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Michael Schenker

2021年11月08日

1955年西ドイツ生まれ。私の4歳年上…キャリアの割にかなり若い。「神」と言われています。トレードマークはフライングV、現在はDEANのそのタイプを使用しているが、アンディ・パウエルと同様にGIBSONフライングVが最も似合うギタリストでしょう。少し前かがみにギターを足で挟むように斜めに構えて弾く姿はなんともかっこいいのであります。このギターは普通のようにただ肩から掛けて弾くととてもダサい。マイケル・シェンカーは身体の一部になっています。シルエットが「神」です。サウンドはマーシャル50Wをフルテン(アンプのつまみを全て最大にした状態)にして中域を強調し、エフェクターはクライベイビーでその独特の音を作っています。ペンタトニックスケールで非常にドラマチックなフレーズを連発します。解放弦を使ったリフづくりは日本のギタリストにも大きな影響を与えています。
 
中学の工作の時間にギターを作り、10代で兄ルドルフ・シェンカーのスコーピオンズ加入、そしてUFOでの大活躍。名盤を次々にリリースしますが、ハードなスケジュールと言葉の問題でバンドから飛び出します。アルコール依存症などで一時は再起不能とまで言われましたが、スコーピオンズに復帰を経てソロプロジェクト「マイケル・シェンカー・グループ」で見事大復活。髪を短くし白と黒にペイントされたフライングVで瞬く間に頂点に君臨。コージー・パウエルが加入したセカンドアルバム~「武道館LIVE」は圧巻です。歴史的ハードロックイベント「ROCK IN JAPN1984」ではスコーピオンズをゲストに、ホワイトスネイクと共にヘッドライナーを務めます。しかし度重なるメンバーチェンジで低迷。ロビン・マッコリーと新たなMSGで活動しますが、以前のような反響はありませんでした。とてもシビアな世界であります。
 
その後UFO再結成で話題になりますが…長続きはしません。中でも有名なのは1998年中野サンプラザ、数曲演奏した後「もう弾くことはできない」を言い残し、ライブ中にギターを置いてステージから降ります。そして脱退…その後のスケジュールは中止…とてもデリケートな方です。その後、離婚問題と詐欺事件そしてプロモーターとの問題で「ワヤ」になります。持っていたギター他の機材をオークションに出したり、またアルコールに依存…リハビリ施設に入ります。大変な時期でした。UFOの倉庫に置いていた楽器もすべてUFOのものだと言われて…。持っていたギターやアンプはすべて失います。そこへ手を伸ばしたのは「DEAN GUITAR」。エンドース契約…。新たなマイケル・シェンカー・モデルが誕生、現在は歴代4人のヴォーカリストとマイケル・シェンカー・フェストの活動が主で度々日本にも来ています。さらにメディアへも積極的に出ているようです。最近のインタビュービデオを観たのですが、なんかとても明るくなっています。彼のジョークはセンス抜群です…神ですから。しかし、この方、本当に人生波乱万丈…周りのスタッフがよかったら、どうだったろうか…などと思います。
 
さて、次回はジョン・ウエイト(ベイビーズ)、エイドリアン・ヴァンデンバーグ等オムニバスの感じで隠れた?名曲を考えています。お楽しみに。
 
 
【今回オンエア】
ROCK BOTTOM
DOCTOR DOCTOR
CAPTAIN NEMO
ARMED AND READY
IN TO THE ARENA
CRY FOR THE NATIONS

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