくなっています。
 
ただ、沖縄付近は現在、
台風のエネルギー源である温かい海水が多く、
台風へと成長する要素は十分あります。
何が、この熱帯低気圧を優柔不断にさせているのか分かりませんが、
「いきなり台風」になる可能性もありますので、
今後の動きには気をつけてください。
 
※この熱帯低気圧情報の最新情報は、
  リアルタイムやまぐちでチェックを!

自由研究~空気のチカラ

2007年8月30日

毎日、植物や天気の観察日記を
コツコツ積み重ねて自由研究を完成させるか、
 
それとも、
自由研究の宿題が最後の最後まで残り、
1日で終わる題材で済ませるかは、
 
自由だー!
 
ちなみに、私の時は、効率よく宿題が済ませられる
1日コースを選んでいたことが多かったです。
そんな1日で済ませられる自由研究といえば「実験モノ」。
そこで、29日の熱血テレビでは、
お天気を動かす空気のチカラ「気圧」を実感する実験を行いました。
その実験をブログ上で再現!
 
~~~
 
<用意するもの>
・ペットボトル
・水の入った水槽 

(1)ペットボトルに直径1ミリ程度の小さな穴を開ける。
(2)ペットボトルを水の入った水槽に入れ、中身を水で満たす。
(3)水槽の中でペットボトルのふたを閉める。
(4)ペットボトルを水槽から引き上げる。
 
すると、ペットボトルに穴が空いているにもかかわらず、
水は出てこないのです。
yamamoto_070830_1.jpg
 
でも、ペットボトルのふたを開けると、穴から水が飛び出します。
 
ふたを開ける前と後での違いは、
ペットボトルの中に空気が入ったこと。
つまり、水が穴から出たのは、空気のチカラによるものなのです。
この空気のチカラを、「気圧」といいます。
yamamoto_070830_2.jpg
 
気圧というのは、普段、なかなか実感することはありませんが、
実は親指の爪に1kgものチカラがかかる、大変なパワーがあります。
yamamoto_070830_3.jpg
 
そのパワーを利用したのが、
番組内でも紹介した、吸盤や醤油差しなど。
他にも、こんな所にも空気のチカラが役に立っています。
 
例えば、お風呂で必ず使うコレ。
yamamoto_070830_4.jpg
 
自動車の車体を支えているのは何?
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こう考えると、空気のチカラを使って
動く物、支える物って、結構多いですよ。
身の回りにもたくさんあるので、
いろいろ探して、自由研究を完成させましょう!

“虹”ッチャオ!

2007年8月24日

きょうのさわやかモーニングでは、夏休みの宿題お助け特別企画、
たった1日でできる「虹」をテーマにした自由研究を、お届けしました。
放送を見逃した、という方のために、きょうは特別に、
内容の一部を、このブログでもお伝えしましょう。
 
~~~
虹は太陽の光が雨滴に当たって反射、屈折することで起こる現象。
夏の夕立など、晴れと雨が同時に現れる天気の時に
起こりやすい現象ですが、条件さえ整えば、いつでも虹は現れます。
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そこで、その虹を人工的に作る実験をしてみましょう。
 
<用意するもの>
・水道
・シャワーや霧など、いろいろ水の出方が
 変えられる口がついたホース。
 
太陽を背にして、ホースから水しぶきを出し、
虹を人工的に作ってみましょう。
※できれば、水しぶきをする人と虹を観察する人は分けて、
虹を写真に収めるのが、いいですよ。
yamamoto_070824_2.jpg
 
実験をしてみると分かると思いますが、
虹はいつも同じ色、幅ではなく、
水滴の大きさや水滴からの距離により、
大きさや色合いが変わって見えます。
また「白虹(しろにじ)」といって、虹の7色が混ざって
白っぽい虹になることもあります。
どんな条件の時に、この虹が見られるのでしょうか?
yamamoto_070824_3.jpg
 
