大人の音楽堂

大人の音楽堂 ~ういろう、ひねってみました~
毎週土曜日よる9:30~10:00

1970年代の音楽番組みたい…アーカイブス的洋楽中心音楽番組

伝説?のロック番組「金夜はロック座」「ジャンキーストリート」から10数年、三度復活!
黒船来航から約170年、ロック誕生65年。
山口放送の膨大な歴史的ライブラリーから山根由紀夫がリアルタイムで観た、聴いた、演奏してきた体験を生かし、制作者側の観点から選曲していきます。
型のエエ(・・)のを伝えていければ…と思います!!

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TOTO

2021年04月12日

スタジオ・ミュージシャンと言う言葉はこのTOTOの登場(1978年)の頃からよく使われるようになったと記憶しています。各メンバー、特にドラムの「ジェフ・ポーカロ」、キーボードの「デビット・ペイチ」はバンド結成時にはかなりの数をこなしています。特に「ボズ・スキャッグス」のバックメンバーだったことはTOTOのデビューのPRに大きく貢献しています。
 
1978年のアルバム「宇宙の騎士」はジャンル的にはROCKなのですが、分類的区別ができないくらい様々な要素が凝縮されています。AOR的アプローチもありますが、プログレ的であったり、ハードなアプローチも随所に感じることができます。それだけ裏付けされた驚異的テクニックとアンサンブルなのです。いわゆる「無敵のエリート」とでも言いましょうか、商品価値としても完璧です。特に1枚目から3枚目までは若さも手伝って、その勢いはすさまじいサウンドですね。最大のヒットアルバム、4枚目の「TOTOⅣ聖なる剣」では、落ち着きを感じる余裕の作品が網羅されています。時間の関係で各アルバムから1曲くらいしか今回オンエア出来ませんでしたが、改めて真剣に聴くとその演奏にビックリです。1996年、運よくライブのリハーサルを見せていただいたことがあります。各楽器のサウンドチェックは勿論スタッフがします。その後メンバーが出てきて、ほんの数分で終わったのには驚きました。本番は勿論物凄いライブでした。
 
TOTOの登場は、それまであまりロックを聴かなかった(詳しくなかった)ラジオ等のメディア関係者も普通にオンエアし、その、なんか「カッコイイ」という感じが一般にも広がったような印象を受けます。それだけ計算されていたのでしょう。TOTOの場合に限らず、キャリアの長いバンドのCD等の音源は、BEST盤より、可能ならばその時代のオリジナルアルバムを購入しましょう。絶対その方が楽しめます。現在、ラッキーなことに物凄くリーズナブルに出ています。
 
TOTOの結成1977年頃、当時の我が国は、ディスコブームもありましたが、ウエストコーストのサブカルチャーが大ブーム。若者はUCLAのロゴがプリントされたTシャツを着て、最先端のカセットプレイヤーを腰につけてアメリカ西海岸ベイエリアの風を受けていました。ローラースケート、スケートボード・・・そしてサーファー・・・「シティー…なんとか」ちゅうやつです。そんな時代にTOTOやJOURNEYがラジオの音楽番組の常連だったのです。そして日本でもスタジオミュージシャンやそれまでバックバンドだったミュージシャンが表舞台に登場、サイケデリックス、SHOGUN、パラシュートなどなど・・・そしてフュージョン・ブーム・・・。試行錯誤した1970年代から商業志向の1980年代へ突入していきます。かつての「魂」が消えていきます。ベトナム戦争は忘れられていくのです。ロック・ミュージックは時代に反映される唯一のジャンルかもしれません。
 
ちなみに現在TOTOはスティーブ・ルカサーとジョセフ・ウィリアムスだけですが、存続しています。凄いですね。来週は少し角度を変えて「EAGLES」をお届けします。選曲、今回もすごく悩んでいます。聴いてください。
 
 
【今回オンエア曲】
子供の凱歌-Child's Anthem
ガール・グッドバイ-Girl Goodbye
セント・.ジョージ&ザ・ドラゴン-St.George and the Dragon
グッドバイ・エリノア-Goodbye Elenore
アフリカ-Africa

 

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