大人の音楽堂 ブログ
DEF LEPPARD
2024年03月25日
彼らの魅力は何とも心地よい「グルーブ感」です。ヘヴィーなミディアムのリズムに絡む
数本のギター、そしてジョー・エリオットのヴォーカル。HMバンドにしては洗練されたコーラスワーク。無敵です。ライブを体験したら、もう身体を動かさずにはいられない。いわゆる「ノリ」が凄いことに驚かされます。
まだ10代のメンバーもいるとても若いバンドとして1980年始め、NWOBHMニュー・ウェイブ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィー・メタル1のブームに乗ってデビュー。あれよあれよと反響を呼び頭角を現します。特に1981年の「ハイ&ドライ」、1983年「炎のターゲット」が大ヒット。PV時代でテレビ等でも話題になりましたね。しかし1984年ドラマーのリック・アレンが交通事故で左腕を失います。メンバーは彼以外のドラマーは考えられないと彼の復帰を信じて待ちます。リック・アレンの懸命の治療とリハビリで見事復帰の両足と右手で演奏する姿はとても感動的で彼のミュージシャン魂を強く感じます。1986年モンスター・オブ・ロック出演時は歴史的演奏といわれています。そしてその後アルバム「ヒステリア」の成功で世界的バンドになります。
1982年から加入のギタリスト「フィル・コリン」の貢献は計り知れません。ツアーを繰り返し不動の地位を確立。しかしギタリスト「スティーブ・クラーク」が死去。後任に元DIO 、WHITESNAKEのヴィヴィアン・キャンベルが加入。ファンは歓喜。現在まで続く布陣が定着します。昨年も来日しその雄姿を見せつけました。最近は交響楽団とのコンサートそして今年はロックの殿堂入りが発表されています。このバンドの作り出す曲はかなりキャッチーでそれだけに脳内に簡単に入ってくる、ハードロック・シーンにおいて貴重です。個人的に思うのはバンド名「Def Leppard」このアルファベットの並び、Led Zeppelinみたい……。
さて次回は久しぶりに有名曲のカバー、ハードロック編です。何がかかるかお楽しみに。
今回オンエア
PHOTOGRAPH
ANIMAL
ROCK OF AGES
HYSTERIA
LET'S GET ROCKED
ACTION
LARRY CARLTON
2024年03月18日
ラリー・カールトンを知ったのはやはり「スティーリー・ダン」のアルバムですね。当時は(今も)レコードの隅から隅まで何回も読みながら聴いていましたね。ライナーノーツは勿論ジャケットの写真、メンバー、録音データ等…。スタジオミュージシャンと言う言葉を聞いたのもこの頃でした。1976年頃です。それまではハードロックを中心にプログレばかりでアーバンなミュージシャンは後回しになっていたと思います。そんなとき出会う「スティーリー・ダン」の「幻想の摩天楼」「彩」はロック少年を一皮むけた感じにします。もちろん合わせて「エアロスミス」「KISS」「QUEEN」などは聴いていましたが、それとは違う大人のロックに遭遇…。自慢げに友人に話していました。
改めて聴くとそのメロディー、指の速さ、正確さの凄さに驚きです。勿論バックを務める「ジェフ・ポーカロ」をはじめものすごいミュージシャンが名を連ねています。ソロとして大成功したアルバム「夜の彷徨い」は彼の代名詞ギブソン社のセミアコースティック・ギター「ES335」が響きまくります。名曲「ROOM335」は多くのギタリストがこぞってコピーしたそうです。ライブアルバム「Mr.335 LIVE IN JAPAN」は若き日のラリー・カールトン絶頂期の名盤です。可能ならぜひ聴いてみてください。その後も勢いは止まらず、「ストライクス・トワイス」「夢飛行」「フレンズ」といったアルバムをリリース。フュージョンを大きく確立します。聴けば分かりますがとにかくいいんです。
