『お日さん、雨さん』
私たちはつい、お天気を「晴れたらいいな」「雨が降ってくれたらいいな」と自分の都合の良いように願いがちです。でも晴れの日も雨の日も両方大切なお天気です。それを、子どもたちもニッコリするような情景描写で優しく可愛く伝えてくれるみすゞさん。この詩を読んだあと、なんだか微笑んでいる自分がいます。
『雨のあと』
日なたの葉っぱと日かげの葉っぱ。雨の雫を涙に見立てて、日かげの葉っぱは「泣き虫」だと表現しています。「日かげの葉っぱの泣き虫に、誰かハンカチ貸してやれ」と締めくくるみすゞさんのセンス。面白いですね。みすゞさんの好きなところの一つに、優しいけれど過剰な優しさではないところ、あっさりしてるけどしっかり見ていてくれるところ、その「ちょうどいい」距離感が大好きなところです。