ちひろとみすゞTime

ちひろとみすゞの朗読Time

10月12日にご紹介した金子みすゞの詩

『梨の芯』
梨の芯をどう食べるのか、そう捨てるのか。人間側からすると、ちゃんとゴミ箱に捨てることが一番良いとされます。そのへんに捨てたりは、お行儀の悪いこと。
でも、蟻からしてみると、そこらへ放り投げて捨てたおかげで、自分たちの食料にありつける。そんな蟻に感謝される投げ捨てた子ども。皮肉なものです。みすゞさんはこうした目線もあって、それが面白いです。世の中は、皮肉なこともいっぱいあるんだよと、それを受け入れているみすゞさんの心の大きさ。心のゆとり。いいですね。遊び心があることって、なんだか心が穏やかになる気がします。今の時代に、とても大切なことかもしれません。

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