まもなく日食!
2012年5月14日 カテゴリ:お天気や
私の気象予報士の原点は「宇宙」にある、ということを
このブログで何度か書いていますが、
その宇宙への関心の記憶をたどると、
25年前の小学生の頃にさかのぼります。
1987年9月23日、秋分の日の祝日、
沖縄で金環日食が見られましたが、
山口の空でも太陽が欠ける部分日食がありました。
私は何度となく空を見上げ、太陽が月に隠されていく
不思議な風景に魅了されたことを、今でもハッキリ覚えています。
あの時以来、天文現象の虜になり、
小学校の卒業文集では、将来の夢は「天文学者」でした。
天文学者から気象予報士へと進路は変わったものの、
空を見上げることは共通しています。
あの時の日食は私の人生を左右する、
大きな出来事だったのかもしれません。
もしかしたら、今度の日食を見て、私と同じような
人生を左右される人がいるかもしれない、
そんなビックイベントを、多くの人に見て欲しい、という気持ちで、
10日(木)の「スクープアップやまぐち」と
11日(金)の「さわやかモーニング」で、
5月21日(月)に迫る、日食の見方、楽しみ方をリポートしました。
今回の日食は、九州南部や四国・本州の太平洋側の広範囲で
太陽がリング状になる金環日食になることで、
全国的に話題が高まっています。
山口県では残念ながら、太陽はリング状にはなりませんが、
それでも最大91%も欠けるという、規模の大きい部分日食となります。
日食は5月21日(月)の朝にあります。
東の空に昇ってきた太陽が、午前6時17分から欠け始め、
最も欠けて細い三日月のような形になるのが、午前7時27分、
その後は次第に太陽は元の形に戻り、
午前8時48分に日食は終わります。
欠けていく太陽の形にばかり注目が行きがちですが、
私としては、広大な宇宙の中での
絶妙な太陽系の営みまで想像して頂きたいと思います。
太陽と月が重なるという絶妙なタイミング、
そして私たちが地球という星で暮らしている絶妙なバランスなど、
全てがスゴイことなんだ、というのを
感じることが出来るのではないか、と思います。
そんな注目の日食について、
今週の「熱血テレビ」『お天気情報ぷらす』のコーナーでは
毎日、シリーズで日食についての話題を、
さらに詳しくお伝えする予定です!
万全の準備で、世紀の天文ショーを
しっかり楽しみましょう!!
あとは当日、晴れてくれることを祈る...