『雀のかあさん』
コンサートでは朗読でお届けする詩もあるんですが、その１編でもあります。人間側と雀側で、同じ出来事でも全く感じ方が違うシーン。この詩は、その一つの出来事も立場が変わると状況は全く違うことになることを伝えてくれます。特にこの詩はお子さんをもつお母さんやお父さんが心寄せる詩でもあります。みすゞさんのお母さんがいつも大切にしていたのがこの眼差し「ひとつの事をいろんな角度から見つめなさい」でした。５１２編を味わうと、その背景にはみすゞさんのお母さん・ミチさんの姿が重なります。
『雀』
もう１編、雀の詩です。みすゞさんの詩には雀が出てくる詩は沢山あります。仙崎を歩くと雀の姿を見かけます。きっとみすゞさんは雀が大好きだったんですね。それがよく伝わってくる詩です。そして町にある‘あたりまえ’な光景がいつもあること、雀がいる町、いろんな自然界の命が共に暮らしている日常、そのあたりまえが、本当に幸せなことなんだなぁと思う詩でもあります。

ここ数年、ラジオアプリ「radiko」で聴かれるリスナーさんが増えてきた実感があります。コンサート会場では、県内の方々のみならず、県外のお客様が「いつもラジオ聴いてます」と仰ってくださる方が本当に増えてきました。

　コンサートに来たことがきっかけで、ラジオを聴いてくださる方もいらっしゃれば、逆にラジオから私を知ったという方も少なくありません。

　そして、先日もラジオから知って初めてコンサートに来た方からも、初メッセージをいただきました。そのメッセージは２３日放送回でご紹介する予定です。

　最近、「ラジオは何かをしながら聴けるからちょうどいい」　「１人時間を楽しめるのがラジオ」とか、「想像しながら聴くのが楽しい」といういろんなお声が届きます。

　全身の「ちひろＤＥブレイク」から現在の「ちひろとみすゞTime」と続いて、今２０年放送していますが、２０年前には考えられなかったラジオアプリでの視聴。インターネットのツールが色々動きを見せる中、ラジオってどうなるんだろうって思いもありましたが、今とてもいい関係でインターネットを通じてラジオが広がっている気がします。

　これからも、皆さんと共に、みすゞさんと共に♪

 

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

☆番組からのお知らせ☆

１２月７日（日）の放送は、

第５６回防府読売マラソン大会の実況中継のため

１３：００からの放送となりますのでご了承ください。

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