いろいろ条件を変えて、観察結果をまとめると、
立派な自由研究になること、間違いなしですよ!
 
~~~
 
ちなみに、29日の熱血テレビでも、虹とは別の、
自由研究に役立つ話題をお届けする予定です。
こちらは、生放送で何かが起こるかも!?ぜひ、ご期待ください。

スイカ 最終章

2007年7月27日

4玉のうち2玉が、
病気にかかってダメになってしまった、
我が家のスイカですが、
その後、梅雨が明けるまでに、
もう1つも病気にかかってしまい、
ついに残り1玉となってしまいました。
 
そして、今週、梅雨明け!
生き残った残りの1玉に期待していたのですが・・・
なんと、栄養が注ぎ込まれる茎の部分が
枯れて茶色になってしまい、これ以上の生長が望めない状況に。
yamamoto_070727_1.jpg
 
今年のスイカ栽培日記は、これにて終了。
大玉3個という目標には、遠く及ばない結果になってしまいました。
収穫した1玉は、小玉中の小玉。
写真の撮り方によっては大きく立派に見えますが、ご覧の通り。
yamamoto_070727_2.jpg
 
でも、切ってみると、中身は一応、スイカらしく、
みずみずしい赤い部分が、しっかりありました。
yamamoto_070727_3.jpg
 
食べてみると、甘みも十分。
小さいので、すい~か(酸っぱいか)と思っていたのですが(笑)。
yamamoto_070727_4.jpg
 
天候不順に悩まされた我が家のスイカ栽培でした。
バケツ米には、スイカの分も頑張ってほしいところです。

スイカに思わぬ事態!

2007年7月 9日

着々と生長しつつあった我が家のスイカですが、
7月に入ってからの梅雨本番の天気で、思わぬ事態が勃発!
なんと、せっかく大きくなりつつあったスイカが、
無惨にも黒ずんでしまったのです。
yamamoto_070709.jpg
 
この原因を調べたところ、
どうも「炭そ病」という病気になった可能性が高いようです。
一般に降雨が多く、比較的低温な状況で多発しやすい病気で、
ここ最近の天気によって一気に発病したようなんです。
これにより、生長しつつあった4玉のうち、
2玉がダメになってしまいました。
 
盛夏になると、この病気は少なくなる、ということなので、
早く梅雨が明けて欲しいところですが、
まだ、しばらく梅雨明けの気配なし。
むしろ台風4号の今後の動向が心配な状況となっています。
 
私のような、興味半分でスイカを育てているのならともかく、
スイカで生計を立てている方にとっては、
さぞ苦労や不安が尽きないことでしょう。
もう水不足は解消に向かっていることですし、
早く梅雨明けして安定した天気の夏が来て欲しい、と願うばかりです。

ブルームーン

2007年6月28日

小さな頃から、夜空に浮かぶ「月」には、
妙に不気味な感覚があります。
どこまで走って逃げても追いかけてくるし、
地平線近くにあるときは妙に大きく見えたり
(実際には目の錯覚なのですが)、ウサギがいるような模様も、
他の夜空を彩る星にはないもので、私にとっては異質な存在でした。
 
その月が、今月末、「ブルームーン」になるのです。
とは言っても、別に月が青くなるのではなく、
今月30日は、普通の満月です。
ただ、いつもと違うのは、今月に入って2回目の満月だということ。
月の満ち欠けは平均29.5日であるため、
月の初めに満月になった今月は、
月の終わりにも満月を迎えるのです。
 
この偶然は、3~5年に1回ほどしかなく、
「めったに起こらないこと」という意味で、
ひと月の2回目の満月を「ブルームーン」と言うのです。
 
(参照)
今月の月の満ち欠けカレンダー
yamamoto_070628.jpg
 
ちなみに前回のブルームーンは、2004年8月30日。
この年は日本に10個も台風が上陸した、過去に類を見ない年で、
ブルームーンの夜も県内は台風16号で大荒れでした。
「めったに起こらないこと」が災害でなければいいのですが。

大玉3個計画進行中

2007年6月26日

バケツ稲に対抗して今月上旬に報告した、我が家のスイカですが、
梅雨なんてつゆ知らずの強い日差しにより、グングン生長中。
握りこぶしくらいの玉に生長しつつあります。
見た目ですぐにスイカと分かるくらいになってきました。
yamamoto_070626.jpg
 
しかも、現在、大きくなりつつある玉は、なんと4個も!
苗や土、肥料などの経費を差し引いても、
十分、採算ライン(大玉3個以上)に乗りそうな状況…
ムフフ…というのは卑しい大人の考え。
今後も、お水と愛情をタップリ注いでいきますので、
スクスクと生長して下さいませ!
 
また、スイカ生長記録を報告します。

夏に向けての楽しみ

2007年6月 7日

梅雨入りが遅れて、6月に入っても
日差しがサンサンと降り注ぐ日が多くなっています。
水不足が心配ですが、一方でポケマウのバケツ稲は
スクスク育っているように、植物にとっては嬉しい日差しのようですね。
 
そのバケツ稲に対抗、というほどではないですが、
我が家でも狭い庭で、様々な野菜の苗を育てています。
現在、いちばん愛情を注ぎながら育てているのが、スイカ。
yamamoto_070607.jpg
 
アブラムシがついたり、枯れかけたりしたことが何度かありましたが、
今は幾つか実がスクスクと大きくなり始めました。
 
