大人の音楽堂

大人の音楽堂 ブログ

MOUNTAIN

2024年10月21日

マウンテンのリーダーでコンポーザー、ベーシスト、そしてリード・ヴォーカル「フェリックス・パパラルディ」の最期はとてもショッキングでした。奥さんに射殺されます。ミュージシャンの最期は残念な事が多いのですが、これはロバート・ジョンソンの毒殺に続き、驚き以外にありません。
 
クリームのプロデューサーとしてロックファンには馴染みが深い方です。我が国ではあの「クリエイション」と共に活躍したことも有名です。クリームでは時代もあったのか驚異のトリオ「エリック・クラプトン」「ジンジャー・ベイカー」「ジャック・ブルース」の三大巨頭をうまくリードしプロデューサーの地位を確立します。クリーム解散後に巨漢ギタリストの「レスリー・ウエスト」のプロデュースから彼とのバンドを結成。バンド名は「マウンテン」。ブルースをベースにしたハードロックです。クリームの延長の感じを受けますが、クリームよりロックンロールを強く感じるのは、やはり1970年代始めの時代でしょうか、ハードなリフがとてもカッコいいからでしょう。ヘヴィメタルギターの雛型を作ったと言われるあの「ランディ・ローズ」はこのレスリー・ウエストの影響をとても受けていると言ってますね。ドラムのコーキー・レディングもキレがいいしヘヴィーですね。マウンテンはあのウッドストックにも出演。脚光を浴びました。
 
来日公演が1973年に行われています。観た方はさぞ楽しかったことでしょう。とにかく当時の音はライブそのもの。でかいのです。ライブ・イン・ジャパンはライブの名盤でしょう。何度聴いても飽きの来ない迫力満載です。ハードなブルーズロックがお好きな方は是非聴いていただきたい。余談ですがマウンテンのカバーデザインはサイケでなんとなくいい感じです。
 
次回は久しぶりにロッド・スチュワート&フェイセズとロニー・レイン。お楽しみに。
 
今回オンエア
NEVER IN MY LIFE   
NANTUCKET SLEIGHRIDE  
MISSISSIPPI QUEEN  
CROSSROADER  
HARD TIMES
FOR YASGUR’S FARM

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DOUG ALDRICH

2024年10月15日

ダグ・アルドリッチとの出会いは今から38年くらい前だと記憶しています。あるFM局の方が「おそらくこのギター、山根君のタイプと思うよ」とLIONのアルバムをいただきました。カル・スワンのヴォーカルは少しキンキンして好みではなかったのですが、ダク・アルドリッチは当時のメタルぽい中に70年代の香りがプンプンしてましたね。彼はその後「バッド・ムーン・ライジング」で成功を納めます。やはりハードロックの基本的な要素を持った素晴らしいギターテクニックがバッチリ。その後「DIO」に加入。というか、ある程度無理やりだったかも?あのロニーさんの中世のヨーロッパのダークな世界に引きずり込まれますが、見事な仕事ぶりを発揮。ロニーさんが原点回帰を想定した名盤「キリング・ザ・ドラゴン」を生み出します。
 
とにかくルックスがよい。しかもハンサム。何かとむさ苦しいヘヴィメタの中でも正統派的なギタリスト。「WHITESNAKE」にも参加し、スタジオアルバム「GOOD TO BE BAD」「FOREVERMORE」、ライブアルバム「Live In the Still of the Night」「Live in the Shadow of the Blues」をリリース。存在感を見せつけます。特にライブ盤では素晴らしいパフォーマンスを感じることができます。また彼は素晴らしいソングライターでもあります。現在はTHE DEAD DAISIESのメンバーですが治療可能な癌という報道が出ています。元気に戻ってきてほしいですね。貴重なギタリストです。
 
次回は1970年代初期、ブルースをベースにしたハードロックバンド「マウンテン」。お楽しみに。
 
今回オンエア
FOOL NO MORE/BURNING RAIN  
OLD FLAMES/BAD MOON RISING  
KILLING THE DRAGON/DIO  
ALONG COMES A SPIDER/DIO   
CALL ON ME/WHITESNAKE
SUMMER RAIN/WHITESNAKE

