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The Allman Brothers Band

2021年06月21日

アメリカ南部を代表する実に骨太、男っぽいバンドですね。ブルースを軸に、いかにも…とう見事な個性を創り上げたオールマンブラザーズバンド。ブルースというとシンプルなアンサンブルを創造しますが、このバンド、なかなか難しいアンサンブルを聞かせてくれます。ツインドラムにパーカッションが加わり、うねるベースにオルガン、そしてツインギター。しかもスライドギターをフューチャーするスタイルは他のサザンロックバンドに比べ強烈な個性を出しております。
 
初めて聴いたのは中学3年生のころ同級生から借りたファーストアルバム、そのぶっとい音…今まで聴いていたアメリカのバンドとは違うカッコよさに驚かされ、すぐに名盤「フィルモアイースト」を購入。擦り切れるくらい聴きこみましたね。高校に上がり行動範囲も広がり、地元のバンドのコンサートにも行くようになり、こんなに上手い人たちがいるのかと感動さえ覚えました。当時徳山に「BASE」というオールマンブラザーズバンドを完コピするグループがいました。「エリザベスリードの追憶」を完全に演奏するのです。驚きです。今の周南市文化会館の場所に「毛利プラザ」というエリアがあり、その一角に野外ステージがあり、毎週日曜日にライブをしていましたね。演奏するのも洋楽ロックばかり…もちろん無料…いい時代です。
 
さてオールマン・ブラザーズ・バンド、活動は1969年から2014年、多少のインターバルはあるにしろ、活動歴は40年を超えます。ほぼリアルタイムで聴いてきたわけでこの番組の30分弱でおさめることは非常に厳しく、初期の定番曲をBGMに1990年、再々結成からほんの少しですがセレクトしました。特に当時新加入の「ウォーレン・ヘインズ」はとても素晴らしいギターを弾きます。そして後に加入、若き天才ギタリスト「デレク・トラックス」(ドラムのブッチ・トラックスの甥)彼の加入はオールマン・ブラザーズ・バンドをさらに大きくしました。そのスライドギターのテクニックは若くして交通事故で亡くなった初期のフロントマン「デュアン・オールマン」が蘇った感じでバンドを盛り上げます。ギブソン社のSGは冴えわたります。最高なんであります。彼は「エリック・クラプトン」のバンドメンバーとしてもお馴染み。その結果「レイラ」の演奏はオリジナルに近いものとなって、ファンを喜ばせます。
 
今回はオールマンでの貴重なライブ・バージョンをお聴きいただきました。永い間バンドを率いたオリジナルメンバーの「グレック・オールマン(Vo、Key、G)」「ブッチ・トラックス(Dr)」「ジェイモーDr」」本当にお疲れさんです。バンドは2014年をもって解散(完了)、二人のギタリストはそれぞれ自分のバンドで活動中。ウォーレン・ヘインズはガヴァメントミュール、デレク・トラックスはテデスキトラックスバンドでサザンロックを継承しています。残念ながらグレッグは病気で2017年死去。しかし、彼らの偉大なる足跡は、ロックファンに永遠に語り継がれることでしょう。
 
来週は同じくサザンロックの輝ける星「レーナード・スキナード」お楽しみに。
 
 
【今回オンエア】
Good Clean Fun
Firing Line
Layla(2003 LIVE)
End of the Line
Statesboro Blues(BGM)
In Memory of Elizabeth Reed(BGM)

 

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