ちひろとみすゞTime

ちひろとみすゞの朗読Time

11月16日にご紹介した金子みすゞの詩

『雀のかあさん』
コンサートでは朗読でお届けする詩もあるんですが、その1編でもあります。人間側と雀側で、同じ出来事でも全く感じ方が違うシーン。この詩は、その一つの出来事も立場が変わると状況は全く違うことになることを伝えてくれます。特にこの詩はお子さんをもつお母さんやお父さんが心寄せる詩でもあります。みすゞさんのお母さんがいつも大切にしていたのがこの眼差し「ひとつの事をいろんな角度から見つめなさい」でした。512編を味わうと、その背景にはみすゞさんのお母さん・ミチさんの姿が重なります。
『雀』
もう1編、雀の詩です。みすゞさんの詩には雀が出てくる詩は沢山あります。仙崎を歩くと雀の姿を見かけます。きっとみすゞさんは雀が大好きだったんですね。それがよく伝わってくる詩です。そして町にある‘あたりまえ’な光景がいつもあること、雀がいる町、いろんな自然界の命が共に暮らしている日常、そのあたりまえが、本当に幸せなことなんだなぁと思う詩でもあります。

月間アーカイブ