どうなる?上位予想
2007年12月28日 カテゴリ:2008箱根路へのいざない
前回5位に入った東洋大学。
今回は、その経験者が7人残っている上、
前回は怪我で出場できなかったエース級の選手も復活してきたので、
3位以内に入る可能性もあるのではないかと思います。
印象としては、「駒澤よりやや小ぶりなチーム」。
言い換えれば、
個々の選手の持ちタイムは駒澤よりやや劣るけれども、
10000mで28分50秒から29分20秒の選手を
豊富に揃えている層の厚いチームです。
中でも三年連続で2区を走ることになるであろう4年生の黒崎は、
一昨年が区間2位、去年が区間3位としっかりと走れています。
今大会、東洋大の選手が自分たちの力を存分に発揮し、
優勝候補と目されているチームにブレーキがあったり、
波に乗れなかった場合…。
もしかしたら、二大会前の亜細亜大の様に、
鉄紺色のユニフォーム・東洋大が先頭で
10区の日本橋を渡るかも知れません。
最多14回の優勝を誇る中央大学。
今回はスピードスター上野の起用される区間がどこかに
注目が集まります。前回区間賞を取った3区か、
エースが集う花の2区に初めて登場するのか、それとも…。
前哨戦の全日本。
上野は4区に起用されました。襷をもらった時には9位。
そこから7人抜きで2位に上がりました。
上野はもちろん、特に頑張ったのはその後の選手たち。
そこから順位を一つ落としただけの3位でフィニッシュ。
「上野だけのチーム」と言わせない素晴らしい襷リレーでした。
今回の箱根でもこのようなレースが理想なわけですが、
だとしたら上野はどこでチームをジャンプアップさせるのか。
セオリーでいけば3区か2区でしょうが、
あえて「6区・山下り」に起用してみても面白いかもしれません。
5000m13分21秒のスピードを活かして山を駆け下りたら、
とんでもない区間記録が出そうです。
そのためには、やはり上野に渡るまでに
しっかり繋いでくることが必要です。
上野にとって最後となる箱根の舞台、
彼は2日3日のどちらに登場するのか…。要注目です。
「学生長距離界のエース」
今年、この言葉にふさわしい活躍を見せた選手の一人が
早稲田大学の竹澤です。
5000mと10000mで日本人学生記録を更新(13分19秒&27分45秒)。
さらには大阪世界陸上に出場。
これだけの力を持つ竹澤が2区を走ったら、
どれだけの記録が出るのか。正直夏頃から楽しみにしてきました。
ところが…。
その竹澤が故障気味で、
欠場もありえるという非常にショッキングなニュース。
出場できたとしても、2区以外のそれほど負担の掛からない区間に
配置するかもしれないというものでした。
今回の2区は史上最高レベルの戦いが
見られそうな顔ぶれが集まっています。
そこに竹澤がいないとなると、確かに楽しみは一つ減ってしまいます。
しかし彼はまだ3年生で、しかも北京オリンピックを目指している選手。
とにかくここで潰れてほしくないという気持ちです。
2008年春、早稲田には将来有望な選手が
多数入学してくることになりました。
竹澤が欠場したとしても、近い将来黄金期を築くために、
しっかりと上位で襷をつないでもらいたいものです。
それができるメンバーは揃っています。
ここまで今大会で上位に来ると予想されるチームを
紹介してきましたが、まだまだ上位候補は目白押し。
順天堂大や日大あたりも絡んでくることでしょう。
2区の争いを見ても、紹介した6校のエース以外にも、
順天堂の松岡や中央学院の木原、
山梨学院のモグスに大東文化の佐々木など、まさに多士済々。
史上最高レベルの花の2区が見られそうです。
各大学の区間エントリーは明日29日(土)。
各チームの選手たちが、
怪我無く無事にエントリーされることを祈っています。