ちひろとみすゞTime

ちひろとみすゞの朗読Time

4月13日にご紹介した金子みすゞの詩

『月のひかり』
この詩は512編の中で唯一、場面「一」と「二」に分かれて構成されている長編です。「一」では人間たちが賑やかな街に、誰も月に目を向けない、月のさみしさを詠っていますが、「二」ではそんなさみしい月が、もっとさみしい裏町の子どもを見つけ、優しさ溢れる月のひかりを注ぐのです。もうなんとも言えない切なさと優しさがこの詩には溢れています。まるで、金子みすゞさんそのものなのです。私はこの詩が大好きです。

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