『こだまでしょうか』
14年前の東日本大震災の直後、企業CMが自粛された時期に、一日に何度も流れたACジャパンのCM。偶然にもその時のCMが、金子みすゞさんの詩「こだまでしょうか」を朗読している作品でした。
それがきっかけでみすゞさんの詩を初めて知った、という方も少なくありませんが、あの頃特に、被災地の方々に心を寄せる全国の心の動きに、ぴったり寄り添ったのがこの詩でした。
こだまのように響き合う私たちの心と心。思いやり、優しさ、温もり、それを自分から差し出すことで、相手にも伝わり、そして相手から自分にもその眼差しが返ってくる。その人と人の心の繋がりの原点を伝えてくれる詩です。
今世界16ヶ国語に広がるみすゞさんの詩。これからも、世界中の人たちとこだまし合ってゆくことでしょう。