大人の音楽堂 ブログ
WHITESNAKE
2025年08月12日
リスナーの皆様、暑い中、湿度の高い中お疲れ様です。そんな中聴いて下さり感謝します。
今回はホワイトスネイク。完全にリアルタイムで聴いてきた理想的なハードロックです。4期Deep Purple脱退からソロに転向した我らがデヴィッド・カヴァデール。派手なハードロックかと思いきや、ブルースをベースにした比較的シンプルなハードロック。ソングライティングの相棒にミッキー・ムーディー。彼のスライドギターはとてもカッコよい。2枚アルバムをリリース後に、もう一人のギタリスト「バニー・マースデン」、ベースに「ニール・マーレー」等を正式に迎え入れ「デヴィッド・カヴァデール・ホワイトスネイク」を名のるのですが、すぐにシンプルに「ホワイトスネイク」に変更。ディープパープルの「ジョン・ロード」と「イアン・ペイス」が加わり、非常にバランスの取れた重みを感じる正統派ハードロックバンドが完成します。
アルバムも好評。1978から1982年くらいまで順調に活動するのですが、ここにもドラッグや金銭的問題が発生してバンドにかげりが出てきます。後々までトラブル続きなのがこのホワイトスネイクの特長になっていきます。しかしリリースされるアルバムのクオリティーはなかなかのモノ。個人的にも1982年頃のホワイトスネイクはとても気に入っていますね。その後は御存知の方も多いと思いますが、いろんな事がありながら、楽曲のよさで現在でも一応解散はしていません。今回の続編は近いうちにオンエアしたいです。楽しみにしていてください。次回は恒例のリクエスト集です。
今回オンエア
COME ON
AIN’T NO LOVE IN THE HEART OF THE CITY
WALKING IN THE SHADOW OF THE BLUES
DON’T BREAK MY HEART AGAIN
TROUBLE
OZZY OSBOURNE追悼
2025年08月04日
なんと2週間ぶりのオジー・オズボーン。訃報が世界を駆け抜けてまだ10日くらいですが、日に日にこの大きな出来事にロック・シーンは揺れています。ネット情報ではオジーの周辺の人はもちろん、影響を受けたミュージシャン達がコメントを寄せています。時代なのか例のラストパフォーマンスの映像がいっぱいネット上に上がっていますね。私もしっかり観させていただきました。
椅子に座ってのヴォーカルですが、何度も立ち上がろうとするオジーに涙します。この日にかける思いは相当の思い入れと気合いがあったに違いないことは誰にでも分かるでしょう。おそらく体調はかなり厳しいモノがあったのでしょうがブラック・サバスのメンバーとしての誇りとあれだけの観客の声援がオジーを後押しした事でしょう。とにかくいつまでも語り継がれる伝説を作りました。
帝王は天国へ逝きましたが…大きな再評価が続いていますね。チャートでも1位。とても大きな存在価値を改めて感じます。とにかく曲からカッコいいし、オジーのキャラクターは無敵なのです。
次回は久しぶりにホワイトスネイクの初期。お楽しみに。
今回オンエア
I DON’T KNOW
SUICIDE SOLUTION
BARK AT THE MOON
SHOT IN THE DARK
SECRET LOSER
JANIS JOPLIN
2025年07月28日
1960年代末のカウンターカルチャーを象徴する女性シンガーといえばやはりジャニス・ジョプリン。その圧倒的な歌と存在感は間違いなく永遠に語り継がれることでしょう。特に1967年のモンタレー・ポップ・フェスティバルのパフォーマンスは圧巻です。動くジャニスを観たのはこの映像が初めてでした。確か俺が二十歳くらいでした。有名なオフィシャル映像で確かめることができます。
彼女は厳格で閉鎖的な家庭環境である種のコンプレックスを持っていた少女時代だったみたいです。幼い頃からベッシー・スミスを聴き、ある時友人から聴かされたレッド・ベリーのレコードを気に入ってブルース、フォークに傾倒していったそうです。そして大学に入りますが今で言う「イジメ」を受け中退、1963年サンフランシスコへ行き、シンガーとして新たな一歩を…その後いろんな事があり、ビッグ・ブラザー・アンド・ザ・ホールディング・カンパニーに加入。その後ソロに…そして1970年27歳で天国へ…。本当に伝説になってしまいました。
