沖縄地方が統計開始以来、最も早く梅雨明けし、
徐々に梅雨前線の定位置が西日本へとシフトしつつあります。
早速、週末は土曜日を中心に大雨が予想されていて
十分な注意・警戒が必要です。
特に県内は、去年、おととしと豪雨災害に見舞われ、
今年こそは無事に雨の季節を乗り切っていきたいところ。
そんな中、災害や被害を減らすためには
防災情報を活用した早めの備えが大切です。
知っているようで意外に誤解も多い大雨情報について
改めて、おさらいしておきましょう。
【大雨情報】
大雨が心配されるとき、気象台は
「大雨注意報」「大雨警報」「土砂災害警戒情報」の
3ランクの情報を出します。
よく、「土砂災害警戒情報」が「大雨警報」と同じと誤解されていますが、
実は土砂災害警戒情報は大雨警報より上の、
きわめて危険な状況の時に出る情報で、
自治体が避難勧告などを出す際の指標にもなっています。
この情報が出たら、速やかな避難の準備と、
自治体の情報に十分ご注意ください。
また、雨が止んでも大雨警報などが出続けることがありますが、
これは土壌雨量指数という、地面にしみこんだ雨で
地盤がどれくらい緩んでいるか計算した指標を使っているためです。
雨が止んでも、警報などが出ているうちは、
土砂災害への警戒は続けましょう。
【河川情報】
大雨が降ると、川の増水、はん濫の危険もあります。
その時、気象台は「洪水注意報」「洪水警報」、
また、洪水で大規模な被害が心配される
錦川、椹野川、厚東川、島田川の4つの水系を対象に
「はん濫注意情報」「はん濫警戒情報」「はん濫危険情報」
というものも発表します。
「はん濫危険情報」になる前には
避難などの危険回避の行動に移して頂けたらと思います。
【防災情報を知る】
県では、警報などの発表状況や
川の水位などの情報をリアルタイムで確認できる
携帯電話のサイトを運営しています。
また、情報が発表された時や、
家の近くの川で水位が基準を超えたときなど、
メールでお知らせするサービスもあります。
ぜひ、ブックマーク登録、メール配信登録するなどして、
情報を速やかに確認できる手段を整えておくことを、おすすめします。
いざというときに、どんな行動をとればいいのか、
その行動の判断基準は、どうしたらいいのか、
あらかじめシミュレーションしながら、
そして情報サイトなども活用して
防災に関する意識を高めていきましょう。