2009年6月 アーカイブ

薄曇りのときは…

2009年6月12日 カテゴリ:お天気や

県内は梅雨入りしたものの「つゆ知らず」の晴天。
洗濯物が乾くのはいいのですが、
雨が少ないことで、各方面に少なからず影響が出ているようです。
私の聞いたところでは、
・農作業は水やり作業が大変!
・水不足で田植えを遅らせる所もある
・川の水量が少ないため、アユ漁では釣れても小さい
・錦帯橋の鵜飼い船では、川底の水草が船底に引っかかりやすい
など。
ダムの水は、まだ蓄えがあるようですが、
やはり、梅雨は梅雨らしくあるのが一番。
週間予報では、しばらく、まとまった雨の見通しがないのが心配です。
水を大切に使う心がけは続けていきたいものです。
 
かといって、晴れていても、空は確実に
5月の時とは違う表情を見せています。
けさの空を見上げると、薄雲があちらこちらに浮かんでいて、
空高い所では、湿気が増えてきていることが感じられます。
yamamoto_09612_1.jpg
 
この薄雲を見ると、私はカメラ片手に
空を眺めずには、いられません。
というのも、思いがけない現象にも出会うことがあるからです。
けさのさわやかモーニングで紹介した、光の芸術作品です。
太陽の光が薄雲を通る時は、光がいろんな方向に屈折することで
太陽の周りに現れる光のリング「日暈(ひがさ)」や、
逆さまのアーチの虹「環天頂アーク」、
平べったい虹「環水平アーク」などです。
yamamoto_09612_2.jpg
 
6月7日~8日は、県内各地で、この光の芸術作品が見られたようで、
各地から続々と写真を頂きました。
日暈は、時々、見かけることがありますが、
けさ紹介した「環天頂アーク」は、出現頻度が少なく、貴重な写真。
実は、薄曇りの時は注意して空を見ている私でも、
未だに環天頂アークを肉眼で見たことはありません。
こんな現象が見られたら、とてもラッキーかも。
yamamoto_09612_3.jpg
 
しばらく、梅雨らしい雨降りは期待出来ませんが、
梅雨前線が適度に県内から離れることで、
薄雲の広がるチャンスは多いと思います。
薄雲が作る光の芸術作品は、
薄雲が広がっていれば、いつも現れるというわけではありませんが、
薄雲がなければ、出会うことの出来ない現象ですので、
ぜひ、空を見上げてみましょう!
 
 
追伸
皆さんから頂いたリポートによると、
光の芸術作品は、子供が発見した、
というエピソードが数多くありました。
子供の方が、空を見上げる心の余裕があるのかもしれませんね。