転ばぬ先の知恵
◆今週も「信託」について学んでいきます。先週に引き続き、三井住友信託銀行山口防府支店・支店長の倉片さんにお越しいただくと共に、財務コンサルタントの藤田さんにもお越しいただきました。倉片さん、藤田さん、今週もよろしくお願いします。
・よろしくお願いします。
◆前回は関心の高い相続において役立つ商品として、「遺言代用信託」について話していただきましたが、今日は続きの「遺言信託」の話ですね。
倉片:はい。今日は、財務コンサルタントの藤田がいますので、藤田から「遺言信託」をご案内します。
藤田:三井住友信託の藤田です。よろしくお願いいたします。
◆藤田さん、よろしくお願いします。藤田さんは財務コンサルタントということですが具体的にどんなお仕事をなさっているのですか?
藤田:わたしは、主に相続全般のご相談をお客様から承っています。
◆つまり相続の専門家ということですね。相談は、やっぱり三井住友信託銀行にお金を預けている人が前提ですか?
藤田:いえ、ご相談いただくだけでしたら、お口座を開設いただく必要はございません。
◆それは嬉しいですね。そうすると、色々な人の悩みに応えてくれる知識や経験もおありということですね。そんな藤田さんから見て、「遺言信託」というのはどういった特徴がありますか。分かり易く教えてください。
藤田:遺言信託は、遺言書の作成・保管・執行までを、信託銀行がトータルでサポートするのが特徴です。
◆その「作成・保管・執行」の3つをサポートしてくれるのは、自分で遺言書を作成するのと比べてどのようなメリットがあるんでしょうか?
藤田:実は、“遺言書を書くこと”はすぐにできるんです。ただ、いざ中身を見てみると、形式に不備のある遺言書、内容が不明確で執行できない遺言書や争いの火種になる遺言書も散見されるのが現状です。
◆もしもそうなったら、せっかく遺言書を書いた意味がないですね。
藤田:はい。また、最初は思った通りの遺言書を書いたけれど古くなってしまったというケースもあります。
◆どういうことですか?
藤田:まずは、ご自身の環境の変化です。財産状況が変わったり、ご家族状況が変わったりと様々な可能性があります。こういった変化に応じて遺言書の書き直しの必要性について、遺言信託なら相談できます。
◆自分では、遺言に影響があるか分からないこともあるでしょうし、それは心強いですね。
藤田:はい。他に外部環境の変化も見逃せません。2015年には、相続分野では考慮すべき税改正がありましたし、2019年には、相続への影響が大きい民法改正もございました。遺言書のような相続対策は作成して終わりではなく、その後の世の中の動きも知っておく必要があります。
◆自分だけで、そういったアンテナをはっておくことは大変ですよね。
藤田:はい。皆さんには大切な普段の生活がありますので、ずっとアンテナをはるのは大変かと思います。その点でも、業として行っている信託銀行が提供する遺言信託を利用するのは有効な手段の1つかと思います。
◆そうですね。
藤田:最後に、遺言書の実現について話をします。
◆どういうことですか?
藤田:しっかりとした遺言書を書いても、結局は、どなたかがその遺言書に基づいて手続きをします。これが、大切な方を亡くされたご家族にとって、とても負担が多いと感じられるケースがあります。
◆それはそうですよね。親が亡くなって落ち込んでいる中、慣れていない相続手続きをするのは大変だと思います。
藤田:はい。遺言書を書く方の多くは「家族や周りの人に迷惑をかけたくない」といった想いで書かれる方も多いので、そういった事態にならないように実務能力のある信託銀行が、遺言書の執行つまり相続手続きを行います。
◆なるほど。まさに遺言書の、最初から最後までお任せられるのが「遺言信託」の特徴でなんですね。
藤田:おっしゃる通りです。
◆藤田さん、ありがとうございました。倉片さん、先週の、「認知症になっても、財産の管理を、信託銀行に任せられる」話もそうでしたが、信託というのは、まさに“信用”が無ければ成り立たない業務ですね。
倉片:おっしゃる通り、信託というのは、信用が最も大切な分野です。そんな信託だからこそ、社会環境の変化や多様化する価値観、社会課題の解決において活用するメリットがあります。
◆信託だと、様々なことができそうですね。今回ご照会されなかった商品・サービスも色々とあるんでしょうね。
