ちひろとみすゞTime

ちひろとみすゞの朗読Time

2月2日にご紹介した金子みすゞの詩

『春のお機』
 立春を控えたこの日の詩は春の詩です。春をつかさどる佐保姫様が春色の機織りをしている様子を、とても美しい見事な表現でみすゞさんが描いています。何気ない表現に、実はとても繊細な描写があるのがみすゞさんの素敵なところ。この詩を味わうと、自分の心も春色に美しく彩られる、そんな気持ちになります。
 
『雨あがり』
 はこべの花が出てくるこの詩は、その描写ですぐに春の詩だとわかります。自然界の木や草たちみんなが、お日様の光を待っている。長い春からの目覚めを待っている様子がとても可愛い詩です。みすゞさんの心の眼には、こんなにかわいい世界で映っているのかと思うと、日常がなんて心豊かな毎日なんだろうと思います。忙しい毎日にも、ふと自然界のいろんな物語を感じると、癒されますね。

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