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JOURNEY

2024年10月07日

1970年代中頃、サンタナを脱退した「グレッグ・ローリー」と「ニール・ショーン」は新たに「ジャーニー」を結成。時代もあってか当初プログレッシブロック的なアプローチでサードアルバムまで頑張っていましたが、売上げが伸びません。バンドは新たに専任のヴォーカリストをオーディションで起用しました。それが「スティーブ・ペリー」。神が降りてきたかのような大発見のリード・ヴォーカリストが誕生しました。
 
彼はソングライティングの才能もあり、バンドはメロディアスでキャッチーなスタイルに変更しましたが、そこはニール・ショーン、誰にも真似出来ないようなロングトーンとメロディアスな早弾きで一気にファンを広げました。特にロックファンというわけでもないリスナーもどんどんジャーニーのファンにしていきました。中心メンバーの「グレッグ・ローリー」は家族との時間を大切にするため脱退しましたが、元ベイビーズの「ジョナサン・ケイン」が加入。ピアノサウンドを積極的に取り入れ、さすがの名曲を生み出し、ジャーニーは受けまくります。
 
今回はスティーブ・ペリー在籍の曲をセレクト。やはりジャーニーはいいのです。デビュー50周年、7年ぶりの来日公演が今月行われます。スティーブ・ペリーはいませんが、あのアーネル・ピネダが熱唱します。数々の名曲が響き渡ることでしょう。ドラムは個人的にも好きな「ディーン・カストロノバ」楽しみですね。
 
次回は少し病状が心配なハードロックギタリスト「ダグ・アルドリッジ」です。お楽しみに。
 
今回オンエア
ONLY THE YOUNG   
STONE IN LOVE   
FAITHFULLY 時への誓い  
KEEP ON RUNNIN’    
DON’T STOP BELIEVIN’ (LIVE)
ANYTIME

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JIM CROCE

2024年09月30日

ジム・クロウチさんが存命ならどれだけの名曲を残していただろう。そんな事を考えます。早くして天国へ逝ったミュージシャンは多い。ドラッグのオーバードースは別として、事故や病気というのはとても辛いものです。
 
オンエアでも話しましたが、ジム・クロウチを初めて聴いたのは、やはりラジオ。深夜放送でしたね。2分数10秒の哀愁漂う曲は坊主頭の田舎の少年に突き刺さったのです。翌日、下松ショッピングセンター内のレコード屋さんに行きシングルを購入(在庫があったのがなんか凄い)聴きまくりましたね。プログレッシブロックやハードロック少年は何か新しいものの発見にステップアップした気持ちになりました。当時、ジム・クロウチはメジャーリーグに上がった野球選手のように、これからという時に飛行機事故であっけなく他界。とても残念です。
 
ずいぶん前ですが、運良くオフィシャルのライブDVDがあったので購入。彼のライブを堪能出来てしんみりしてしまいました。聴けば分かりますが、ギターの腕前が素晴らしい。アコースティックギターで弾き語りをする方はお手本になるでしょう。存命時は確か3枚のアルバムがあると思います。ベストでも充分ジム・クロウチを楽しめますが3枚揃えてもいいと思いますね。「It Doesn’t Have To Be That Way」はクリスマスにぴったりです。
 
次回は久しぶりの来日が楽しみなジャーニーのスティーブ・ペリー在籍時の定番をセレクト。お楽しみに。
 
今回オンエア
Bad,Bad Leroy Brown リロイ・ブラウンは悪い奴
You Don’t Mess Around With JIM  ジムに手を出すな
Operator   
Time In A Bottle  
I Got A Name   
One Less Set Of Footsteps 朝の足音 
New York’s Not My Home ニューヨークは好きじゃない
It Doesn’t Have To Be That Way

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AEROSMITH/ROCKS

2024年09月26日

1970年代順中頃にロックのポールポジションがあるなら「エアロスミス」のことになることは間違いないでしょう。素晴らしい楽曲はいくつもあるのですが、イマイチな感じだったエアロスミス。しかし今回オンエアした4枚目のアルバム「ロックス」。これで彼等はメインストリートに躍り出ます。
 
元々ロックショウはルーズな演奏にグルーヴ感を乗っけて、ブイブイ言わせるモノ。ローリング・ストーンズがかましたロックンロールを70年代的にアレンジして、エアロスミス的に作りあげました。お見事!としか言いようのない完璧さを出してしまいました。テクニックというより、彼等のロックに対する化学反応です。ロックンロールという言葉がありますが、そのロールの部分ですよね、いかにそのグルーヴ感を自分のモノにするか?とても重要です。シンプルに言えば「ノリ」です。エアロスミスは完璧です。
 