生前のソロアルバムはたったの2枚。名盤「pearl」は亡くなってからのリリースです。メンバーやスタッフの彼女への思い入れが素晴らしく感じられますね。魂の塊みたいなアルバムです。有名になればなるほど「孤独」にさいなまれドラッグ漬けになったのかもしれません。
「生きながらブルースに葬られ」という邦題の曲と本があります。とても意味深いタイトルですね。彼女は歌う時だけが自分の存在価値を感じていたのかもしれません。ジム・モリソン、ジミ・ヘンドリックスもそうですが、若くして逝ってしまったのはとても残念です。ジャニスがドラッグと手を切ってある程度健康に1970年代を生きていたらと考えると…。
次回は突然の訃報オジー・オズボーン。やりきれません。
今回オンエア
PIECE OF MY HEART
HALF MOON
MOVE OVER
ME AND BOBBY MCGEE
CRY BABY
SUMMER TIME
OZZY OSBOURNE
2025年07月22日
「Back to the Beginning」と題されたオジー・オズボーンの事実上の引退ステージ。オリジナルメンバーでの「ブラック・サバス」でのライブパフォーマンスはとても大きな話題となり、チケットは即ソールドアウト。ブラック・サバスの故郷「バーミンガム」での開催が7月5日に開催されました。配信を観たファンは「お腹いっぱい」。日本円で約5000円は安すぎ…などとコメントしています。豪華すぎる出演者(詳しい事はその手のサイトで確認してほしい)約10時間、のライブ。現在のヘヴィーメタルの最高峰が集結。ブラック・サバスがいなければ今の自分達は存在してないと、揃って話しています。盛り上がりは想像以上なのは言うまでもありません。
オジー・オズボーンの存在がどれだけの存在なのか改めて分かります。back to the beginningとは事がうまくいかなくなって…という意味。深い意味です。数々の幸運と不運のあったオジー。ある意味現在も存命なのがすごい。彼の作るヘヴィーメタルの中にはきれいなメロディーがあります。ランディ・ローズ、ジェイク・E・リー、ザック・ワイルド、そしてトニー・アイオミというギタリストとの出会いはオジー・オズボーンを頂点に押し上げました。
この方あってのヘヴィーメタルなのでしょう。一度ですがライブを観れたことはとてもいい思い出です。今回のイベントはチャリティーということで約280億円を恵まれない子供たちに寄付されるようです。大きな意味があると感じますね。
次回は没後55年ジャニス・ジョプリンをオンエア。お楽しみに。
今回オンエア
MR.CROWLEY
CRAZY TRAIN
MAMA, I’M COMING HOME
PARANOID
IRON MAN
<7/23追記>
オジー・オズボーンさんは、7月22日に亡くなりました。76歳でした。
ご冥福をお祈りいたします。
BAD COMPANY後編
2025年07月14日
暑中見舞申し上げます。なんとなく夏バテかもしれない山根です。皆様も外の作業は無理しないで下さい。
さてミック・ラルフス追悼バッド・カンパニー後編。2週にわたり彼等の曲を取り上げたのは単に私の趣味が大きいところもありますが、改めてしっかり聴きまくりました。やはり何と言ってもポール・ロジャースの歌のうまさ、サイモン・カークの見事なタイム感のタイトなドラム、憧れのベーシスト、ボズ・バレルの多才なベースライン、そしてバリエーション豊かで最高のギタリスト、ミック・ラルフス。なんてバランスがいいのでしょう。彼等の演奏をあげて聴くと「余裕、焦りの無さ、そして自信」が手に取るように分かります。全く飽きない。むしろまだまだ聴きたい…そんな気にさせられます。やはりバンドが乗りに乗っている1970年代中頃のオフィシャルのライブ映像を観たくなります。人気バンドなのでブートはいくつも存在していますがやはりブートはブート。可能ならオリジナルメンバーでの一度だけの来日公演の映像が世に出ないか?と祈っています。