そんなラリー・カールトン、1988年自宅付近で、わけの分からない青年に銃撃され重傷をおいます。手術は成功しましたが、再び前のように弾けるのか?ファンならずとも音楽界は揺れます。精神的にもとても厳しく、どうなるのか…このままダメなのか…そんなことがありましたが懸命なリハビリと治療により見事復活。大変だったことでしょう。その後コンスタントに作品をリリース。ラリー・カールトンと共に大人気のリー・リトナーとのジョイントは大きな話題になりましたね。ボブ・ジェームス、ネーザン・イースト、ハービー・メイソンとのスムーズジャズ・フュージョンのフォープレイに参加。日本にも何度も来ています。TOTOのスティーブ・ルカサーとの共演はロックファンを巻き込み大きな話題になり発売もされました。彼のブルースも強烈でジャンルのボーダレスを大きく感じます。努力も凄いのでしょうが、天才です。
フュージョン・ギタリストの中ではアグレッシブなギタリストだと思います。メロウなフレーズは勿論、メロディアスな速弾きは驚きです。是非聴いてください。5月の来日コンサートも楽しみです。次回はデフ・レパード。お楽しみに。
今回オンエア
ROOM335
RIO SAMBA
KID CHARLEMAGNE
STRIKES TWICE
CRUISIN'
JULIAN LENNON
2024年03月11日
偉大なる父を持ってしまった宿命が彼の曲に反映しています。素晴らしいメロディメーカーです。ファーストアルバム1曲目の「ヴァロッテ」を聴けばすぐにわかりますね。歌詞の内容は、完全に父「ジョン・レノン」へのメッセージ。歌詞の一部ですがこんな内容です。「夕陽を見ているとあなたの事を見出すことができる。理由なんて難しいことではない。たとえあなたが僕を忘れようと、僕はあなたを愛さずにはいられない。二人の関係に変化が来るのはいつの事だろうか?川沿いの石に座りギターを弾く。いつかふたりはもっといい関係を持つことが出来るだろうか?あなたも何か間違っていることに気づいているでしょ。しかし二人はいつか強い絆で一つになれる」…こんな感じです。ご存知のようにジュリアンはほとんど父と暮らしていません。そのことが彼の感性を膨らませたかどうかはわかりませんが、感受性が強かったのでしょう。ミュージシャンとしてデビューするや否やその才能は発揮し世界的に認められました。風貌もジョンにそっくり。音楽的才能も父を彷彿させます…
ある意味ジュリアンの登場はミラクルだと感じています。単純に音楽ファンとしてビートルズファンとして、ある意味「蘇るジョン・レノン」です。彼のアルバムをなんとなく部屋でかけていると「癒し」を感じます。彼の中にある「翳り」のようなものが曲にいいバランスで反映されている…そんな気がします。とにかくいいのです。
2022年、11年振りにアルバム「ジュード」をリリースしています。60歳前にしてあの時代のリスペクトのような内容です。貫禄を感じました。最近はウクライナ支援への呼びかけでヌーノ・ヴェッテンコートとあの「イマジン」を公の場では初めて披露。時を超えた名曲へのリスペクトを抱きつつ、これまでの様々な人生経験が今のジュリアンを構築しているのでしょう。理屈ぬきに素晴らしい曲がいっぱいあります。是非聴きこんでいただきたいですね。
次回はフュージョン・ギタリストのレジェンド「ラリー・カールトン」登場。お楽しみに。
[今回オンエア]
VALOTTE
TOO LATE FOR GOODBYES
SALTWATER
I DON’T WANNA KNOW
DAY AFTER DAY
HELP YOURSELF
DAVID BOWIE
2024年03月04日
アルバム「アラジンセイン」のカバーデザインに驚きました。デヴィッド・ボウイの顔に、あの稲妻のようなメイク。強烈です。最もインパクトのあるジャケットの1枚ですね。彼は時代とともに1歩も2歩も先を見ていたように感じます。「出火吐暴威」、これもインパクトがありました。漢字テストに出して欲しいくらいです。
