ちひろとみすゞTime

ちひろとみすゞの朗読Time

9月14日にご紹介した金子みすゞの詩

『土』
金子みすゞさんのまなざしは、日頃私たちが忘れている存在にも、全てに同じように眼差しを向けています。耕される畑の土、道路の土、人間の営みに関係する土はみんな気にかけますが、ほったらかしの自然界の土は「要らない土」か?と問います。そしてそれは「いえいえ、それは、名のない草のお宿をするよ。」と。
なんて、素敵な優しい眼差しでしょう。私達の世界に、要らないものは何もない、みんな関係し合って生きている。その思いが広がる詩です。

『土と草』
ニューアルバムに収録した詩のひとつです。これも、土は草を育てたら自分の姿は見えなくなるのに、それでも草を育む土を詠っています。表に見える成長する姿の裏に、見えなくても支える存在がある。物事全てそのバランスがあります。大切な見つめ方、生き方、ですね。

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