「氷」で自由研究!

2011年8月 5日 カテゴリ:お天気や

気づけば1ヶ月半もブログを更新していませんでした。
何をしていたか、というと、まぁ、いろいろしていたわけですが、
その中でも毎年の夏の大仕事、番組で紹介する
夏休みの自由研究企画を仕込む作業が大変でした。
 
そして、今週、その仕込みの成果を
スクープアップやまぐちと、さわやかモーニングで
発表させて頂きました。
 
今年のテーマは「氷」。
毎年、私は暑い夏には、かき氷を食べることが多いのですが、
かき氷屋さんの氷は、なぜか家で作るかき氷より、美味しいですよね。
yamamoto_110805_1.jpg
 
かき氷屋さんの氷は、透き通った透明感が一番の特徴。
家の冷凍庫で作る氷は、急激に冷やすため、
中に空気が閉じ込められて白く濁り、
なかなか透明な氷はできません。
yamamoto_110805_2.jpg
 
じっくり時間をかけて凍らせた、固くて透明な氷が、かき氷では、
きめ細かいサラサラッとした独特の美味しさになるわけです。
 
しかし、自由研究は、ここからが本番!
かき氷屋の透明で美味しい氷を、何とかして家の冷凍庫で作れないか
チャレンジです。
「じっくり時間をかけて凍らせる」というポイントを踏まえて、
水を入れた容器を空気の入ったクッションに包み、
クッションを断熱材にして、冷凍庫に入れたときに
急激に凍らないようにします。
yamamoto_110805_3.jpg
 
そして容器を冷凍庫で冷やします。
クッションは上までシッカリ包みますが、下は包まずに残し、
また、冷凍庫の中に入れるときに
割り箸で容器を少し浮かすように置いて、
容器の底の水から、少しずつ凍らせていこう、というわけです。
yamamoto_110805_4.jpg
 
丸一日、冷やし続けて、その結果は…
 
完璧な透明の氷は難しかったものの、
そのまま凍らせるのに比べると、透明度の高い氷が出来ました!
yamamoto_110805_5.jpg
 
ただ、放送では、まずまずの結果となりましたが、
ここまでたどり着くまでに、実は結構な数の失敗もありました。
断熱材のほか、水が凍る途中で水を継ぎ足すなど、
さらに凍る速度を遅くする工夫が、いろいろと必要なようです。
yamamoto_110805_6.jpg
 
このあたり、どうしたら
もっと透明な氷になるのか、
そこはぜひ、皆さん自身で、いろいろ試してみてください。
その試行錯誤が、立派な自由研究になると思います。
 
なお、この実験は注意点が1つ、
水を入れる容器がガラスだと、水が凍って膨張するときに
割れるおそれがあるので、
プラスチックや紙のコップを使うようにしてください。
 
まだまだ、暑い日が続きますが、
そんな時こそ楽しい「氷」の自由研究。
皆さんのチャレンジした結果なども、
ぜひtenki@kry.co.jpまで教えてくださいね!