大人の音楽堂 ブログ
JUDAS PRIEST
2021年05月31日
初のヘヴィメタル・バンドの登場。メタルゴッド「ジューダスプリースト」初期のサウンドは、ヘヴィメタルというより割と普通のブリティシュハード、1978年のアルバム「ステンドグラス」「殺人機械」あたりからスピードを増したハードなヘヴィメタっぽくなり、名盤「イン・ジ・イースト」から「ブリティシュスティール」「黄金のスペクトル」と次々にリリース、レザー&スタッドのコスチュームも定着。1982年の「復讐の叫び」、1984年「背徳の掟」で完全にヘヴィメタの頂点に君臨する。
時はNWOBHM(ニューウエイブ・オブ・ブリティシュ・ヘヴィ・メタル)ブームの真っただ中・・・苦労した甲斐があった、ということです。
このバンドに限らず、若く上を目指すバンドは、その焦りから、条件の悪い会社との契約をしてしまうケースが多い。売れて来ても、思うように(働く割に)経済的に苦しいのであります。・・・(個人的に、今の時代は個人で運営する方がよいと思います・・・)1970年代初めは大変だったと思います。しかし、日本では考えられないくらいヘヴィメタ人気は強く、信じられないくらいの盛り上がりを今でもみせています。
さて、ジューダスプリースト、何が凄いか?その存在感は言うまでもありませんが、K・Kダウニングとグレン・ティプトンのメロディアスなツインリードギターと無敵のハイトーン、ロブ・ハルフォード、ボトムを支えるイアン・ヒル・・・とにかく曲の構成がとても計算されてるのです。
これはグレン・ティプトンによるところでしょうが、その辺のヘヴィメタとは全く「格」が桁違いなのであります。デカい画面のテレビモニターでそのライブを観たらぶっ飛びます。(スマホでは・・・)そこに本当のプロがいます。簡単にヘヴィメタをしてはいけんのです。残念ながら日本ではヘヴィメタは勘違いされているというか、履き違えられていますね。見た目だけで・・肝心な音は歌謡曲的とか・・・。残念です。
HEAVY METALは、プログレと同様にとてもデリケートだと私は思います。覚悟がいるのです。アイアンメイデンは別としてジューダスプリーストはヘヴィメタのジャンルにカテゴリーされていますが、ジューダスプリーストはジューダスプリーストそのものがジャンルなのであります。
次回はマーク・マンゴールド他キーボードが印象的な曲を何曲かセレクトします。キーボードといっても、ジョン・ロード、リック・ウェイクマン、キース・エマーソン、ジョン・ポール・ジョーンズ等の巨匠は出ません・・・
【今回オンエア曲】
The Hellion
Electric Eye
Breaking the Law
殺戮の聖典Hell Bent for Leather
Freewheel Burning
PainKiller
Turbo Lover
ERIC CLAPTON
2025年03月31日
BOB DYLAN COVER2
2025年03月24日
BOB DYLANのカバー前半
2025年03月17日
BLACK SABBATH 1997
2025年03月10日
King Crimson
2025年03月03日