ちひろとみすゞTime

ちひろとみすゞの朗読Time

12月8日にご紹介した金子みすゞの詩

『雪に』
 これから舞い降りてくる雪に対して、どの場所に降りたいかを聞いている、かわいいお話。とっても短い詩ですが、それだけで十分に感性が光る詩です。
自然界の景色にふと自分の心を置いて、ゆっくり眺める時間って大切だなぁと、しみじみ感じるのも、この詩の世界観です。
 
『淡雪』
 前編の『雪に』で泥になる雪が出てきて、泥にはなりたくないなと思わせておきながらも、この『淡雪』では、そのどろんこのぬかるみになりに、楽しそうに降ってくる雪を描写しています。ハッと気づくんですね。子どものころは汚れても遊ぶのが楽しかったこと。大人になるとついつい汚れたくないという否定から入ります。固定概念を見事に取っ払う、みすゞさんの素敵な感性です。

月間アーカイブ