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RORY GALLAGER

2024年06月17日

おそらく1970年代から80年代のアイルランドの情勢(英領北アイルランドで1960年代後半から続いた、英国への帰属維持を望むプロテスタント系団体と、アイルランドとの南北統一を求めるカトリック系団体による紛争)は想像以上の状態だっただろう。日本でも人気のギルバート・オ・サリバンさんも音楽活動が思うようにいかなかったと読んだことがあります。アイルランドのロックの先駆者はやはりロリー・ギャラガーでしょう。ロリー・ギャラガーは1960年代終わりにトリオグループ「テイスト」でデビュー。ジミヘンやEL&Pで有名なイギリスのワイト島フェスティバルでの衝撃的なライブが語り草になっています。
 
高校3年生、1977年。田舎のロック少年はバイト先の喫茶店の常連の大学生のバンドマンの先輩の誘いでコンサートスタッフのアルバイトを経験します。場所は広島郵便貯金ホール。まだ山陽自動車道はない国道2号線をスバルR2に4人乗っていざ広島。コンサートのアルバイトは初めて。しかも「ロリー・ギャラガー」。
 
ある意味バイト代とかどうでもいい。ワクワクですよ。会場に着いて早速仕事、機材運びの後はロビーでいろいろと準備。リハーサル音がはっきり聴こえます。チラッと見せていただきました。今と比べ、当時はかなり緩いバイトでしたね。服も普段着。今のようにスーツなんて事はありません。開場したら荷物検査の担当でした。アルコールの持ち込みとか、カメラ、レコーダーとかがあったら預かる。そんなことの担当でしたね。オンエアでも話しましたが、同世代の女子高校生が来ました。学生カバンを開けてもらい中を見たら分厚い辞書があります。それをチェックしたらなんと中身はカセットテープレコーダー。可愛いそうな気もしましたがやはりルールはルール。見逃してと懇願する彼女が印象に残っています。開演したらホールの壁にもたれ普通に見せてもらいました。凄かったです。とにかくカッコいいのです。アルバム「コーリング・カード」リリースに伴うツアーでした。それまでブルースをベースにしたスタイルにハードロックの要素がプラスされ、途中にはアコースティックも織り交ぜられ。代表曲はもちろん、渋いブルースを聴かせてくれました。ロリー・ギャラガーがある意味ピークだった頃です。
 
中学生の時「いれずみの女」「クレイドル・ロック」を聴いて彼を初めて知るわけです。1974年のアイルランド凱旋のライブアルバムは必聴です。メールにもありましたが、彼の醍醐味はライブアルバムです。50歳を前に亡くなってしまいましたが、ここまでブルースロックというスタイルを貫いたロリー・ギャラガー。姿勢一貫。後に続く後輩に大きな影響を与えています。タイトなベルボトムにチェックのシャツがある意味トレードマーク。あこがれましたね。まだ下松にはカッコいいチェックのシャツは売ってなかった…。今思うに、コンサートを録音しようとしてた女子高校生は後にブートを購入したのでしょうか?少し気になります。調べてみたらオフィシャルで1977年のライブCDが最近出ています。買います。思い出です。音楽雑誌で読んだんですがガンズのスラッシュ等がロリー・ギャラガーさんを絶賛しています。今日を書いて歌ってリードギターでバンドはトリオ…理想的です。次回は3年ぶりにTOTO…お楽しみに。
 
今回オンエア
BIG GUNS 
WHAT'S GOING ON  
TATTOO'D LADY 
BORN ON THE WRONG SIDE OF TIME  
A MILLION MILES AWAY 
CALLING CARD

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