天気図のミタ
2011年12月 2日 カテゴリ:お天気や
この秋~冬は「家政婦のミタ」ブームが起きていますね。
実は私もハマッている一人です。
「ミタ」に似ている言葉に、さわやかモーニングの
「天気のミカタ」というコーナーがありますが(笑)、
今朝は12月に入り、そろそろ雪や凍結の季節、ということで、
視聴者から頂いた、冬タイヤへの交換時期の質問にお答えしました。
ポイントは「1050hPa以上の高気圧をミタら急げ!」
冬は天気図の左上、三日月のような形をしたバイカル湖付近に
冷たい空気を持つ高気圧があります。
この高気圧が成長するほど寒気が大陸に蓄積されていて、
特に高気圧の中心気圧が1050hPa以上だと
寒気が相当溜まり、この寒気が日本に放出されることで
近日中に大寒波の可能性…
という昔からの天気予報の経験則があります。
12月になると、山間部では度々、氷が張るような冷え込みがあるため、
冬タイヤへの交換は急ぎたいところですが、
平野部・市街地のみでの車の運転であれば、
この1050hPaの高気圧が見られた頃が
冬タイヤに交換する、ひとつの目安になります。
番組中では、この1050hPa以上の高気圧が
今月半ば頃に現れる可能性…とお伝えしましたが、
番組終了後、さらに新しい予測データを見ると、
来週末(9~10日頃)にも、1050hPaが現れる気配が出てきました。
(写真右、大陸奥地で1052hPaの高気圧の予想)
まだ予測には流動的な要素もありますが、
来週末~再来週あたり、そろそろ平野部でも雪が舞う天気が
やってくるかもしれません。
日々、最新の予報や大陸の高気圧の動向に注目して、
早めの備えをお願いします。
なお、雪は気象台の観測ポイントが少なく、
どこでどれだけ降ったのかの実況把握には
皆さんからtenki@kry.co.jpにお寄せいただくリポートが
毎年、非常に役に立っています。
皆さんから情報を頂くことで、しっかり予報を検証し、
次のより精度の高い雪予報に役立てることもできます。
今年も雪をミタら、リポートをお待ちしています!