今月7日
「岩国行波の神舞」
プログラムをみると、第38回とありました。
岩国市中心部から錦川沿いに上流へ向かって
車を走らせたところにある行波地区で、
7年期に1度、全十二座の舞が奉納されます。
7年期、実際には6年毎ということになります。
今では国指定重要無形民俗文化財にも指定されていて、
県外から泊りがけで観に来ていた方もいらっしゃったようです。
私が初めて見たのは、平成7年の4月。取材で訪れました。
以来、プライベートでほぼ毎回訪れています。
こうした伝統芸能、とくに神舞や神楽は大好きです。
また、学生時代から民俗学に興味をもっていたこともあり、
行くたびに私なりの発見をして喜んでいます。
雰囲気としては、周南市(新南陽地区)に伝わる三作神楽や、
祝島で4年に1度行われる神舞に似ているかなと思います。
島根県から広島県(県北)にかけて盛んな石見神楽のように、
ヤマタノオロチが出てきたり、それらが火を噴いたり、
といった派手さ(?)はないかもしれません。
それでも、早朝から深夜にかけての舞は
どれも見ごたえがあります。
そして、例えば、河川敷に建てられた
神殿(かんどん)の中での舞。
4人の舞手は黒の紋付・黒の袴姿ですが、
それぞれの方角の色(東⇒青、南⇒赤、西⇒白、北⇒黒)
のものを装束の一部として
さりげなく身につけていることを見て、
「なるほど~」と、なんだか嬉しくなったりします。
クライマックスは、「八関」の中の松登り。
松を登ったあとは、綱をつたって降りていきますが、
途中で、何度か両手をはなして両足だけで
バランスをとる時間があります。
祭りのために建てられた高さ約25メートルの松に登り、
祀ってある「三光」を開いて祈願をします。
文章で表すのは難しいのですが、
その様子を映像で見ていただくチャンスがあります。
【KRY制作】挑む!松登り 岩国行波の神舞
2013年4月20日(土) 午後1:00~1:55
現地に行かれた方も行かれなかった方も
ご一緒に楽しみましょう。