あさっては『中国山口駅伝』です。~日曜日の番組その2~

2008年1月25日 カテゴリ:忙中閑あり?

駅伝。
 
高橋良アナのブログで予習をしつつ、
楽しく観戦した、新春の箱根駅伝をはじめとして、
この1月は例年以上に駅伝に釘付けになった。(^^♪
 
たすきを受け取るのを待つ後輩ランナーが、
走ってくる先輩ランナーへ、
「○○さん、あと少しですよ~」みたいに声をかけながら待っていたり、
たすきを渡した先輩ランナーが、
たすきを受け取った後輩ランナーへ、
「頑張れ!」というように、ポン!と背をたたいて送り出したり…。
たすきの受け渡しのシーンだけでも、かなり涙腺を刺激されるものだ。
まして、「繰上げスタート」といった無念の涙、もちろん勝利の涙、
などなどに、感極まってしまうのは言うまでもない。(T_T)
 
京都で行われた都道府県対抗女子駅伝では、
京都チームのアンカーの選手が、沿道からの声援で、
記録が狙えそうなことを知りピッチをあげた、と話していたが、
まさに、沿道の応援とともに勝ち取った、大会新記録だった。(^^♪
 
広島で行われた都道府県対抗男子駅伝は、
時間があえば、沿道へ観にいくのだが、
今年は所用があったため、移動中の車内で、ラジオ観戦(?)した。
自分でも車で走ることの多い道路が舞台だと、
現地の様子もより伝わってきて、楽しめた。(^○^)
 
そのほか、県内でも、各地で、
自治体などの駅伝大会が行われた1月。
 
その締め括りともいえる「中国山口駅伝」がせまっている。
 
私は、今年も、速報本部のスタッフとしてお手伝い。
各中継所やチェックポイントで速報順位をまとめていくのだが、
この速報体制には、アナウンス部やラジオ担当という枠を超えて、
さまざまな部署から応援スタッフが出動する。
例年、雪がちらつくことの多い中国山口駅伝だが、
そんな中、彼らは、走ってくるランナーたちを、
担当ポイントでひたすら待つ。
そして、目視で確認した速報順位を本部に入れるのだ。
 
実は、ここにも、『たすきリレー』がある。
 
新春の駅伝をみながら思ったこと。(^.^)
 
私は、趣味の範囲で演劇をやっているが、
舞台も『たすきリレー』だな、と。
セリフは「キャッチボール」とは、よく言われる言葉だけれど、
そのキャッチボールも含めて、『たすきリレー』だと思う。
 
役者のきっかけで照明や音響が動く、その逆も、また、あり。
各場面ごとのリレーもある。
つぎの場面へきっちりと『たすき』を渡して、
フィナーレへとつなげるのだ。
 
もっと言えば、脚本家の思いを受け止める、
演出の意図を受け止めて表現する、観客の思いを受け止める、
…いろんな『たすき』の受け渡しが行われている。
 
世の中のほとんどの仕事、日常の多くの言動も、
そうして成り立っているのかもしれない。
 
「共同作業」とか、「役割分担」とか、
そういった言葉で表されることも多いが、
相手を信頼して『たすき』を渡せるか、
相手に『たすき』を渡してもらえるか、
そのあたりの信頼関係は、大小の差はあっても、
必ずどこかにあるはず。
 
駅伝中継では、(マラソン中継も同様だけど、)
走る選手たちの様子を実況アナが伝える。
速報本部への信頼がある。
本部で、実況を受け取る。
状況を確実に伝えてくれるという信頼がある。
もちろん、それを、技術(ハード)面でも
確実に伝えてくれる信頼がある。
 
当たり前のことのようだが、
たとえば、ラジオ番組にリポートを入れる経験からいうと、
こういった信頼感は、絶対条件なのだ。
それが、刻々と変化する状況であれば、なおさらだ。
 
…と、熱くなると暴走しそうなので、この辺りにしておく。
 
ともあれ、あさって。
まずは、現地のスタッフからの情報という『たすき』を
確実に受け取れるように、
そして、それをスムーズに次へ渡せるように、
出来るだけの準備をしておこう。
 
さあ、あさっては『中国山口駅伝』。
沿道へ応援に行かれる方は、
あなたの声援という『たすき』をランナーへ贈ってください。
そして、ラジオ観戦の方にも、
思いを託していただける放送になるよう、スタッフ一同、頑張ります!