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LARRY CARLTON

2024年03月18日

ラリー・カールトンを知ったのはやはり「スティーリー・ダン」のアルバムですね。当時は(今も)レコードの隅から隅まで何回も読みながら聴いていましたね。ライナーノーツは勿論ジャケットの写真、メンバー、録音データ等…。スタジオミュージシャンと言う言葉を聞いたのもこの頃でした。1976年頃です。それまではハードロックを中心にプログレばかりでアーバンなミュージシャンは後回しになっていたと思います。そんなとき出会う「スティーリー・ダン」の「幻想の摩天楼」「彩」はロック少年を一皮むけた感じにします。もちろん合わせて「エアロスミス」「KISS」「QUEEN」などは聴いていましたが、それとは違う大人のロックに遭遇…。自慢げに友人に話していました。
 
改めて聴くとそのメロディー、指の速さ、正確さの凄さに驚きです。勿論バックを務める「ジェフ・ポーカロ」をはじめものすごいミュージシャンが名を連ねています。ソロとして大成功したアルバム「夜の彷徨い」は彼の代名詞ギブソン社のセミアコースティック・ギター「ES335」が響きまくります。名曲「ROOM335」は多くのギタリストがこぞってコピーしたそうです。ライブアルバム「Mr.335 LIVE IN JAPAN」は若き日のラリー・カールトン絶頂期の名盤です。可能ならぜひ聴いてみてください。その後も勢いは止まらず、「ストライクス・トワイス」「夢飛行」「フレンズ」といったアルバムをリリース。フュージョンを大きく確立します。聴けば分かりますがとにかくいいんです。
 
そんなラリー・カールトン、1988年自宅付近で、わけの分からない青年に銃撃され重傷をおいます。手術は成功しましたが、再び前のように弾けるのか?ファンならずとも音楽界は揺れます。精神的にもとても厳しく、どうなるのか…このままダメなのか…そんなことがありましたが懸命なリハビリと治療により見事復活。大変だったことでしょう。その後コンスタントに作品をリリース。ラリー・カールトンと共に大人気のリー・リトナーとのジョイントは大きな話題になりましたね。ボブ・ジェームス、ネーザン・イースト、ハービー・メイソンとのスムーズジャズ・フュージョンのフォープレイに参加。日本にも何度も来ています。TOTOのスティーブ・ルカサーとの共演はロックファンを巻き込み大きな話題になり発売もされました。彼のブルースも強烈でジャンルのボーダレスを大きく感じます。努力も凄いのでしょうが、天才です。
 
フュージョン・ギタリストの中ではアグレッシブなギタリストだと思います。メロウなフレーズは勿論、メロディアスな速弾きは驚きです。是非聴いてください。5月の来日コンサートも楽しみです。次回はデフ・レパード。お楽しみに。
 
今回オンエア
ROOM335    
RIO SAMBA  
KID CHARLEMAGNE  
STRIKES TWICE
CRUISIN'

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