頂点に立った後、ご存知のようにやがてバンドの歯車がうまく噛み合わないようになります。大金とドラッグ…しばらく前線から遠退きましたが、スタッフの力もあり、見事に大復活。初来日から幾度もライブに足を運びました。彼等はやはりライブバンドですね。高齢もあってスティーブン・タイラ―さんの喉がいけんらしく、引退とのこと。まぁ時代ですね。しかし、よくここまで続けたと感じます。彼等は最高級です。
 
次回は1973年これからという時に、飛行機事故であつけなく天国へ…悲劇のシンガーソングライター「ジム・クロウチ」です。メロディアスなアコースティック・サウンドをゆったり楽しんでください。
 
今回オンエア
Sick As A Dog   
Back In The Saddle   
Last Child  
Rats in The Cellar 地下室のドブネズミ 
Combination 
Home Tonight  

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Paul McCartney &Wings/One Hand Clapping

2024年09月17日

我が青春のウイングス。そんなロックファンはとても多いと思います。私もその一人。オンエアでも話しましたが、今でも私の部屋の壁にはウイングス・オーバー・アメリカのイラストポスターが飾ってあります。とても気に入っています。
 
さてウイングスはポール・マッカートニーがバンドにこだわって結成。元ムーディーブルースのデニー・レインと妻のリンダ。そしてポールが中心。ビートルズ脱退(解散)直ぐにアルバムを数枚リリースしたポールですが、いい評価は得られなく、ようやくアルバム「レッド・ローズ・スピードウェイ」からの『マイ・ラブ』が大ヒット。その後のアルバム「バンド・オン・ザ・ラン」で不動の地位を確立。そして大規模なワールドツアー。その様子は映画「ロックショウ」で確認出来ます。当時としては最高級のライブ感が楽しめます。映画館にも行きましたね。
 
さて今回の「ワン・ハンド・クラッピング」はそのツアー用のスタジオリハーサルのライブ音源です。ブート的な形で出回っていましたが、50年の月日を経て何とオフィシャルでリリース。しかもそのスタジオリハーサルの映像付き。素晴らしい。聴いてみて感じるのは、バンドの「勢いと自信」。ノリまくってますね。絶好調です。非常に楽しめました。さすがポール・マッカートニーさんです。
 
ちょっとしたことですが、映像を観ながらサウスポーのプレイヤーのコピーをする時は、鏡に写すと、「何ということでしょう」的に目からウロコです。次回は引退が伝わった「エアロスミス」。アルバム「ロックス」からセレクト。お楽しみに。
 
今回オンエア
JET    
SOILY    
MAYBE I’M AMAZED 恋することのもどかしさ 
BLUEBIRD  
LET IT BE 
BAND ON THE RUN
JUNIOR’S FARM

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JON ANDERSON

2024年09月09日

ヨーロッパでライブをしていることは知っていたが、ここに来てなんとオリジナル・スタジオ・フルアルバムが届いた。今年のロックシーンでの中では重大ニュースです。ほんと「待ってました大統領!」その出来映えは最高です。イエス・ファンにとっては随所に往年のイエス節が感じとれるはず。思わずニンマリですよ。ジョン・アンダーソンは言わずとしれたイエスの元リーダー、数々のプログレッシブロックの名曲を生んで来ました。メンバーが亡くなってもスティーブ・ハウを軸に本家イエスはその引き出しの多さを駆使してライブを続け、今月は来日します。もちろん新作もリリース。昔の名前で出ています的な安い感じではありません。プログレ・ファン、イエス・ファンはジョン・アンダーソンの完全な復活でなんと幸せな事でしょう。
 
イエスの初めてはアルバム「こわれもの」「危機」その後のLP3枚組のライブアルバム「Yes Songs」中学生でした。最高級のロックに出会いました。Led ZeppelinやDeep Purpleとは明らかに違う存在感を確認しましたね。プログレッシブの中でもPink FloydやKing Crimsonよりは確実に聴きやすい曲構成なのは誰しも認めるところ。そしてライブは想像を絶する驚異のテクニックの連発。これだからロックファンはやめられない。とにかく、あのイエスのジョン・アンダーソンが動き出した。素晴らしい。感動で泣きそうです。
 
