2008年12月 アーカイブ

よいお年を!

2008年12月26日 カテゴリ:お天気や

2008年は「変」という漢字が表すように、
いろんな変な出来事、大きな変化が訪れた年でした。
天気に関しても、ゲリラ豪雨という天気の急“変”、
そして地球温暖化をはじめとする
気候“変”動などの話題が飛び交いました。
ただ、山口県に関して言えば、
台風などの大きな気象災害がなかったのが、幸いでもあります。
また、今朝の「さわやかモーニング」で紹介しましたが、
今年は皆様からtenki@kry.co.jpに送って頂いた写真で
自然が季節ごとに見せる“変”化を楽しめた一年でもありました。
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2009年も、いろんな天気の変化を楽しみながら
身近に感じられる天気予報をお伝えしていきたいな、と思います。
お天気コーナーのご愛顧と、皆様からのリポートを、
よろしくお願いします。
特に新年最初は、めでたい「初日の出リポート」で
幕開けしたい、と考えています。
元日は寒さが厳しく、場合によっては雪が降るかも、という
やや厳しい気象条件の予報になっていますが、
風邪をひかないよう気をつけて、お願いします。
 
なお、「リアルタイムやまぐち」は、
新年は1月5日(月)スタートです。
これに先立ち、先日、
新年に放送される番組PRの撮影が行われました。
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丑年にふさわしく、しかもニュース番組のわりには
遊び心の入った内容になっていますので、
ぜひ、新春もKRYテレビをチェックして下さいね!
 
では、よいお年をお迎え下さい。

週末は雪リポートを!

2008年12月 5日 カテゴリ:お天気や

いよいよ冬将軍襲来!
毎年、冬の定番アイテム「冬将軍フリップ」も
今年は早い時期から何度も番組に登場しています。
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今週末は、土曜日を中心に、山では大雪。
市街地でも所々、雪化粧する可能性が高まってきました。
車の運転は冬タイヤ必須で、いつも以上に慎重に。
そして風邪をひかないよう、体調管理には十分気をつけて下さい。
 
しかし、毎年、この冬の雪予報は、苦労が絶えません。
けさの「さわやかモーニング」でお伝えしましたが、
雪を初め、霜、氷、山の冠雪といった冬特有の現象は、
気象台の観測ポイントが少なく、
山口県内では、下関と山口の2ヶ所しかないのです。
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理由は、雪などの現象は気象台職員が目視で観測しているからで、
職員のいる場所でしか、観測が行えないからですが、
雪などは県内でも内陸、山沿いほど起こりやすい現象。
この2ヶ所だけの観測データでは、
予報が的確だったのかどうかの検証ができません。
このため、毎回、曖昧な予報を出さざるを得なくなってしまいます。
 
そこで、平地でも雪が積もる可能性がある、この週末、
あなたがお住まいの場所で降った雪を
写真に撮って、tenki@kry.co.jpまで、
メールでリポートして下さい。
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携帯電話のカメラでも結構です。
写真とともに、撮影場所、時間、
そして雪が何センチ程度積もったか、という情報も
お書き添え頂けたらと思います。
また、雪のほか、霜や氷、山の冠雪などの情報も、
お待ちしています。
 
今回、情報が集まるほど、
次に、同じような気象状況になった時、
より的確な雪予報を行うのに役立てることができます。
皆さんのご協力を、よろしくお願いします。
 
追伸:
あす土曜日は、KRYラジオ
「土曜いい朝おはようワイド」に臨時出演!
雪や寒さの最新情報をお伝えする予定です。
週末は、ラジオでも最新の気象情報のチェックをお願いします。

異常気象って?

2008年12月 3日 カテゴリ:お天気や

今回は、気象予報士的に、真面目な話題。
 
先日、イタリアのベネチアが高潮に襲われ、
水浸しになった、というニュースがありました。
テレビなどで、ご覧になった方も多いと思います。
私もテレビで映像を見ました。
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※写真はKRYホームページのニュースより
 
私が、このニュースで気になったのは、
映像のあと、テレビのコメンテーターが
「異常気象」や「地球温暖化」という言葉を口にしていたこと。
確かに、映像を見ると私たちの目から見れば、
異様な光景に見えます。
 
しかし、よく調べてみると、今回の高潮は、
ベネチアでは「アクアアルタ」と呼ばれる、
冬~春に大潮や季節風などの条件が重なったときに現れる現象。
毎年何度も起こるそうです。
今回が、いつもより規模の大きな高潮だったにせよ、
ベネチアが高潮に襲われることは珍しくはなく、
このニュース映像だけで
「異常気象」「地球温暖化の影響」と言っていいのか、疑問です。
 
例えば、日本が台風に襲われた映像が、
世界に配信され、ベネチアの人たちが見たとしましょう。
おそらく、台風のないベネチアでは、
日本の嵐の映像が「異常気象」のように見られると思います。
世界の異常気象を語るには、
まず気象は地域による特性があることや、
昔から何度も発生してきた気象現象について
十分認識することが大切だと思います。
 
もちろん「地球温暖化」などと呼ばれる、
人間の活動に起因した異常気象もあり、
それには人間が責任を持って
予防や対策を行っていくことは必要です。
しかし、人間を基準に変な天気と感じたものを
全て「異常気象」としてしまう風潮が最近は多いように思います。
「昔からの地球の息吹」と「異常気象」を、
しっかり見極める目を、私たちは持ちたいものです。
 
12月に入り、暖かい日が続いていますが、
金曜日から一気に寒くなり、平地でも雪が降りそうです。
この急激な気温変化を「異常」と感じる方も多いと思いますが、
これは太古の昔からあった地球の息吹の1つです。
私たちに出来ることは、天気予報をもとに、前もって備えておくこと。
冬タイヤへの交換などの備えを行った上で、
安全と健康に気をつけて、寒さを乗り切りましょう!
 
追伸:
今年の流行語トップテンの1つに「ゲリラ豪雨」が選ばれました。
確かに今年の夏は、突然の雷雨が多かったのですが、
一方で「夕立」という昔からの言葉が
使われなくなってしまうのを、私は心配に思います。