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Crosby, Stills, Nash & Young

2022年04月18日

クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング…名前を並べただけだけど、なんかかっこいいですよね。アルバム「デジャブ」は音楽史上重要な1枚です。まだ中学生だった頃、ラジオからこのアルバムの曲がいつもかかっていました。聴けば分かりますが、そのハーモニーとアコースティック・ギターの音が見事です。1960年代後半から言われ始めた「フォークロック」…そんなジャンルですね。録音がほとんど「せーの」の一発録音っていうのもすごい。そこに絡むオルガン、ピアノ、そしてドラムとベース…。
 
オリジナルのレコードをお持ちの方は分かると思いますが、ジャケットの紙質が豪華です。重さを感じます。この4人、いわゆるスーパーグループ。元バーズのデビッド・クロスビー、ホリーズのグラハム・ナッシュ、元バッファロー・スプリング・フィールドのスティーブン・スティルスにニール・ヤングですよ。盆と正月が…そんな感じ。アルバムすべての曲がバランスよく配置され素晴らしい出来です。歌詞はよくわからなったのですが、その楽曲の響きがたまらなくいいのです。世界で認められるというのがよく分かります。センスがいいのです。時代は1969年から1970年…音楽の世界も大きく変化する時。泥沼化するベトナム戦争…病めるアメリカ…フラワー・ムーブメント…まだまだいっぱいある。彼らの人気を決定的にしたのはやはりウッドストックへの出演でしょう。そのころのアメリカの魂のような歴史的なイベント。数多くのミュージシャン、そしてバンドが何かを見つけるかのようなパフォーマンスは強烈であります。その後いくつものイベントはありましたが、これを超える音楽イベントはないと感じます。
 
さてこのCrosby, Stills, Nash & Young、何度か再結成してアルバムを出しますが、この「デジャブ」に尽きます。元々それぞれに人気がありソロでも充分なメンバー、ましてやニール・ヤングは既にスター。永くは続きません。個人的にはそれでOKだと思います。「デジャブ」を作ってくれただけで感謝します。そしてライブアルバム「4WAY STREET」までリリース。これがまた最高…聴いていたら涙が出そうです。このCrosby, Stills, Nash & Youngは聴けば分かると思いますが、内外問わずとても多くのミュージシャンに影響を与えます。いわゆる「お手本」「フォーマット」を作ってくれた功労者なのです。その後50年以上このアコースティックの響きを超える作品は、見当たらない。奇跡の1枚ともいえるこのアルバムは、今からなんとか新しいサウンドを創作しようとするミュージシャンと時代そのものなんですね。イーグルスもものすごく聴いたのではないか…そんな気がします。アコースティックギターを弾く方の味方的グループです。
 
次回は数々のヒット曲を持つ「スティーブ・ミラー・バンド」の登場です。お楽しみに。
 
 
【今回オンエア】
JUDY BLUE EYE 青い瞳のジュディ
CARRY ON   
TEACH YOUR CHILDREN   
HELPLESS  
WOODSTOCK

 

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