とにかくスタイル、寒いマスク、髪型、どれをとっても洗練されていて、フシギな世界観がサウンドに反映されていると思います。40年くらい前、深夜のテレビ映画で「地球に落ちて来た男」を偶然観ました。感動的な作品です。あの無表情の横顔…霧の森をただ歩くだけで彼の世界があふれています。もう一度DVDでも探して観てみようと思います。
今回は1969年~1974年くらいの代表曲のオンエアでしたが、やはりとてもいい意味で勢いや若さがカッコいい。ミック・ロンソンのギターが素晴らしい。「スパイダー・フロム・マーズ」というバンド名がなんともカッコいい。1973年の初来日公演では広島でもコンサートをしています。この山口県からも行った方もいるでしょうが、俺はまだ田舎の中学生、ミュージックライフ誌を見るくらいでした。しかしアルバム「世界を売った男」「ジギー・スターダスト」はインパクトだらけ、ハードロックやプログレ全盛期にグラムロックというジャンルをT・REXと共に確立しました。
その後ブラックミュージックへ傾向。「ヤング・アメリカン」等大ヒット曲を出し、1980年代には「レッツ・ダンス」がまたまた大ヒット。そして役者としても活躍し、「戦場のメリークリスマス」は言うまでもありませんね。もっともっと評価されるべきミュージシャンです。
次回はジュリアン・レノンです。素晴らしいメロディをじっくり楽しんでください。
【今回オンエア】
SPACE ODDITY
STARMAN
ZIGGY STARDUST
YOUNG AMERICANS
CHANGES
RAINBOW
2024年02月26日
今回は久しぶりのRAINBOW、3枚目のスタジオアルバム「バビロンの城門」。ロニー・ジェイムス・ディオ、コージー・パウエルにとってはレインボー最後のアルバム。大きなお城に変化が起きる前ぶれのような…?しかし全8曲渾身の出来であります。様式美の教科書のような内容。炸裂するリッチー・ブラックモアの世界…ライブの方がその迫力を感じることが出来ますが、どうしてとても丁寧な演奏に録音です。ノーミュートの26インチツーバスは他で聴くことはなかなか難しいことでしょう。ディープ・パープルからリッチー・ブラックモアが脱退。数年後に解散。とても残念でしたが「RAINBOW」「WHITESNAKE」とモンスターバンドが生まれたことは非常に喜ばしいことです。本家?DEEP PURPLEも再結成以来頑張っています。
さて「様式美ハードロック」の魅力は言うまでもなく起承転結の「曲構成」、インパクトのある「リフ」、各メンバーの聴かせどころが散りばめられた上でのメインの「ギター(キーボード)ソロ」。そして言うまでもなく「ヴォーカルの存在感」。DEEP PURPLE、RAINBOWは様式美。LED ZEPPELINは構築美と音楽雑誌で表現されていました。高校生の時、例の「ヤングミュージックショー」で当時西ドイツミュンヘンでのレインボーのライブがテレビ放送。大騒ぎであります。その後完全盤がオフィシャルでフルサイズのリリース。ハードロックファンの中では定番中の定番の映像作品。久しぶりに大きな音で鑑賞しました。やはり最高ですね。
次回は初登場「DAVID BOWIE」1970年代の代表曲をセレクト。お楽しみに。
【今回オンエア】
Long Live Rock 'n' Roll
Gates of Babylon
Kill the King
Rainbow Eyes
BON JOVI
2024年02月19日
彼らの初来日は歴史的ミュージック・イベント「スーパーロックインジャパン1984」。デビューしたばかりではありますが、国内では「夜明けのラナウェイ」がヒットして受けまくっていました。ヘッドライナーに「マイケル・シェンカー・グループ」「ホワイトスネイク」、ゲスト「スコーピオンズ」、そしてカナダの「アンヴィル」。凄い顔ぶれです。ボン・ジョビは唯一アメリカ出身のバンドで、キャッチーでスピード感のある若々しいステージでした。