倉片:そうですね。今回は、万が一のときの財産に関する話をしましたが、亡くなった時の、公共サービスの解約、家財の処分、デジタル遺品の削除、ペットの預け入れなどの死後の身の回りのことの対策に有効な商品もございます。
◆財産だけでないんですね。信託の活用が、人生100年時代の課題の解決にとって、役立ちそうですね。ではお時間になりましたので、倉片さん、最後に一言、お願いします。
倉片:三井住友信託銀行は、山口県内唯一の信託銀行で、防府駅前に店舗をかまえております。その点から山口県内における信託活用の伝道者としてもその重要な使命を全うしていきたいと考えております。先週と今週とに亘って、信託のためのお時間をいただきまして本当にありがとうございました。
◆倉片さん・藤田さん、今日は大切なお話、ありがとうございました。リスナーの皆さん、2週に渡って「信託」という少し難しいテーマでしたが、いかがでしたでしょうか?三井住友信託銀行は県内唯一の信託銀行ですので、「信託」について、ご興味を持たれた方は、是非連絡してみてください。
◆今週と来週は「信託」について学んでいこうと思います。「信託?何それ」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、近年、後見制度や相続で財産を安全に管理・運用するしくみとして期待されています。今日は、三井住友信託銀行山口防府支店・支店長の倉片勝利さんにお越しいただきました。詳しく伺っていこうと思います。倉片さん、よろしくお願いします。
・よろしくお願いします。
◆倉片さん、まず、「信託銀行」は、わたしたちが普通に使っている銀行と、何か違いがあるのでしょうか?分かりやすく説明してください。
・はい。信託銀行ですが、銀行という名前がついておりますので、一般の銀行と同じように、預金や住宅ローンなどの取り扱いもしております。そして、信託銀行は、例えば不動産業務や相続業務の取扱いが特別に認められているのが特徴の1つです。
◆なるほど。「信託」と付くだけで、幅広い業務を取り扱えるんですね。そうすると、商品やサービスにも特徴はあるんでしょうか?
・そうですね。「信託」の機能を使うことで、時代の潮流に合わせた、信託商品が日々開発されています。
◆人生100年と言われている昨今ですと、どのような「信託」が注目されていますか?
・そうですね。今は、高齢期が長くなっていることもあり、認知判断能力が低下したときの財産の安全な管理などは注目されていますね。
◆認知判断能力が低下というのは認知症などのことですか?
・はい。認知症の発症もその1つです。
◆なるほど。認知症になると、自分で財産の管理するのは大変ですし、今の高齢化社会の課題ですよね。
・おっしゃる通りです。そしてこの分野では、「信託」を使って、信託銀行やご家族が、ご本人に代わって、財産を管理する商品や仕組みの利用が増加しています。
◆会社ではなく、家族つまり個人が信託銀行のようなことができるんですか。「信託」という言葉に取っ付きにくさがありましたが、身近に感じますね。
・そうですね。この信託銀行などが管理する「信託」を商事信託と言うのに対し、個人が管理する「信託」を民事信託と言い、そのうち家族が管理するのを家族信託と呼びます。
◆家族信託。親しみ易い、良い呼び名ですね。
・私もそう思います。昨年2022年は日本に信託法・信託業法ができて100年という節目の年でしたが、こういった家族信託の活用拡大は近年の話です。
◆「信託」は長い歴史の中、時代に適応しているんですね。
・時代に合わせた、商品を世の中に提供できるのが「信託」の魅力と感じています。弊社は日本最古の信託銀行ですが、「信託」の良さを活かしていきたいと考えています。
◆そんな信託銀行へ、相談が多い分野はなんでしょうか?
・先ほどお話した、財産の安全な管理の話も多いですが、伝統的に多いのは財産の承継、つまり相続の分野です。
◆さきほど、相続業務の取り扱いができるのが信託銀行とおっしゃっていましたね。
・はい。相続は、等しく皆さまに起きる話ですし、ご関心も高く、長年の経験がある弊社にご相談いただいています。
◆確かに、相続は誰でも起きることなのに、相続に詳しいなんて人は一握りでしょうから、専門家への相談は多そうですね。その相続ではどのような商品があるんでしょうか?
・遺言書の作成・保管・執行をサポートする『遺言信託』、ご相続発生時の資金準備に活用できる『遺言代用信託』などがございます。
◆それぞれ、どういったことができるのでしょう?
