夏休みは宙(そら)へ

2012年8月24日 カテゴリ:お天気や

今週は8月20日(月)~23日(木)まで夏休みを頂きました。
なかなか取れない長期のお休み、
せっかくなんで、ちょっと宇宙まで行ってきましたε=ε=ε=(^∇^)ノ


というのは、半分は冗談ですが、半分はホントだったりします。
私の"宇宙熱"は、これまでにも何度もブログに書いていますが、
いよいよ宇宙の入り口まで行ってきたのです!
その場所は、日本で一番宇宙に近いところ、
鹿児島県の種子島宇宙センターです。

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ここは日本最大のロケット発射場。
先月も国際宇宙ステーションに向けて「こうのとり3号機」を乗せた
H-ⅡBロケットを打ち上げた場所です。
センター内には「宇宙科学技術館」があり、
ロケットの仕組みや宇宙開発などについて学べる施設があります。

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そして、ここの一番の目玉は、実際にロケットの実物を間近で見たり、
発射台の近くまで行くことのできるツアーがあること。
JAXAのロゴマークがプリントされたバスで、施設内を巡ります。

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ロケット発射台の所では、その大きさに圧倒されました。

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一方で、発射台の近くでロケットを組立・整備・格納する
建物もデカい!

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扉が引き戸のように開くようになっていて、
扉の高さは67メートルもあり、世界最大の引き戸として
ギネス記録にもなっているそうです。


ロケット発射の時に、よくニュースなどで
スタッフが拍手や握手している、管制室も見ることができました。

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また、ロケットの打ち上げには天気も重要な条件です。
この管制室には、ロケット打ち上げ時の天気を予測する
専任の気象予報士もいるそうです。


また、ロケット発射台だけでなく、その周辺の景観も素晴らしく、
その景観は「世界一美しい射場」とも言われています。

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私の種子島滞在中はロケット打ち上げの予定はなく、
島は非常に静かで、のんびりした雰囲気でしたが、
ロケット打ち上げの時は見学の人たちで島は賑わい、
また、打ち上げ時の轟音は、島中どこにいても、
お腹の底にまで響くほどスゴイそうです。
今度は、その打ち上げの空気を味わいたいものです。


一方でロケット打ち上げの代わりに、
こんな素敵な風景が見られました!

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南国特有のスコールが通り過ぎていく中、
天に向かって伸びる虹の梯子が出現!
私の宇宙熱を察知したかのような、自然の粋な演出ですね!


...と、空と宙(そら)から、たくさんの感動をもらった
充実した夏休みでした。
この感動を胸に、そして皆さんにも
感動をお伝えできるような気象情報を、今後も頑張っていきますね!

"不思議な茶碗"で自由研究!

2012年8月24日 カテゴリ:お天気や

長いと思っていた子供たちの夏休みも、
残り1週間あまりとなってしまいました。
宿題がピンチ!という子供たちのために、今年もやります。
「たった1日でできる自由研究!!」


けさの「さわやかモーニング」では、
ちょっと変わった茶碗を紹介しました。
何が変わっているかというと、
普通の茶碗のように飲み物を注ぐことができるのですが、
欲張って茶碗いっぱいに飲み物を注ぐと、
茶碗が空になるまで、飲み物が全て流れ出してしまうのです。

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これは「教訓茶碗」という、沖縄・石垣島特産の民芸品です。

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一度にたくさんのものを欲張ると、結局、元も子もなくなる、
という教訓を表現するものです。
そして、この不思議な茶碗は、天気の仕組みが関係しているのです。


茶碗の真ん中には、実は水が流れる管が曲がった形で入っています。
茶碗に水などを入れても、管の曲がる所を
越えない限りは流れ出ないのですが、
水が管の曲がっている所を越えると、大気圧という空気の力によって
管の中の水がなくなるまで、どんどん押し出されるのです。

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この仕組みは「サイフォンの原理」と呼ばれ、
身近なところでは水洗トイレも、この原理が使われています。


さあ、ここからが自由研究!
原理を知ったところで、皆さんで簡単な教訓茶碗を作ってみましょう!


材料は、プラスチックのコップと曲がるストロー、輪ゴム、接着剤。
まず、ストローを曲げて広がらないように輪ゴムで縛り、
次にプラスチックコップに、ストローが通るくらいの穴を空けます。

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最後に、穴にストローを通して
接着剤で水が漏れないように接着すれば完成!

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材料は身近にあるものばかりですし、
これなら、たった1日で出来ますね!
ぜひ、手作りの教訓茶碗で、家族や友達をビックリさせてみましょう!
そして身近な空気の力を、教訓茶碗を通して、
ちょっとだけでも体感して頂けたら幸いです。

"気圧"で自由研究!