ニュージャージー出身、歌だけを聴くとブルース・スプリングスティーンのような、いかにもアメリカ…そんな感じを受けます。ストレートなロックで「勢い」を最も感じるバンドのひとつでしょう。リッチー・サンボラの作り出すギターリフの存在がジョンの歌を引き立てています。1980年代の少しミーハー的に感じたサウンドも1990年代に入りどんどん大人のサウンドというか、渋めの奥行きを感じるヘヴィーなサウンドが出てきて益々人気が上がったと思います。アルバム「ニュージャージー(1988)」「キープ・ザ・フェイス(1992)」では頂点に達したと言っていいでしょう。個人的には当時あまり聴きこんではいなかったのですが改めて聴くとそのすごさに気づきます。
ライブも何回か行きました。その人気の凄さに驚き、真のライブバンドだと感じましたね。コンサートレポートの仕事の時ステージやや後方から鑑賞しました。正面から観るのと違い普段は観れないものまで見えかなり楽しめましたね。CDで聴くのとはまるで違いライブでの曲構成やスタジオ盤では聴けないアレンジ、世界中をツアーしているモンスター級のライブバンドでした。一部のロックファンからはミーハー的に思われているところがありますが、それは間違いですね。
もうすぐ62歳になるジョン・ボンジョヴィ。これからの作品がたのしみです。素晴らしい才能だと思います。難しい曲を作り演奏することはそんなに難しくはありません。いかにキャッチーでクオリティの高い曲を書く…とても難しいことなのです。その点ボン・ジョヴィは極めています。
次回は久しぶりのリッチー・ブラックモア。コージー・パウエル、ロニー・ジェイムス・ディオとの「バビロンの城門」を中心にセレクト。お楽しみに。
【今回オンエア】
LAY YOUR HANDS ON ME
KEEP THE FAITH
LOST HIGH WAY
THIS HOUSE IS NOT FOR SALE
BOUNCE
SATURDAY NIGHT GAVE ME SUNDAY MORNING
JON BON JOVI
2024年02月13日
1973年、BOB DYLANが「Knockin' on Heaven's Door」をリリース。映画「ビリー・ザ・キッド・21歳の生涯」サム・ペキンパー監督、ジェームス・コバーン、クリスクリストファーソン主演の西部劇の挿入歌です。ボブ・ディランも出演しています。とてもクールな映画。ビリー・ザ・キッドはアウトローだがアメリカではある意味では特別なのかもしれません。今回は1990年映画「ヤングガン2」に影響されジョン・ボンジョビが制作されたアルバム「ブレイズ・オブ・グローリー」からセレクトしました。
もちろん映画の主人公はビリー・ザ・キッド。1988年の「ヤングガン」の続編。かなり史実に基づいている作品だそうです。ジョンもカメオ出演。アルバムは全11曲で、捨て曲無しの最高のアルバムです。なんと全曲にJEFF BECKが参加。あの唯一無二のギターフレーズが各所で楽しめます。ELTON JOHNも数曲参加しています。プロデューサーは「ダニー・コーチマー」(ギターでも参加)大好きな「ワディ・ワクテル」も参加。とても豪華なレコーディングメンバーです。アメリカのチャートでは堂々の1位。当時のキャッチーなBON JOVIでは聴くことが難しいブルージーで渋い曲を作っている。彼の身体にしみこんだのがアメリカルーツミュージックがあることが分かります。映画をもう一度見てみようと思います。
次回はまさかの続編、ボンジョビのカッコイイ曲セレクトします。お楽しみに。
【今回オンエア】
BILLY GET YOUR GUNS
NEVER SAY DIE
BLAZE OF GLORY
BANG A DRUM
MIRACLE
JOHN SYKES
2024年02月05日