次回はなんと50年の時を超えてオフィシャルでリリースされた、ポール・マッカートニー&ウイングス『ワンハンド・クラッピング』をオンエア。お楽しみに。
 
今回オンエア
True Messenger 
Shine On  
Counties And Counties
Realization Part Two

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DEEP PURPLE 「=1」

2024年09月03日

人生初のロックコンサート体験はディープ・パープルです。コンサートから3日間、耳がボヤーっとなるぐらいのデカい音を聴きました。とにかく衝撃。身体全体に何かが宿りついたのです。多くのロックファンと同様にそれからずーっとリアルタイムで聴いてきたバンドです。コピーもいっぱいしました。特にベースのロジャー・グローバーさんのプレイは参考にしてきましたね。
 
そして今年7月、ある意味まさかのニューアルバム「=1」をリリース。20年以上メンバーが変わりませんでしたが、妻の看病のためギタリストの「スティーブ・モーズ」が脱退。新ギタリストに元スィートサベージの「サイモン・マクブライト」正式加入。来日公演もあり生で観た方も多いと思いますね。ディープ・パープルのメンバーになるということは想像以上に厳しいものでしょうが、その分やりがいを感じることだと思いますね。当たり前ですが彼は往年の名曲をそつなくこなします。そして今回の新譜ではその力量とテクニックを聴かせてくれてファンを安心させていることでしょう。
 
デビューから56年、数年のインターバルはありましたがブリティッシュ・ハード・ロックの伝説を未だ続けていることはものすごいことです。オリジナルメンバー「イアン・ペイス」も相変わらず重くキレのいいドラムを聴かせてくれます。このアルバムを聴けば聴くほどメンバーの意図に近づけるでしょうね。オルガンとギターのアンサンブルはやはりこのバンドの大きな特徴。非常に楽しんでレコーディングされたことでしょう。プロデュースは「ボブ・エズリン」。スタッフを含めDEEP PURPLEという大きな組織の気合いが感じられます。
 
次回は「ジョン・アンダーソン」の新譜です。お楽しみに。
 
今回オンエア
SHARP SHOOTER    
PORTABLE DOOR     
LAZY SOD   
STRANGE KIND OF WOMAN    
NO MONEY TO BURN
PICTURES OF YOU

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リクエスト集 後半

2024年08月26日

蒸し暑い日が続いてますね。エアコンを発明した方々に感謝ですよ。春に購入したターンテーブルで、レコードを改めて聴きまくってる日々です。やはりレンジの広さと左右に振り分けられた楽器がとても心地よい。特にギターパートは聴いていて新たな発見と忘れていたフレーズに思わずニンマリします。もちろんCDでもよいのですが、アナログレコーディングはアナログで聴いてみたい…そんな感じです。レコードを聴いていて感じるのは、奥行きです。ドラムが少し奥にいて被さるようにベースがあり乗っかって、右側と左側に各楽器が録音されて前側に歌…圧縮されたものとは全く違って「生きてる感」みたいなそんな印象ですね。奥行きをミキシングできるエンジニアにはいつも驚かされる。そんなことの毎日です。まぁ古いタイプの人間です。
 
さてリクエストの後半。渋めのセレクトでしたが、なかなかロック番組してましたね。通りかかった渡邉さんも久しぶりにスタジオに参加。また来てもらいましょう。まだまだ暑いので皆様ご無理なさらないよう。毎日安全運転。さて次回はディープ・パープルのニューアルバムです。お楽しみに。
 
今回オンエア
BAD COMPANY/Can’t Get Enough  
VANILLA FUDGE/You Keep Me Hangin’ On  
TEMPEST/Gorgon  
STEPHEN STILLS/Go Back Home 
T・REX/Teenage Dream
QUEEN/Another One Bites the Dust 

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リクエスト 2024夏

2024年08月19日

恒例のリクエスト集。リスナーの皆様、いつもありがとうございます。思った以上のメール感謝いたします。できるだけお答えしようと考え、2週にわたってリクエスト集をします。いただいた全てオンエアとはいきませんが楽しんでいただければと願います。しかし、まだまだ暑いですね。ROCKを毎日聴くと「老け」を抑えることが出来るかも?(持論)
 
今回オンエア
The Rolling Stones/Driving Me To Hard  
Guns ’N Roses/Live and Let Die    
Rick Derringer/Rock and Roll, Hoochie Koo   
Lynyrd Skynyrd/Tuesday’s Gone   
Styx/Boat On the River
Motley Crue/Wild Side
Bay City Rollers/Saturday night  

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