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ちひろとみすゞの朗読Time

6月14日にご紹介した金子みすゞの詩

『燕の母さん』
金子みすゞさんの実家跡に建てられた、金子みすゞ記念館。実はその記念館の通路には、毎年燕が巣をつくり、子育てで忙しいお母さん燕が行き来する光景がとても微笑ましいのですが、この詩を詠んだみすゞさんが、当時暮していた頃にも、同じような光景があったことが、なんとも嬉しい気持ちになる詩です。
ぜひ多くの方々に、当時の面影が今も残る仙崎のまちを、みすゞさんが愛した故郷・仙崎を、いろんな詩を思い浮かべながら散策していただきたいです。

6月7日にご紹介した金子みすゞの詩

『浜の石』
浜辺にある石を見つめる時、波と重なる石を皆さんはどのように見つめますか?
海の中へと潜る、隠れる、沈む石・・・。
みすゞさんは、「浜辺の石は偉い石、皆(みんな)して海をかかえてる。」と表現しました。
この視点の違いにハッとします。石たちがみんなで海を抱えていると。そう思って見てみると、まるで景色が変わります。見えないけれど、大きな大きな石の器が海の底に見えてきます。物事の視点をちょっと変えてみると、思ってもいなかった立場や状況が見えてくる。これは、私たちの社会を見つめる眼差しにとても大切な要素ですね。
日常の眼差しを、クルっとひっくり返して見つめる金子みすゞの眼差し。いつも、学びの多いみすゞさんの詩です。

5月31日にご紹介した金子みすゞの詩

『朝顔の蔓(つる)』
朝顔が空へ空へと伸びていく懸命な姿を、金子みすゞさんらしい描写で表現されている詩です。
「伸びろ、朝顔、まっすぐに、納屋のひさしがもう近い。」朝顔へ向けたエールの眼差し。みすゞさんは、人間にも植物にも全てに心を傾けていて、一緒に懸命に生きている仲間のように見つめます。人は、人間以外の姿からも、人として生きるメッセージを受け取ることもありますね。みすゞさんの詩は、そんなメッセージがたくさんあります。健気に頑張る朝顔の伸びる姿は、これからの季節の楽しみのひとつという方も多いのではないでしょうか。自分の思いも重ねながら・・・。

5月24日にご紹介した金子みすゞの詩

『おねんねお舟』
金子みすゞさんの故郷、長門市仙崎。現在、青海島には橋がかかっていますが、当時は渡し舟で行き来していました。その舟の様子を詠っています。人の営みに欠かせない舟が、荷物を運んで、また新たな荷物を積むまでの間、ゆっくり休憩しています。やさしい波にゆられて、おねんねの様子です。
みすゞさんの眼差しでこの世の中を見つめると、人も物もみんな一緒に生きていて、みんなそれぞれのお仕事を頑張っている光景が優しく映ります。みんなが大切な存在ですね。

5月17日にご紹介した金子みすゞの詩

『私の髪の』
小さい頃、自分の容姿を気にする気持ちが、とても可愛らしく表現された詩です。自分の素敵なところはお母さんのおかげ。気に入らない、欠点に思うところは自分のせいにしています。でも…そんな欠点にも落ち込まないで、開き直って、受け入れている様子に明るさがあるのが、金子みすゞさんの素敵なところです。
自分の欠点をしっかり見つめて変えていこうという気持ちと、明るく受け止める気持ちのバランス… 大切ですね♪

5月10日にご紹介した金子みすゞの詩

『月と泥棒』
真っ暗闇に忍び寄る、13人の泥棒。でも…お月さまがその町を光照らし、銀のベールで 包みます。町の中も、泥棒達も全部、銀色に染まったので、泥棒達は逃げる道も忘れ、自分たちが泥棒であることも忘れ、町の果てに行きつきます。                    銀のベールから外れた時、ハッと我に返る泥棒達。その滑稽な結末に、さらに朝を知らせる鶏が、「コケッコのバカッコとなく」という表現。金子みすゞさんの詩の中でも、とても面白い、絵本にしたくなる詩の一つです。
悪い心も全て、お月さまの美しい光で忘れてしまうという世の中になったら、どんなに嬉しいでしょうか。ぜひ、皆さんの中の面白い泥棒達の姿を描きながら、この詩を味わっていただきたいです。

5月3日にご紹介した金子みすゞの詩

『柘榴の葉と蟻』
5月下旬頃から花を咲かせる 『柘榴(ざくろ)』。その花を目指す蟻(アリ)の奮闘のお話です。人間にとっての葉っぱと花の距離と、蟻にとっての葉っぱと花の距離は、とてつもなく違いがありますね。人間が、葉っぱから花に移ろうとしている蟻の姿を眺めていて、すぐ そこなのにグルグルしている様子の時、「そっちだよ、そっちだよ」と言いたくなりますが、人間も同じなのかもしれませんね。人間よりも大きな存在、例えば、スケールを大きくして 宇宙の眼差しがあるとしたら、人間が人生をいろいろと迷いながら生きている姿も、「あっちだよ、こっちだよ」と、見守られているのかもしれませんね。
この詩の結末…実は、とてもクールな終わり方です。クールな現実をみつめる視線もまた、金子みすゞさんの詩の面白さの一つです。

4月26日にご紹介した金子みすゞの詩

『お菓子』
兄弟がいる人は、子どもの頃、お菓子の取り合いで喧嘩をした人も多いことでしょう。この詩は、お菓子を巡る子ども心の切ない詩です。みすゞさんの詩に触れると、子どもの頃の忘れていた記憶が蘇ったり、重なったりします。大人になっても、そんな子ども心を思い出させてくれて、そして子どもに対して優しくなれるような、そんな詩がたくさんあります。ぜひ、親子で、家族で、いろんなみすゞさんの詩に触れていただきたいです。

4月19日にご紹介した金子みすゞの詩

『極楽寺』
金子みすゞの詩には、みすゞさんが故郷・仙崎の大好きな場所を詠った『仙崎八景』と題した8編があります。その中の1編が『極楽寺』です。
金子みすゞ記念館がある、みすゞ通り沿いにある極楽寺には、いま、その詩碑が建っています。ぜひ、行楽日和の季節にも、ゆっくり散策してほしいエリアです。みすゞさんの思い出がいっぱいです。

4月12日にご紹介した金子みすゞの詩

『仙人』
お花を食べた仙人が天へのぼっていくおとぎ話。それを思った子どもが、ひももの花を食べましたが苦い。そこでれんげの花も食べてゆく。こうして私もいつか仙人になれるだろうと思いつつ、夕暮れになってお家へ帰ったら、御飯の時間。やっぱり美味しい御飯です。
みすゞさんは、夢見る気持ちも尊重しながらも、現実世界の幸せ、あたりまえの幸せがあるんだよと、その現実をちゃんと見つめる視点を忘れません。私たちがしっかりと今を見つめる大切さ。子どもたちにもわかりやすい、大人がハッとする、そんな言葉でいつも伝えてくれています。

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