『金米糖の夢』
春の田舎のお菓子屋さんの素朴な風景の中で、硝子の瓶に入れられた金平糖が、その瓶から飛び出して、夜のお星さまになる夢を描いている詩です。実は、先日開催したデザートプレート付のコンサートのデザートメニューには、この詩にちなんで、料理長さんの粋な計らいで、硝子の器に金平糖をアレンジして添えてくださいました。私たちの周りのいろんなものにも、いろんな思いがある、そんな眼差しで日常を見つめると、毎日がより一層優しい世界に映る気がします。それが、金子みすゞの眼差しの世界ですね。
『草原の夜』
寝静まる真夜中、草原では月のひかりと、天使によって、草花が成長していく。その様子をなんとも神秘的に描いている素敵な世界。それも、人間や生き物たちが草花によって喜ぶ姿を自然界が知っていて、また明日も喜ばせようとしている思いが映し出されています。私たちには自然界の思いは見えてはこない、でも、慮ることは出来ます。それは人間と自然、人間と生き物、人間と人間、全ての間で大切なこと。私たちは、人間として大切な眼差しを、自然界からも受け取っています。