2021年12月28日(火)12:00~12:55放送
日本民間放送連盟賞 特別表彰部門 青少年向け番組 優秀賞
ある若者が困難にぶつかり、乗り越えていく姿を通して、自分をみつけることの大切さ、互いを認め合い、支え合って生きることの大切さを描いた現在進行形の物語-
路面に水で絵を描く「ウォーターアート」。堀川玄太さんは障害者の就労支援施設であるカフェで働きながら仕事の合間にパフォーマンスの練習を行っています。作品のレパートリーは400以上、オリジナル作品から一般的なキャラクターまで様々です。オリジナル作品の一つ「僕の人生」は自らの経験をもとに作ったウォーターアートです。普通高校に進学し、苦悩した日々を作品に込めました。最初に無表情の顔を描く堀川さん、そして、周囲になじめず目からは涙が…、それでも、家族や周囲の支えで立ち直り、最後は笑顔に変わります。4分間の作品は学校での人権教育で必ず披露する作品です。伝えたいのはこれまで支えてくれた人たちへの感謝の気持ちであり、これからの夢です。母親の貴美子さんも障害のある子どもを育ててきた思いを語ります。障害を隠すことなく周囲に助けを求めてきた親の思いがありました。堀川さんの存在はいまでは障害のある子どもたちのヒーローに。順調に出演依頼なども増えてきた矢先に新型コロナウイルスがまん延。堀川さんの活動も大きな影響を受けます。それでも前を向き模索する堀川さんの姿、そして、変わらない思いを伝えます。(5月29日初放送)
2021年12月29日(水)12:00~13:10放送
日本民間放送連盟賞 番組部門 テレビエンターテインメント番組 最優秀賞
過疎の町を盛り上げようと一肌脱いだ若者達と、巻き込まれていく町の人たちの笑いと涙の5年間。放送日の夜、最終公演を開催。
ここに、町を盛り上げようと一肌脱いだ、頼もしい若者たちがいます。素人ばかりの男子シンクロナイズドスイミングチーム「ABUウォーターボーイズ」です。『俺たち!ウォーターボーイズ!!』お決まりの掛け声で始まる、年2回の定期公演(観覧無料)は毎回、観客がプールサイドをびっしり埋めつくすほどのにぎわいです。メンバーは、会社員や公務員など、社会人。仕事の都合や家庭の事情で入れ替わりも少なくありません。2011年の結成以来、10人前後のそのときどきのメンバーで 公演に臨んできました。2018年。そんなチームに加入したのは、史上最年少、高校1年生のたくちゃん。「自分の気持ちを表に出せない」という内気な子が「自分を変えたい」とやってきたのです。一方、町のために頑張る彼らの姿に、地元の人たちも刺激を受けます。チームを応援しようと、次々行動を起こします。町のため、自分のため、「一生懸命」を届け続ける、若者たち。5年の記録です。(5月30日初放送)
2021年12月31日(金)14:00~15:10放送
王者として東京パラリンピックにのぞみ、悲願の金メダルを獲得した道下美里選手は、なぜ走り始めたのか?誰をも魅了する、その笑顔を支えるのは?
下関市出身のブラインドランナー道下美里さん。レース中は、「絆」と呼ばれる50センチのロープで伴走者とつながります。「右に曲がります、水があります」「すみません、前を開けてください」ロープから伝わるのは、伴走者の温もりや、やさしさ、そして勇気―その温もりを力に替えて、42キロを走り抜きます。美里さんの支えは伴走者だけではありません。少しずつ視力が弱まり、生きる希望を失いつつあった美里さんを、母が、父が、姉が、そして夫が支え続けました。山口放送では、美里さんがマラソンを始めた頃から密着取材を続けてきました。全てをかけて大舞台に挑んだ道下さんの13年の記録です。(9月11日初放送)