『元日』
お正月らしい詩のひとつとしてご紹介しました。
子どもにとっていっぱい遊べる日のはずなのに、大人たちはいろいろすることがあって忙しい。
ちょっとさみしい元日の様子を表しています。
金子みすゞさんは、大人なのに子どもごころをよーく覚えている、わかっている、いつまでもその心を忘れない人です。
『いろはかるた』
お正月の遊びの一つでしょうか、かるた。
この詩では、自分がしているのではなく、よそのお家から漏れ聞こえる「かるた取り」の様子を、うらやましく思っている、これもまた、ちょっとさみしい詩の世界。
みすゞさんのお家は「金子文栄堂」という本屋さんだったので、お正月もお家の人たちは忙しかったのでしょうね。
小さなみすゞさん‘テルちゃん’のさみしさ、いろいろ伝わってきます。