2012年7月31日 カテゴリ:お天気や

今月初め、山口市児童センターで
「わくわくお天気教室」の講師を務めさせて頂きました。
小学生のみんなを相手に、いろんな天気に関するお話をしたり、
実験を披露したのですが、
この教室の中で、みんなと一緒に作ったのが「気圧計」です。

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天気予報では、高気圧、低気圧...という言葉がありますね。
低気圧がやってくると雨になり、高気圧がやってくると晴れる、
というのは皆さん、ご存知だと思いますが、
高気圧、低気圧の接近を知る気圧計を、
身近な材料で作ってしまおう、というものです。
夏休みの工作・自由研究としても、バッチリですよ!!
ぜひ、宿題に困っている小学生の皆さん、
作ってみてはいかがでしょうか。


材料は、風船、空きビン、輪ゴム数本、ビニールテープ、
割りばし、接着剤、ストロー1本。
ほとんどは台所周辺にあると思いますし、
なければ100円ショップで全て揃いますね。


作り方もカンタン!
(1)風船を切り、空きビンの口にたるみがないようにピンと張る
 できるだけピンと張るのが、気圧計の性能を大きく左右します。
 力が入らないときは、大人に手伝ってもらいましょう。

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(2)輪ゴムで風船を固定。
 さらにビニールテープでグルグル巻きにして、
 ビンの中の空気が外に絶対に漏れないようにします。

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(3)割りばしを1~2センチくらいの長さに切って、
 ビンの端の部分に接着剤で接着します。

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(4)ストローの片側を斜めに切って針のような形にし、
 もう片側を接着剤で風船の中央に接着します。

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 接着するとき、ストローの途中の部分が、
 割りばしの上に乗るようにします。

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これで完成!
高気圧がやってきて気圧が高くなると、空気が物を押す力が強まり、
わずかに風船が押されて、ストローの針が上がります。
逆に低気圧がやってきて気圧が低くなると、
空気が物を押す力が弱まり、
わずかに風船が盛り上がり、ストローの針が下がります。

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目盛りの書いた紙を気圧計の横に置いて、
ストローの針がどう上下するか、毎日、観察してみてください。
目盛りの変化と天気の関係を調べてみると、
立派な自由研究になるのではないか、と思います。


今週は、この気圧計で
実際に天気の観察を行っている小学生のお宅に、
ちょっとお邪魔してくる予定となっています。
気圧の観察で、どんな楽しさ、面白さがあるのかを聞き、
近日中に、天気コーナーでも紹介したいと思いますので、
ぜひ、放送もお楽しみに!

星に願いを

2012年6月29日 カテゴリ:お天気や

先月の日食、そして今月は金星の太陽面通過など、
天文イベントが続きましたが、
星に関するイベントと言えば、七夕。
さわやかモーニングの「さわ吉」の隣には、
笹飾りがお目見えしました。

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さわ吉の願い事は「8の段を覚える」ですが、
来週は、國本キャスターや鎌田キャスター、
そして私の願い事を書いた短冊も
飾られる予定になっています。
どんな願い事なのか、ぜひ、注目して下さいね。


天気の方は、しばらくは梅雨空続きで
なかなか星に願いをかけるのが難しそうですが、
災害が起こらないことを願いつつ、
まだまだ続く大雨シーズンに、気を引き締めて臨みましょう。

日食ウィーク

2012年5月18日 カテゴリ:お天気や

今週は、日食を指折り数えて待つ一週間!
熱血テレビの「お天気情報ぷらす」のコーナーでは
「日食ウィーク」と題して、シリーズで
日食を楽しむ話題をお届けしました。
 
県内では、どんな感じで太陽が欠けるのかは、
前回のブログでも紹介しましたが、
その太陽を観察するのに欠かせないのが日食メガネ。
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目を傷めないためにも、必ず太陽観察用のものを使用すること、
そして双眼鏡や望遠鏡などと組み合わせて使用しないなど、
正しい使い方で観察しましょう。
また、日食メガネを使ってでも、長時間、太陽を見続けることはせず、
適度に目を休ませるようにしましょう。
 
また、日食メガネを使わなくても楽しめる観察方法もあります。
日食のときは、木漏れ日が欠けた太陽の形になって
地面に映し出されます。
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木漏れ日の他にも、穴や隙間を通ってくる太陽の光は、
太陽の形を映し出します。
押しピンで穴を空けた型紙や、クラッカーの穴、
そして台所にあるザルの穴など、
いろんな穴が作り出す光の模様を楽しんでみましょう。
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そして、日食は見るだけでなく、写真にも残しておきたいですね。
実は日食メガネを使えば、日食の写真も撮影できます。
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注意したいのは、撮影する太陽の姿は
必ずデジカメの液晶モニターで確認!ということ。
光学ファインダーを覗くのは、目を傷めるおそれがあります。
あと、日食当日に慌てないよう、晴れている時に
事前に撮影に練習をしておくといいと思います。
 
あとは、当日、晴れて太陽の姿が見られるのを祈るのみ!
無事、日食が観察できたら、
欠けた太陽や木漏れ日などのリポートを
tenki@kry.co.jpまで、お待ちしています!!