ミック・ラルフスは81歳で先月天国へ。10年くらい闘病だったらしいです。とても残念ですが彼の残したバッド・カンパニーの楽曲、そしてギター、もっともっと評価されるべきです。あまり知らないという方は座して聴いてみて下さい。その感性とテクニックに驚きます。プロとしての作曲家のテクニックも素晴らしい。妥協しなくてそれなりにキャッチーなソングライティングはさすがです。
次回は、去る7月5日バーミンガムでのブラック・サバスのライブが世界中で大きな話題になっています。オジーはこの日で引退らしい…そういうことで当日演奏された曲をセレクト。またまたオジー・オズボーン登場です。お楽しみに。
今回オンエア
COMPANY OF STRANGERS
FEEL LIKE MAKIN’ LOVE
SHOOTING STAR
MOVIN’ ON
ROCK ’N’ ROLL FANTASY
BAD COMPANY 前半
2025年07月07日
リスナーの皆様、毎日暑い中お疲れ様です。暑中お見舞い申し上げます。山根は少しずつですが足腰も復活しておりましたが、先日のライブで調子に乗ってしまいまだまだリハビリです。さて放送に乱入者が来ましたが、まぁそれも有り…個人的には最高のバンド「Bad Company」。何ともメンバーのバランスがカッコいいのです。ルックスもいいし、ブルージーでファンク的なアプローチもあり、イギリス的な何とも言えない雰囲気が全体的に漂っています。ベースのボズ・バレルは憧れのミュージシャンです。よくコピーしましたね。
今回はギタリストでコンポーザーのミック・ラルフスが天国へ召されたとのことでバッド・カンパニーの曲をセレクト。完全にリアルタイムで体験してきたバンドなんで思いも特別です。今回は幻のライブ盤、アルバカーキでの音源もオンエア。このグルーヴ感が最高。リリースされすぐに回収されたマジで幻的なライブアルバム。目をつぶればライブ会場にいるように錯覚するくらいカッコいい。しかし、ポール・ロジャースのヴォーカルはたまらないですね。上手い。ソロ公演を思い出します。次回は今回の続き。お楽しみに。
今回オンエア
CAN’T GET ENOUGH
LIVE FOR THE MUSIC (Live)
GOOD LOVIN’ GONE BAD (Live)
RUN WITH THE PACK
READY FOR LOVE
DEEP PURPLE #2
2025年06月30日
猛暑ですね。すでに夏バテ気味のかぐせんです。今回はDEEP PURPLE。なんとまだまだバンドは継続して新しいアルバムもリリース。それなりにライブもしています。デビューは1968年、「バニラ・ファッジ」等アートロックといわれるバンドが人気の時代にそんな感じでデビュー曲『ハッシュ』がヒット。それなりに売れましたが何か違うと考えたのでしょう、メンバーの入れ替えと共にハードロックに転向し、押しも押されない最高のハードロックバンドになったのが『DEEP PURPLE』(1969)。
黄金期と言われた第2期は次から次にヒットアルバムを連発。『メイド・イン・ジャパン』は世界的に未だ最高のライブアルバムと言われ、売れ続けている定番中の定番。今回改めて第2期ディープパープルに触れてその完成度の高さに感心させられました。
次回は天国へ逝ってしまったミック・ラルフス追悼、バッド・カンパニーです。お楽しみに。
今回オンエア
WOMAN FROM TOKYO
FIREBALL
NEVER BEFORE
PICTURES OF HOME
SPACE TRUCKIN'
The Doobie Brothers/WALK THIS ROAD
2025年06月23日
皆様お暑うございます。さて今回は新譜。私が中学生の頃から聴いてきたバンドが新譜をリリース。なんて凄い事なんでしょう。結成55年「ドゥービー・ブラザーズ」の2025年春にリリースされたニューアルバム。素晴らしい持続力。しかも今回収録10曲、あたりまえの事ですが、全ての曲がどこを取ってもドゥービー・ブラザーズ・サウンド。とても安心して聴けます。トム・ジョンストン、パトリック・シモンズ、ジョン・マクフィーに、50周年記念ツアーにも参加していたマイケル・マクドナルドが正式に復帰。ソングライティングにキーボード、そして素晴らしいヴォーカルを聴かせてくれています。3本のギターのアンサンブルはさすがです。これからの季節にドゥービーのサウンドはピッタリ。夏のドライブとかに連れていきたいですね。そしてこれを機に1枚目から聞いてみるのもいいと思いますよ。
