2011年3月 アーカイブ

惜別の春

2011年3月31日 カテゴリ:忙中閑あり?

周南市八代に飛来していたナベヅルが
飛び立ったというニュースを見ました。
 
いつもより少し遅めの北帰行です。
 
春らしく晴れた今日の日を選んでの旅立ちでしょうか。
 
その姿を見て、ふと思いました。
 
「最後に飛び立つまでが一つのものなのかなあ」と。
 
 
 
「これが最後」というのを強く意識し始めたのは
学生時代の最後、大学の卒業式だったかもしれません。
 
それまでは、比較的短い期間で節目があり、
それも、あらかじめ決められたものでしたから。
 
「ゴール」の見えないコースを走り始めるような気持ちも
あったのだろうと思います。
 
けれど、実際に社会に出て、年齢も重ねていくと、
大小いろいろな節目があること、
毎日がその連続であることを、強く感じるようになりました。
 
また、
「出会いは別れの始まり」とよく言われますが、
何かを始めたら必ず最後があるのだと。
 
ツルたちが飛び立つように、
最後があるからこそ意味があるのだと。
 
そんな風に思えるようにもなりました。
 
それでも、やはり、
別れを惜しむ――惜別の春です。
 
 
 
今日、勝津アナウンサーがご卒業され、
新たな一歩を踏み出されました。
 
 
子どものころ、
朝、学校へ行く前に見ていた「ズームイン!!朝」、
土曜日、学校から帰ってくると
テレビをつけて見ていた「ナマナマ55分」、
高校生アルバイトとしてお手伝いした
高校野球の中継本部の担当アナウンサーも
勝津さんでした。
 
そして、
子どものころから、テレビやラジオを通して
親しんできた方と一緒に働いている・・・
不思議な感覚と大きな喜びでした。
 
それが、いつしか当たり前のようになり、
だからこそ、それまで以上に、
その「偉大さ」を知ることができました。
 
勝津さん、
 
有難うございました。
 
お疲れ様でした。
 
そして、
 
これからもよろしくお願いいたします。
 
 
               2011.03.31. 北川かす美