1980年頃から日本でもNWOBHM(ニューウェイブ・オブ・ブリティシュ・ヘヴィーメタル)ブームが広がってきました。もちろんイギリスからのブームです。ちょうど俺もベースを始めた頃です。まだライブをするところがほとんどなく、コンテストなどが主でした。それまでは柔らかいオリジナルをするバンドが多かったのですが地方のバンドにもヘヴィメタが出てきていました。
今回のジョン・サイクスはイギリスのHMバンド「タイガース・オブ・パンタン」に加入。ハードでスピードそしてメロディアスなギターで瞬く間に注目をあびます。その後「シン・リジィ」に加入、「サンダー・アンド・ライトニング」という超名盤を生み出します。ギタリストになるきっかけの「ゲイリー・ムーア」も在籍していたバンド。尊敬する「フィル・ライノット」中心のバンド…素晴らしい活躍をします。しかし解散。そしてデビッド・カバーディルの誘いで「ホワイトスネイク」に加入。名盤「スライト・イット・イン」のリミックスで大活躍します。我が国で行われた「スーパーロックインジャパン」にMSGと共にヘッドライナーとして素晴らしいライブをし、今でもレジェンドとして語り継がれています。そしてあの「白蛇の紋章・サーペンスアルバス」を制作…しかし完成後なぜか解雇されています。ホワイトスネイクとしては起死回生の大ホームラン的アルバムなのですが、なぜかジョン・サイクスはホワイトスネイクを去ることになります。その後自身のバンド「ブルー・マーダー」で逆襲。並行してシン・リジィのトリビュートを行います。
ハンサムで長身でスマート。ギブソン・レスポールカスタムを低く構え、流れるようにギターの指板を自由に操ります。ハードロック界屈指のギタリスト、コンポーザーでしょう。しかも歌も上手い。
次回はワシなりに「ジョン・ボンジョビ」です。お楽しみに。
【今回オンエア】
SILVER AND GOLD/TYGERS of PAN TANG
COLD SWEAT/THIN LIZZY
STANDING IN THE SHADOW/WHITESNAKE
BRACK-HEARTED WOMAN/BLUE MURDER
STILL OF THE NIGHT/BLUE MURDER
WE ALL FALL DOWN/BLUE MURDER
Creedence Clearwater Revival
2024年01月29日
クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル、通称CCR…かっこいいバンド名です。バンド名を「ゴリウォッグス」と名乗っていたが当時無理やり契約させられていたレーベルのやり方に不満がたまり、改めて出発という意味を含めリバイバル…クリーデンスは信用、クリアウォーターはエコロジーに興味があったこともあり水の流れ…そんな感じだそうです。
メンバーはジョン・フォガティ(Vo,Gほか)、トム・フォガティ(G)、スチュ・クック(B)、ダグ・クリフォード(Dr)の4人。時代は1960年代後半ヒッピームーブメントで沸くサンフランシスコ。ブルースをベースにサイケやカントリー的なサウンドで人気を博しました。ラジオからは常にCCRの「プラウドメアリー」「雨を見たかい」「トラベリンバンド」等々ヒット曲が流れていました。そしてCCRは1969年8月16日の深夜、あのウッドストック・フェスティバルに登場。ながらく音源のオフィシャルリリースはなかったのですが2019年に完全な形でリリースされています。ウッドストック出演者の中でも数多くのヒット曲を持っていたバンドは珍しく、日付が変わる時刻にも関わらず、かなりの盛り上がりを感じることができます。
待望の来日公演は1972年。トムが脱退し3人になっていました。サポートメンバーはいません。武道館での3人でのステージ写真を観たら少々驚きます。ドラムとベース、ギターアンプ前にかなりひっついてます(モニター設備の関係だと思います)。デカい会場に、まるで小さなスペースのライブハウスみたいな…。もちろん伝説になるほどの人気でした。