今年の夏は猛暑になる予想。
我が家で育ったスイカを冷やして食べる日を夢見ながら
水やりをするのが、毎日の楽しみになっています。
買ってきた苗や土、肥料などの値段を考えると、
大玉3個以上は収穫できないと元が取れないので、
しっかり生長してくれよー!!

人間で良かった!?

2007年5月25日

川のほとりでホタルが見られるようになった、という話を
耳にするようになりました。
そこで、きょうのさわやかモーニングでは、
ホタルの話題をお伝えしました。
 
ホタルの光は、恋のパートナーを探すための交信手段。
なんとも幻想的かつロマンチック…とウットリしてしまいますが、
ホタルにとっては、実は厳しい戦いが
繰り広げられているのを知ってましたか?
ゲンジボタルでは、オスとメスの比率が30:1、
恋の成就率がたった3%程度、という説があるんです。
yamamoto_070525.jpg
 
なぜ、オスが圧倒的に多いのか、
それはオスはメスを探して飛び回るのに対し、
メスは草の茂みの中でオスのラブコールを待っているため、
オスの方がクモなどの天敵に狙われる可能性が
高いからだそうなんです。
オスは、命を顧みず、
気象予報士の合格率(約5%)より可能性の低い、
恋の成就を目指して、命を燃やすのです。
 
ホタル鑑賞はロマンチックな光が魅力的で、
デートにも最適ですが、もし女の子に振られてしまっても、
ホタルに比べれば人間で良かった、と思うべきなのかも。

あなたは何点?

2007年5月 7日

ゴールデンウィーク真っ只中、5月3日は、笠戸島まつりに行って、
皆さんに天気予報を採点してもらう、という企画を行いました。
放送でお伝えしたとおり、皆さんの採点の平均点は82.9点で、
気象庁の自己採点83点と、偶然にも同じくらいになったんです。
(ホントに偶然でした。ある意味、予想外の結果です。)
 
ただ、平均では80点を超えましたが、
1つ1つの点数では、バラツキが大きかったんです。
最高点は放送でも紹介した、100点満点でしたが、
最低点は50点でした。
yamamoto_070507.jpg
もっと、みんなが高得点を出してもらえるように、今後も精進します。
でも、これから梅雨にかけては、予報が難しい時期なんだよなぁ。。。

GW予報のホンネ

2007年4月27日

今週は、胸がチクチク痛むことが多すぎました。
 
振り返れば、週初めの月曜日、
「翌日は雨は降ってもパラつく程度」と言ったにもかかわらず、
夕方から雨がジャンジャン降ったり、
火曜日は「翌日の昼間はスカッと晴れます」と言ったにもかかわらず、
晴れてきたのは夕方近くになってから。
そして、きのう木曜日は
「翌日も日差しタップリ」と言ったにもかかわらず、
きょうは薄雲が空を覆い、太陽の姿を確認できず……。
しかも、アナウンサーブログ上では
最近、晴れと思って油断していると雨に降られた悲劇の話が
展開されているではないか!
 
こんな状況ですので、ゴールデンウィークの予報も、
本音を言えば、自信度はイマイチ。
そもそも4~5月は、春から初夏への過渡期で、
どうしても普段より予報が当たりにくい時期なのです。
なるべく予報は当てるように日々、努力していますが、
天気予報は毎日、情報が更新されますので、
できるだけ新鮮な情報を仕入れることをオススメします。
 
ということで、連休中もリアルタイムやまぐちの天気コーナーを
チェックして、良い休日をお過ごしくださいませ!

毎週恒例!?おもしろ小道具

2007年4月 6日

いろいろと放送スタイルの変わった4月。
きのうブログで書いたリアルタイムやまぐちもそうでしたが、
金曜日のさわやかモーニングも、
スタイルを一新して天気情報をお伝えしました。
 
でも、変わらないものもあります。
それは毎週登場する、おもしろ小道具です。
けさは節分でもないのに鬼のツノ。
yamamoto_070406.jpg
 
サクラと人間を一緒に写真に収めるときは、
頭からツノが生えたかのように枝が写らないよう要注意!
でも、ツノも小道具となると、お花見の宴会グッズには最適ですね。
きょうの放送終了後は、ラムちゃんごっこで盛り上がりました。
 
さわやかモーニングのお天気のミカタは、
来週以降も天気に関するお得な情報をお伝えします。
楽しい小道具をはじめ、リアルタイムやまぐちとは、
ちょっと違ったテイストもチェックしてみてくださいね。

バーチャルスタジオ

2007年4月 5日

4月からちょっと衣替えした
リアルタイムやまぐちのお天気コーナーは、いかがでしょうか。
バーチャルスタジオを使って、スタジオの外に
飛び出したかのような演出になりました。
 
この演出では、画面の外に出ていったり入ったりと、
動きが多くなるため、簡単そうに見えて実は慣れるまでが大変!
4月からのスタートにあたり、
3月はスタッフも私も特訓の日々だったんです。
これがブログの更新が遅れた理由…と
ちょっと言い訳してみました(^^;)
でも、やっぱり天気は外の現象。
この演出は、画面いっぱい使って季節の映像やスカイカメラの映像、
雲の様子などの気象データを出すことができるので、
個人的には気に入っています。
今まで以上に充実した天気コーナーを、よろしくお願いします。
 
あと、もう少し慣れてきたら、
もう少しこまめにブログ更新を心がけます(^^;)