・まずは、「遺言代用信託」をご紹介します。「遺言代用信託」は、ご本人が亡くなったときに、配偶者さまやお子さまに、速やかに金銭を引き継ぐことができます。
◆家族に財産を渡すだけなら、とても普通なことに聞こえますが、それは、どういったときにメリットがあるのでしょうか?
・例えば、ヤスベエさんが、万一のために、ご自分の葬儀費用をあらかじめ銀行口座に用意されているなか、突然おなくなりになったとします。
◆はい。
・そして、ご家族が葬儀のためにその費用を使おうとしたら、すぐにはまとまったお金が引き出せなくなるケースが生じることがあるんです。
◆それは困りますね。どうしたら引き出せるのですか?
要件を満たした一定額以外以上のお引き出しですと、相続に関する手続きを済ます必要があります。
◆なるほど。時間がかかってしまうわけですね。そういったときに備えられるのが、お金をすぐに引き出せる「遺言代用信託」なんですね。
・はい。相続手続きに時間がかかり、葬儀費用の他にも、遺されたご家族の当面の生活費用を手当する必要があるケースもあります。
◆自分の相続がどうなるかなんて誰にも分りませんから、まさに「転ばぬ先の杖」として準備しておきたいですね。こちらは、三井住友信託銀行では、どういった商品名で取り扱っていますか?
・家族への「おもいやり」が込められた仕組みですので、弊社では、『家族おもいやり信託』の名称でサービス提供しております。
◆「家族おもいやり信託」ですね。覚えておきます。それでは、残念ながら時間が来てしまいましたので、次回は「遺言信託」について教えてください。倉片支店長、今日は貴重なお話、ありがとうございました。
・ありがとうございました。
◆来週も「信託」について学びます。
◆今日も「シルバー人材センター」で生き生きと働かれているシルバーの方にご出演いただき、詳しくお話をお伺いしていきます。「宇部市シルバー人材センター」の会員 杉山 裕子さんにただきました。杉山さん、よろしくお願いします。
・よろしくお願いします。
◆まずは杉山さんのプロフィールをご紹介します。杉山さんは、13年前に、お友達に誘われて「宇部市シルバー人材センター」に入会され、今では理事として、女性委員会の委員長を努めていらっしゃるそうです。また、趣味としては、「公益社団法人日本フォークダンス連盟山口県支部」に所属して、2級公認指導者の資格を取得されて「楽しい民踊とレクダンス」の講師としてもご活躍されているということです。シルバー人材センターのお仕事はいかがですか?
・「楽しく面白い」です。それは、お仲間が出来ますし又、仕事として様々な業種が経験出来るからです。常盤公園のイルミネーションの製作の仕事をしたこともあります。このイルミネーションは、ご存知の方も多いと思いますが、地域の方にもたいへん人気がありますので責任もあり、やりがいがありました。他にイベントの受付の仕事などもさせていただいています。
◆「TOKIWAファンタジア」ですか?とても有名なイベントにも携われたのですね。シルバーのお仕事は単発的な仕事もあるんですね。
・はい。週3日など定期的な仕事をしている会員もありますし、私のようにイベント開催時の受付など単発の仕事もあります。センターで、色々なお仕事のご紹介をいただきながら、新しい仕事にチャレンジすることができます。初めての仕事は、戸惑うこともありますが、よい刺激になっています。「私にはこんなこともできたんだ!」と自分自身の発見にもなります。学校給食の配膳、クリーニング店の受付、キッズスペースの管理、面白いところでは、介護施設のヘルパーさんの資格試験での被介護者のモデルや、方言の研究者の方に宇部弁をお伝えする等の仕事を経験しました。シルバーセンターには「10日働き、10日遊び、10日休む」の合言葉がありますので、何事も自分のペースで就労できて、達成感や充実感が味わえて嬉しいです。グループでのお仕事の時は、お互いに助け合い、支え合いながら「共働・共助」の理念の基、失敗しても「どんまいどんまい」精神です。
◆確かに色々なお仕事が出来るということは、刺激になったり、自分の世界が広がることに繋がりますよね。とても前向きな杉山さんですが、センターでは理事をされているとのことですが、どういったお役目なのですか。
・センターの運営は会員の総意によって行われています。理事は会員により選出され、センターの運営について理事会や委員会で協議します。私は現在、女性委員会「遊楽里(ゆらり)」の委員長を務め、女性会員拡大のために、講習会の企画や運営をはじめ、地域世話人のお役など、幅広く多岐にわたりますが、多くの人との出会いがあり、これらの点を線につないでセンターの和を広げていきたいと思っています。
◆杉山さんは理事で、女性委員会「遊楽里(ゆらり)」の委員長をされているのですね。「ゆらり」は、遊ぶ、楽しい、里と書いて“ゆらり”、素敵なネーミングですね。具体的にどんな活動をされているのでしょうか?