昨年購入した書籍「ミュージック・ライフ大全」、日本の洋楽シーンを牽引したミュージック・ライフのすべて…この中でも興味深いCCRが出ています。その武道館ライブは演奏時間約60分(短い)大ヒットの「雨を見たかい」は演奏されず。アンコールも無し。レコードとおりの淡々とした演奏でビートルズ以来の短いライブに客が暴徒化したそうです。ちなみに前座は「GARO」。セットリストはアルバム「Live In Europe」と全く同じなのである意味嬉しいかも…。ちなみに来日時ミュージック・ライフ誌の最優秀アーティスト賞を受賞しています。俺がちょうど中学生になった頃なのでよく覚えていますね。その後活動4年で解散。その後メンバーはそれなりに活動したがジョン以外はぱっとしなかったです。時代だったのかもしれないですね。しかし短期間ですが勢いはとても感じ取れるバンドです。今聴くと新発見がいっぱいあります。
さて次回は、タイガーズ・オブ・パンタン、ホワイトスネイク、シン・リジー等で活躍したジョン・サイクスを取り上げます。お楽しみに。
【今回オンエア】
PROUD MARY
BADMOON RISING
COMMOTION
DOWN ON THE CORNER
WHO'LL STOP THE RAIN
COTTON FIELDS
HAVE YOU EVER SEEN THE RAIN
SUZIE Q
JEFF BECK
2024年01月29日
ジェフ・ベックが逝って1年が経ちました。史上最高のギタリスト及び作曲者でしょう。ポール・ロジャース曰く「世界には二種類のギタリストがいる。ひとつはジェフ・ベック。ひとつはそれ以外のギタリストだ」…まさにその通りだと思います。
ヤードバーズに始まり、ショットガン・エクスプレスのヴォーカル「ロッド・スチュワート」との第1期ジェフ・ベック・グループからコージー・パウエル、マックス・ミドルトンとの第2期ジェフ・ベック・グループ、そしてBB&A。1975年ビートルズのプロデューサー「ジョージ・マーティン」を迎え「ギター殺人者の凱旋 BLOW BY BLOW」で世界的大ヒット。続く「ワイヤード」「ゼア・アンド・バック」「フラッシュ」「ギター・ショップ」と非常にクオリティーの高いアルバムをリリース。グラミーも受賞。その後進化して、ドラムンベースを使用したり少年期時代の1950年代の曲も演奏…。個人的には彼のライブ盤が好きですね。特にヤン・ハマーとの「ライブ・ワイヤー」、そして「BB&Aライブ・イン・ジャパン」、2005年の「ライブ・ジェフ」、どれもお薦めです。
ギターの可能性の頂点だと思います。超絶というのも安い表現ですがとにかくその音質の多様性。ギターのヴォリュームつまみを常に意識し彼にしかできない空間系のサウンドはやはり圧巻なのです。後にも先にも彼以上のギタリストはいません。聴けば分かりますが、ギターの弦のひとつひとつがはっきりきれいに聴こえるのです。早いのですが究極に丁寧に弾いていることがわかります。これはとても凄いことなのです。神業以上です。僕の部屋には額装した初来日(BB&A)のポスターが今でも飾ってあります。永遠のギタリストです。その証拠にカバーバンドや同じようなことをするミュージシャンは観たことがありません。できないのです。しいていえば是方博邦さんくらい…50年後どういう評価がされているのでしょうか?
次回はリクエストもありましたCCRクリーディンス・クリアウォーター・リバイバル。お楽しみに。
【今回オンエア】
HELLO JEFF with Stanley Clarke
SITUATION
SCATTERBRAIN with Jan Hammer (LIVE)
SHE'S A WOMAN
DEF LEPPARD
2024年03月25日
LARRY CARLTON
2024年03月18日
JULIAN LENNON
2024年03月11日
DAVID BOWIE
2024年03月04日
RAINBOW
2024年02月26日