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Sebastian Hardie

2024年11月11日

プログレッシブロックを聴き始めたのはやはり「エマーソン・レイク&パーマー」「キングクリムゾン」「ピンクフロイド」そして「イエス」その後「ジェネシス」…とプログレ入門の王道を進むわけで、そのうちに他はないか?的な感じでいろいろ調べるのですが、1973年~1975年頃の情報源はラジオかミュージックライフ誌くらいでした。そんな中での先輩からの情報はありがたいもので、今回紹介した「セバスチャン・ハーディー」もそうでした。アルバムを貸していただき、ドラマチックな展開と適度なスケール感、演奏テクニック、そして一番大切な全体の雰囲気…完璧です。本当に感動でした。それから50年、そのアルバム「哀愁の南十字星」をラジオで紹介できるわけです。ありがたい話です。
 
彼らはオーストラリアのバンド。当時はアメリカ、イギリスのバンドがほとんどなので珍しい存在です。メンバーはマリオ・ミーロ(リード・ギター、ボーカル、マンドリン)、トイヴォ・ピルト(ムーグ、メロトロン、ピアノ、ハモンド・オルガン)、ピーター・プラヴシック(ベース)そしてアレックス・プラヴシック(ドラム、パーカッション)。1973年デビュー頃は比較的プログレ色は薄いのですが、このファーストアルバムから本格的に大作志向になります。時代もあってヒット。僕と同じように新たなプログレを求めていたファンに大歓迎されたわけです。とにかくドラマティック。ムーグやメロトロンといったキーボードを大胆に使いメロディアスなギターが楽曲を覆いまくります。哀愁のあるヴォーカルもいい。これぞシンホニックロックといった具合です。この「哀愁の南十字星(1975)」の翌年「風の唄~ウインドチェイス」をリリースし好調を維持していたのですが、なぜか解散。彼らのライブにはサポートメンバーが確認されておらず、4人でアルバムを再現しています。とても好感が持てますね。バンドは1994年、解散から18年経って復活し、その後ライブ盤やスタジオアルバムをリリースしています。このアルバムは個人的にプログレ・アルバムの上位に入ります。
 
次回は久しぶりに御大「リッチー・ブラックモア」第三期DEEP PURPLEのラストライブからセレクト。驚異の演奏です。
 
お楽しみに。
今回オンエア
Four Moments~
01 Glories Shall Be Released
02 Dawn of Our Sun
03 Journey Through Our Dreams
04 Everything is Real
Openings(哀愁の南十字星)

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