・女性会員拡大のために、定期的にわら細工やしめ縄づくり、ペーパークラフトの講習会などを開いています。また、コロナ感染症拡大で市販のマスクが不足した時は、手作りマスクを販売しました。社会福祉協議会にマスクやガーゼで作ったバスタオルやフェイスタオルの寄付もしました。また、ボランティアで小学校に伺い生徒にミシンの使い方を指導したこともあります。少しでも地域の皆さんにシルバー人材センターの存在を知って頂き、更に地域のお役に立てるよう頑張っています。
◆女性会員拡大の委員会とのことですが、色々なことをされているんですね。また、シルバー人材センターの中に同好会や親睦会などがあるとのことですが、杉山さんが作られた同好会があるそうですね。どういった同好会ですか。
・センターには、民謡、手芸、パソコン、旅行、カラオケ等の同好会があります。私は、最初にご紹介いただいたとおり、(公社)日本フォークダンス連盟山口県支部」に所属して、日本民踊を習っていますので、令和3年4月から、「日本民踊・レクダンス同好会」を作り、メンバーの会員5名と一緒に宇部市総合福祉会館で月3回の例会で楽しく踊りながらこの民踊の和も広げていきたいと考えています。
◆「日本民踊・レクダンス同好会」ですか?詳しく教えていただけますか?
・日本民踊とは、一言で分かりやすく言えば盆踊りです。つまり民俗舞踊です。なので、美しく踊るために基本動作には注意を払っています。レクダンスは、流行歌に合わせて踊ります。日頃行わない動作なので戸惑いがあるようですが、皆で気持ちを合わせて踊ります。これらの踊りは、右の動作をすれば左と反対動作をすることが多く、楽しみながら自然に体幹を鍛え姿勢の矯正もできるのです。そして踊りの順番を覚えますから「脳トレ」に、踊って「筋トレ」と一挙両得です。現在話題になっている「フレイル」(年齢ともに心身の活力が低下し、要介護状態となるリスクが高くなった状態のこと)の予防になります。
皆で音楽に合わせて踊ることで連帯感が生まれ、心身共にリフレッシュできます。例会では主に山口県の民踊と、容易に楽しめるレクダンスの2部構成で行っています。
◆楽しみながら体のバランスを整え、体幹を鍛えることが出来ることは素晴らしいですね。シルバーの方にはもってこいの同好会ですね。最後に「シルバー人材センター」でのお仕事、趣味なども含め、今後の人生について一言、お願いします。
・シルバーの合言葉は「10日働き、10日遊び、10日はお休み」です。「自主・自立」「共働・共助」の理念をご理解いただき、多くの方々に私たちのお仲間に入っていただき、センターの活動に参加されるようお声がけをしながら、又、日本の文化でもある民踊を多くの人たちに伝承していきたいと考えております。
13年前にセンターの会員になった選択は、今の私の人生を楽しく、有意義なものにしてくれています。今日迄楽しく活動できているのも、センターの事務局の皆さんや会員の仲間に支えて頂いているお陰と、感謝しています。
これからも「人生笑顔で」をモットーに「ありがとう」を大切に少しでも人様のお役に立てる様な人生を過ごしていきたいと思います。
◆杉山さんは、本当に楽しく活動されておられるとともにきちっとした人生観をお持ちで、素晴らしいと思いました。今日は貴重なお話、ありがとうございました。
・ありがとうございました。
◆今日は「周南市シルバー人材センター」会員の池永 博さんにお越しいただきました。実は池永さんは1月22日の放送に「シルバー人材センター」で生き生きと働かれている方としてご出演いただいたのですが、その際 以前私のインタビューを受けた話などで盛り上がり、予定していた内容が半分しかご紹介出来ませんでした。今日はその続きということでの再出演です。池永さん、お久しぶりです。
・再度出演させていただくなんて、全く想像しておりませんでした。呼んでいただき、ありがとうございます。よろしくお願いします。
◆池永さんのプロフィールを簡単にご紹介します。池永さんは、小学校の教員として37年間お勤めになられ、定年退職後、周南市教育委員、周南市文化振興財団理事などを歴任、現在は「周南市シルバー人材センター」の会員として働かれています。趣味は音楽、高校からトランペット演奏を始められ、その後ジャズバンド等で活動、教員時代は吹奏楽部などを指導されました。現在72歳です。ところで、なんと前回の放送後、卒業証書の依頼があったそうですね。
・そうなんです。ビックリしました。小学校からの依頼なんですが、一生懸命書かせていただきました。
◆希望がかなって良かったですね。さて、趣味についてお聞きします。池永さんは、ずっと音楽に携わって来られたようですが、今はどうされていますか?
