ちひろとみすゞTime

ちひろとみすゞの朗読Time

11月17日にご紹介した金子みすゞの詩

『林檎畑』
 朗読リクエストにお応えしての詩。忘れ去られているような雪深い人里離れた場所にひっそりと佇む林檎の木。その林檎を一つもぐと一つ鐘が鳴る。その鐘の音を遠くで旅人が聴いて涙するというお話です。雪の冷たさと心の温もりの描写が見事な、幻想的な詩の世界。みすゞさんはきっと、いつも、冷たさの奥の温もりを見つめていたんですね。誰の心にもある、温もりを。

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