2008年8月 アーカイブ

虹より珍しい!!

2008年8月15日 カテゴリ:お天気や

今朝のさわやかモーニングは、視聴者の皆さんから
tenki@kry.co.jpに寄せられた写真を中心にお届けしました。
本当にたくさんの入道雲リポートを頂いているのですが、
入道雲の次に目立ったのが「虹」リポートです。
 
虹は、晴れと雨の天気が同時に現れている時に
出現しやすいのですが、夏は、入道雲が引き起こす夕立によって、
虹の出現する条件が整いやすいのです。
yamamoto_080815_1.jpg
 
入道雲を眺めていると、虹を発見する機会が多いのも納得ですね。
 
さらに、珍しい虹の写真も頂いたので、番組内で紹介しました。
ひとつは「副虹(ふくにじ)」。
空に架かる虹の外側に、もう1本、薄い虹がかかる現象です。
これは、大粒の雨の時ほど出現しやすく、
夏には時々、見られますよ。私も何度か見たことがあります。
yamamoto_080815_2.jpg
 
もう1つは、さらに珍しい「過剰虹(かじょうにじ)」。
これは、霧雨など、雨の粒が小さいときに現れやすい現象です。
yamamoto_080815_3.jpg
 
そんなこんなで、番組内で
「きょう、虹を探して空を眺めてみては?」
なんて話をしていたのですが、私自身が空を眺めていると、
なんと、きょうの昼1時頃、珍しい現象を発見しました。
周南市内の南の空に、水平の虹が現れたのです!
yamamoto_080815_4.jpg
 
これは、「環水平(かんすいへい)アーク」と呼ばれるもので、
厳密に言えば、虹ではなく、日暈の部類に入りますが、
太陽高度が高い夏の昼間に、
秋のような薄雲が広がることが最低条件で、
虹よりも格段に珍しい現象なのです。
私は人生で初めて、お目にかかることが出来ました!
 
最近はtenki@kry.co.jpに送られてくる写真とともに
「空を見るのが楽しくなりました♪」という声も
多く寄せられるようになりました。
気象予報士の私ですら、
きょうのように、空を見て興奮する出来事もあるくらいですので、
皆さんも空を眺めると、思わぬ発見、感動があると思いますよ。
ぜひ、皆さんの面白い発見、感動した出来事を写真に収めて
tenki@kry.co.jpまでお寄せください。
みんなで、空を眺める楽しさを、もっと共有しましょう!

入道雲たくさん!

2008年8月 1日 カテゴリ:お天気や

お天気コーナー「tenki@kry.co.jp」宛への
入道雲の写真を募集したところ、
様々な形の入道雲の写真を
こーんなにたくさん頂きました!
yamamoto_080801_1.jpg
 
いくつか、面白い写真を番組の中で紹介しましたが、
時間の都合で全ては紹介できません。スミマセン…。
そこで、このブログで、他に寄せられた面白い写真を
一気に紹介したいと思います。
 
★煙突の煙みたい!?
入道雲が、まるで煙突の煙のように
真上に成長している様子の写真が、いくつも届きました。
yamamoto_080801_2.jpg
 
地上で暑くなった空気が、特に勢いよく上昇することで、
雲の一部分だけが急に煙のように上に成長したようです。
厳しい暑さで上昇気流が強まったからこそ、現れた雲ですね。
 
★巨人が迫る!!
「入道」とは、僧侶のことで、
雲の形が、丸い頭と図体の大きい僧侶の様子に似ていることから
「入道雲」と呼ばれています。
迫力満点の、巨人が迫ってくるような雲も、たくさん届きました。
yamamoto_080801_3.jpg
 
一番右下の写真は「入道」というより、
テディベアのようにも見えますね。
 
★空の天井
番組でも一部、ご紹介した「かなとこ雲」ですが、
紹介した写真の他にも、たくさん届きました。
yamamoto_080801_4.jpg
 
入道雲が上に向かって成長できるのは
上空10キロくらいまでで、それ以上は横に広がるため、
上の方で平べったくなり、
キノコやリーゼントのような形になります。
どこまでも上に突き抜けているように見える空も、
実は天井がある、ということを、この雲は教えてくれます。
 
他にも、いーっぱい写真がありますが、
紹介できなかった方、重ね重ねスミマセン。
また、入道雲に限らず、
いろんな天気や季節に関して気になった風景を
写真に撮って、お送り頂けたらと思います。
tenki@kry.co.jpまで、よろしくお願いします。
 
なお、私が番組で取り上げたくなるような
写真撮影・投稿のポイントを、
ココだけで、こっそり教えましょう。
  
●出来るだけ最新の写真を
 何ヶ月、何年も前の…という写真は、
 今、そしてこれからの天気をお伝えする
 天気予報のコーナーには合わないことがあります。
 出来るだけ最近撮影した写真、
 できれば撮影してすぐにお送り頂くのがベストです。
●どこに注目!?
 写真を撮ったときに、どんな所に注目したのか、
 どんな所が気になったのか、などを
 メールにお書き添えください。
 番組で紹介する際の参考になります。
●撮影日時、場所の明記を
 特に雲の写真は、
 発生原因を探るのに重要なヒントになります。 
 
携帯電話のカメラでもOKです。
天気や季節の面白い話題を、
tenki@kry.co.jpまで、ぜひ、お寄せください!