・20数年前から、いろいろなバンド、特にビッグバンドで演奏してきました。コロナ前までは岩国ビッグサウンズというビックバンドでトランペットを吹いていました。ただここ3年間は自身の活動はストップしています。音楽以外ですが、退職した12年前、絵画教室に入って水彩画を描いています。月に2回、先生や生徒の皆さんと絵や会話を楽しんでいます。
◆水彩画という新たな趣味が出来たんですね。素晴らしいことです。趣味の活動も楽しそうですね。話はガラっと変わって池永さん、教育に携わって来られた方ということでお聞きしたいのですが、池永さんをはじめ、シルバーの方々は自分の人生を一生懸命生きて来られました。そしてそれぞれに「あの時、ああすれば良かった。」など数々の「人生訓」をお持ちだと思うんですが、池永さんの人生訓を少し聞かせてもらえますか?
・人生訓と言えるかどうか分かりませんが、月並みに言えば「ご縁を大切にすること」かなと思います。私の初任校は阿東町の嘉年小学校です。数年前に閉校になりました。ここで青年団に入ったり、サッカースポ少の指導をしたり、十種ヶ峰野外活動センターのお手伝いをしたりして地域の活動に参加しました。その後、防府市の松崎小学校では吹奏楽、福川小学校ではマーチングバンドの顧問を務め、出来るだけ地域に出かけての活動に取り組みました。地域からは、たくさんの応援をいただきました。このような経験を積んだことで、多くの人を知ることが出来、たくさんのご縁をいただいたと思います。
◆池永さんは「ご縁」を大切にされ、青年団に入られたり、吹奏楽、マーチングバンドの指導されるなど色々なことをされて来られたので、多くの知り合いが出来た訳ですね。素晴らしいことだと思います。私はこのようなシルバーの方々の「人生訓」は非常に大切なもので、何らかか形で生かせないかなと思っています。また自身の「人生訓」を発表することは本人にとっても張り合いになると思うのですが、どう思われますか?
・その通りだと思います。現在各小・中学校ではコミュニティースクールを旗印に、放課後子ども教室や見守り隊、授業では総合学習の時間や道徳で、地域の方々、特にシルバーの方々にはたくさん入っていただき、ご協力いただいております。
◆すでに活用されているんですね。今後、さらにうまく生かされるといいなと思います。池永さん、最後に「シルバー人材センター」でのお仕事、趣味なども含め、今後の人生について考えておられることをお願いします。
・多くの人と接することができ、仕事にも楽しく取り組めていますので、シルバー人材センターの会員となって本当に良かったと思っています。今、プライベートでは保育園で「かきかた教室」を持たせてもらっていますし、退職教職員関係の役もいただいています。出来ればこれらの役も継続しながら、シルバー人材センターを含め、依頼されたことはできるだけ引き受けていきたいと思います。また、これまで随分と協力してくれた妻は、今も働いておりますので、主夫業にもしっかり取り組みたいと思っています。
◆池永さん、2回にわたりご出演いただきありがとうございました。今後もお元気で楽しく働いてください。
・ありがとうございました。
◆さて、「シルバー人材センター」は山口県内17の市町に14のセンターがあり、60歳以上の健康で働く意欲のある方ならどなたでも会員になれます。ご興味のある方はお住まいの地域のセンターが開催する入会説明会に参加されるか、
公益社団法人 山口県シルバー人材センター連合会
TEL:083-921-6070
にご連絡ください。
来週も「シルバー人材センター」で生き生きと働かれておられる方、今度は女性の方にお話をお伺いします。