NO.86 防府から世界へ

2008年3月11日 カテゴリ:ダメだコリャ

大崎選手、北京オリンピック出場決定おめでとうございます!!
昨日、北京五輪のマラソン日本代表のメンバーが発表され、
NTT西日本の大崎悟史選手も見事選ばれた。
いやぁ~嬉しいね~。
 
実は、彼は防府から世界のトップランナーに
成長していったランナーなのである。
彼は、今から6年前の防府読売マラソンで、
一流ランナーの証であるサブテン=2時間10分を初めて切った。
防府を走った当時は、フルタイムで仕事をしながら
夜練習する営業マンランナーだった。
また、奥様の協力に支えられ貧血と戦いながら出した結果でもあった。
それだけに、ラジオで実況していた僕は
彼の防府でのサブテンを喜んだ。
大崎選手はこの防府でのサブテン後、着実に力をつけ、
06年アジア大会銅メダル、
去年の大阪世界陸上6位入賞と飛躍して行った。
 
よって、僕は、
「今回の大崎選手のオリンピック出場の原点は防府である」
と“勝手に”思っている。
ちょっとだけ裏づけになると思われる記事を、
去年世界陸上で盛り上がる大阪駅で手に入れた。
とある冊子のインタビューの中で彼は、
『02年の防府で2時間9分台を出したことがキーポイントでした。
 世界のトップでやっていけるのではという思いが強くなった』
と話している。
  
大崎選手の魅力は、粘りと安定性。
さらに選考レースだった先日のびわ湖マラソンでは
驚異的なスパートも見せてくれた。
日本人トップの3位となったびわ湖。
終盤5キロのスパートが見事だった。
東京マラソンで現れた新星ランナー藤原新のタイム
2時間8分40秒を上回るため、
一番きつい終盤5キロからペースを上げた。
その走り・切れ味は凄かった。オリンピックにかける執念を見た。
4年前、彼は東京マラソンで記録を出しながらも
実績不足という理由でアテネ五輪に選ばれなかった。
その4年間の思いがこの走りに表現されていると感じた。
結果、藤原のタイムを4秒上回りフィニッシュ。
試合後のインタビューで見せた涙に多くの人が拍手を送った。
そして、そのインタビュー中、涙につまり何度も
「すみません、すみません」とアナウンサーに謝る姿に、
大崎選手の優しさ&まっすぐな性格を見た。
本当におめでとうございます。
 
さぁ、山口県の皆さん!!
今回のオリンピックのマラソンは
残念ながら山口県出身ランナーはいません。
でも、防府から世界に飛び出した大崎選手がいます!!
どうぞ、JAPANのユニフォームを着て北京の街中を激走する
大崎選手に熱いエールをお願いします!!