ちひろDEブレイク

みすゞ心のメッセージ

2月25日にお届けした詩は「畠の雨」でした

 同じ雨でも、降る場所によって違った心の背景が映ってきます。葉っぱに落ちる、葉っぱに弾ける雨の様子、土に沁みこむ雨の様子に心の描写をしている、みすゞさんらしい詩です。雨が降る光景に、心を傾けて、いろんな思いを描いてみる。そんな静かな過ごし方も、素敵です。
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2月18日にお届けした詩は「鳥の巣」でした

 みすゞさんは鳥のことも大好きなんだなぁと思わせる詩。とっても美しい鳥には、藁で出来た巣よりも、色鮮やかな絹で出来た巣のほうがお似合いだと、そんな思いを描いていますが、純粋な心、欲のない鳥だからこそ、そう思わせるのかもしれません。欲が深すぎる人間には、周りは心寄せてはきませんね。この鳥の姿から、何か生き方のヒントがあるような気がします。
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2月11日にお届けした詩は「時のお爺さん」でした

 時を刻むお爺さん、時を運んでいるお爺さんという存在を想像している可愛い詩。みすゞさんが大好きな「お祭り」の日をすぐ持って来てくれるなら、自分の大切なもの、全部あげましょう、そんな思いが込められた詩です。
童話の世界ならではの、とっても素敵な描写です。みすゞさんの詩は読み手も想像力を豊かにアニメーションのように想像しながら読むと、感じ方、世界観も倍増するような気がします。
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2月4日にお届けした詩は「さみしい王女」でした

 3冊の遺稿集の3冊目のタイトルにもなっている詩です。魔女に魔法をかけられて小鳥になってしまった王女さま。王子さまに助けられてめでたしと、ウ普通は思うんですが、みすゞさんはまた面白い眼差しを向けています。その小鳥だった時のほうが、自由に空を飛べていた。お城で宴や豪華な世界でいつも同じような毎日を過ごすよりも、小鳥のほうが良かったと、さみしく思っているお話なんです。この観点のちがい。ハッとしますね。物事を見つめる時の自分の固定観念。いろいろ、気づかされます。
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1月28日にお届けした詩は「硝子のなか」でした

 雪が降る外を眺めながら炬燵に入っていると、おばあさまがその雪降る寒いなか、暖をとるための木を取りに庭を歩いている姿が映るのでした。いつもは気にしていないけれど、気が付いたらいろんな家のことをしてくれている家族の姿。私たちは、一番身近な一番大切な家族を、ちゃんと見つめているでしょうか。家族への感謝が、地域への感謝に繋がって、そして社会、日本、世界と広がる。忘れずにいたいものです。
(ちひろ)

1月21日にお届けした詩は「 学校へゆくみち 」でした

 みすゞさんは、学校へゆく道でいろんなことを考え、想像し、物語が浮かんでくる大好きな時間なので、いろんな人に会わないで学校の御門をくぐる方がいいと詠っています。実はみすゞさん(本名・テル)は、一人で歩く学校の行き帰りが大好きでした。それを友達が「どうして私たちと一緒に歩かないの?」と聞いたそうです。するとテルちゃんは、「時々人の悪口言うでしょう?私はそれがイヤなんよ、だから一人で歩くほうがええ」と言ったそうです。そんなテルちゃんを、友達も受け入れていました。学校でも人気者のテルちゃんです、そしてテルちゃんもまた、みんなと全く会話しないのではなく、仲良く過ごしていました。性格やこだわりが違っても、みんなそれぞれ受け入れている友達関係、素敵ですね。
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1月14日にお届けした詩は「 山茶花 」でした

 山茶花が咲く姿に、「居ない居ないばあ!」とあやす姿を重ねてみつめる金子みすゞさんの感性。あの沢山の花びらが重なり大きな花を咲かせる山茶花。季節的に寒い空、雪も降りそうな空は曇り空が多く、泣き出しそうな空です。その空を泣かないようにあやす山茶花です。道端に山茶花を見つけると、この詩を思い出します♪
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1月7日にお届けした詩は「弁天島」でした

 金子みすゞさんが大好きな故郷・長門市仙崎のお気に入りの場所を「仙崎八景」と名付けて8編の詩に詠っています。そのうちの1編です。
 今は埋め立てられて弁天島へは車で行けますが、当時は離れ小島でした。ちょうど朝日が昇る東側にある弁天島は、太陽と共にキラキラと輝くそれは美しい光景です。是非仙崎へ訪れたら、この弁天島へも足を延ばしてください。この詩の詩碑もありますよ。
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12月31日にお届けした詩は「私と小鳥と鈴と」でした

 今年のラストの詩は、金子みすゞの代表作中の代表作にしました。「みんなちがって、みんないい。」の言葉はよく勘違いされることもあります。「みんなちがって、いいんだから、好きに生きたらいい」ではなくて、「みんなが違うから助け合うことが出来る」ということだと思うんです。出来ないことがあっても、逆んに出来ることが必ずある。最近‘自己肯定感’という言葉をよく耳にしますが、この詩こそ、その真髄だと思います。肯定する中にも、出来ると出来ないの両方があることをちゃんと認めること、出来ることだけを見つめるのではない、これが本当の自己肯定だと思います。この詩の眼差しは、今を生きる私たちの大切な道標です。
(ちひろ)

12月24日にお届けした詩は「北風の唄」でした

 橇が出てくる詩。この日のご紹介にぴったりの詩ですが、風が人間に気付かれない寂しさが伝わってくる、せつない詩でもあります。人が人間中心にこの自然界を見つめている中で、本当はもっと自然界の存在は、人間に問いかけたりしているのかもしれません。クリスマスの夜。賑やかな街の向こう側には、何が見えてきますか。いろんな人が、そして自然界のいろんなものが、同じひとときを過ごしていますね。
(ちひろ)

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