次回は久しぶりにDEEP PURPLEの少し渋い曲をセレクト。お楽しみに。
今回オンエア
WALK THIS ROAD
ANGELS & MERCY
CALL ME
HERE TO STAY
LAHAINA
MEW ORLEANS
MONTOROSE RICK DERRINGER
2025年06月17日
ロックの形態は様々ですね。いろんなジャンルがありますが、やはりその中心にあるのはやはり「ロックンロール」。これがあって他のものの存在が成立すると言っていいでしょう。そのロックンロールのベースには「ブルース」があります。この2つの組み合わせは多くのギタリストに道を広げましたね。これはロックの歴史そのものでしょう。
今回はリック・デリンジャーとロニー・モントローズ。2人の共通点はやはりハードなロックンロール。この2人、あの「エドガー・ウィンター・グループ」の看板ギタリストです。その後それぞれ自分のバンドを結成し、かなりの知名度を得ています。『ロックンロール・フーチー・クー』なんて何度も演奏したという方も多いと思います。私は先輩にやたらリック・デリンジャーを聴かされてコピーしていましたね。そのバンドのケニー・アロンソンってベーシストの影響を比較的受けています。
1982年カーマイン・アピス&フレンズのメンバーとしてリック・デリンジャーは来日。ベースにはチープ・トリックのトム・ピーターソン、ヴォーカル・ピアノにエリック・カルメン等とても豪華なメンバーでした。握手してもらった思い出が懐かしいです。
ロニー・モントローズはあのサミー・ヘイガーが初代ヴォーカリストで今でも熱心なロックファンに支持されているハードロックバンド。高校1年生の時にラジオから流れて来たモントローズの「灼熱の大彗星」の衝撃は今でも忘れられない出来事です。聞いた後曲名とバンド名をメモし翌日下松市内のレコード屋さんに行きます。なんと在庫があったのです。聴きまくりですよ。
しかしこの2人のギタリスト、今は天国です。御冥福を…って感じですが。彼等の作品は不滅ですね。次回はThe Doobie Brothers の2025年ニューアルバムです。お楽しみに。
今回オンエア
(MONTROSE)
BAD MOTOR SCOOTER
ROCK THE NATION
ROCK CANDY
I GOT THE FIRE
PAPER MONEY
(RICK DERRINGER)
ROCK AND ROLL, HOOCHIE KOO
(JONNY WINTER AND)
JOHNNY B. GOODE
STEELY DAN
2025年06月09日
スティーリー・ダンって初期の頃から何か垢抜けている感じの印象を受けましたね。各楽器の特性をとても上手に生かしたアレンジと演奏は1974年頃から75年には完成形が出来ています。76年以降はそれに増して凄腕スタジオ・ミュージシャンの起用でどんどんクオリティが上がります。まだまだAORって言葉が出ていないのに、アーバンで大人っぽいサウンドが聴く人にものすごいインパクトを与えました。ラジオ少年だった私も、いわゆるシングルカットされた曲くらいしか知らなかったのですが、ぐいぐいと引き込まれて「なんてカッコいいんだ!!」そんな感じでした。
50年過ぎても全く色褪せないどころか、ますますその曲の存在感が輝いています。多少失礼ですが、カフェやその手のお店のBGMにはピッタリでしょう。スティーリー・ダンの音源を手元に置いておくと必ずあなたの株が上がることは間違いありません。超オススメはやはりスティーリー・ダンでしょう。深夜ラジオなんかにもピッタリです。演奏がとにかく凄い。
次回は天国へ逝ってしまったリック・デリンジャー。それとロニー・モントローズをオンエア。お楽しみに。
今回オンエア
RIKKI DON’T LOSE THAT NUMBER
KID CHARIEMAGNE
PEG
FM
DEACON BLUES
WHITESNAKE
2025年08月12日
OZZY OSBOURNE追悼
2025年08月04日
JANIS JOPLIN
2025年07月28日
OZZY OSBOURNE
2025年07月22日
BAD COMPANY後編
2025年07月14日