波乱含みのベスト4

2008年11月 4日 カテゴリ:高校蹴球08-09

既報の通り、山口の高校サッカー選手権
残すは4校です
 
 
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8日(土)の3回戦では去年まで県15連覇の高川学園が
PKの末敗退するという、全国的にも大きな波乱が起こりました
 
そんな3回戦と翌9日の準々決勝、
取材した試合を中心に早速レポートします
 
3回戦、竹重の取材は西京高グラウンドにて
 
●【西京7-0宇部中央】(前半3-0、後半4-0)
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去年のベスト8、そして05、06連続ベスト4入り
 
近年好成績が続いた宇部中央は西京に完敗
 
前半立ち上がりは流れを掴みかけたが
西京のセットプレーで断ち切られた格好
 
逆に去年の県大会準優勝・西京
 
悔しい思いを直接決勝のピッチで味わった
レギュラー選手が8人残り
「今年こそ」の思いが非常に強いイレブン
 
夏はインターハイ連続出場も視野に入れていた筈が
直前の準決勝で小野田工にPKで敗退
 
再び悔しい思いを抱え迎えた集大成の選手権
 
2回戦に続いて大勝しベスト8進出となった
 
と、ここで別会場からの電話で『高川敗れる』の連絡
 
 
西京高グラウンドも騒然となった
 
 
――― 大波乱 ―――
 
去年は全国でベスト4 2度目の国立を経験
  
夏は2年ぶりにインターハイ出場を果たし
優勝候補筆頭の高川学園だったが
 
前半開始早々に先制したものの
前半終了間際に追いつかれ
 
その後は攻めても攻めても下関中央工が粘って
結局スコア動かずそのままPK敗けとなった
 
シュート数は18対13
ことコーナーキックの数は高川12に対して
下関中央工、なんとゼロ
 
如何に高川が攻めあぐねたか
下中工が我慢したか数字も物語っている
 
前身・多々良時代から続いていた
選手権予選連覇は《15》でストップ
 
71回大会県決勝で山口高校に敗れて以来続いた
予選の連勝は《76》でストップした
 
思えば山高に敗れた16年前も『PK』だった
 
ただならぬ因縁を感じているのは自分だけだろうか?
 
 
●【下関商1-0早鞆】(前半1-0、後半0-0)
 
中国大会予選ベスト4 インターハイ予選8強と
今年は安定した結果を残して来た下商
 
ノーシードながら1回戦で地力のある宇部を下し
ダークホースとなった早鞆
 
下関勢同士の3回戦は
セットプレーで先制した下商の逃げ切り勝ち
 
試合後下商・溝部監督曰く
「次、ですから!」
準々決勝の相手は西京
中国大会予選で0-2と完封を喫した相手へのリベンジを
まず真っ先に口にしていた
 
 
 
 
そして迎えた準々決勝 下関乃木浜総合公園
 
曇り空が続くがピッチコンディションは、良好
いよいよ8強の激突…
 
●【下中工3-0県鴻城】(前半1-0、後半2-0)
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ここまで2試合無失点だった2年前の準優勝・県鴻城
前半16分なんとオウンゴール献上・・・
 
後半に入って10分間本来の攻撃力を発揮し
何度も下中工ゴール前に攻め込むが1点が遠い
 
一方の下中工
 
県鴻城の攻撃を凌ぎ後半15分
カウンター気味に追加点これが大きかった!
 
1分後にもダメ押し
高川戦の勢いのまま5年ぶりのベスト4進出
 
準々決勝の試合前 挨拶に行ったとき
 
下中工・吉山監督は珍しくピリピリしていた
 
前日の高川戦勝利で喜びに沸く選手達を
決して油断させぬようあえて引き締める立場
 
強敵を破って喜んだ直後に負けた
 
過去何度も味わった苦い経験を、
その時そういえば話していた
 
 
1戦たりとも気を抜けないトーナメント戦
準決勝は西京と今年3度目の対戦だ
 
2月の県ユースリーグでは決勝戦で逆転負け、
6月のインターハイ予選はPK戦の末涙を飲んだ
 
とりわけインターハイ予選のPK戦では
「これを決めれば勝ち」
という場面を逃した
 
更に言及すれば去年の選手権予選も
下中工は西京と対戦し0-2と完封負け、
 
そんな西京相手に
[3度目の正直]
[2年越しの正直]
なるかどうか?
 
 
●【小野田工4-2山口中央】(前半2-0、後半2-2)
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夏のIH予選準優勝の小野田工(小工)と同じく
8強の山口中央 シード校同士の対決
  
前半鮮やかな攻撃で2点リードを奪った小工
このまま行くかと思った矢先の後半1分
オウンゴールで1点差に
 
更に後半8分山口中央
小工のお株を奪う鮮やかなミドルシュート
これでなんと、同点!
一気に盛り上った山口中央ベンチ
 
しかし
 
小工は追いつかれてもそれ以上慌てなかった
DFの足も止まらず組み立てなおして更に2点を奪い返した
 
2年連続の維新公園 4強進出となった小工
去年の準決勝では高川学園にシュート3本に抑えられ完敗
 
夏のIH予選では高川相手に互角の展開
しかし一瞬の個人技で1点を失い、惜敗
 
こちらは
[去年の雪辱を維新で]
更に[夏の雪辱]も期す
 
 
●【 慶進 1-0防府西】(前半1-0、後半0-0)
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防府西は中国大会予選3回戦で
延長の末敗れた慶進を相手に、
後半退場者を出し数的不利になったが
 
むしろその数的不利になった後から猛反撃
 
いつ追い付いても全く不思議でなかった
 
対する慶進
 
新チームになって全ての大会ベスト8以上
更に中国予選・IH予選連続でベスト4進出と、
今年は高川・西京の2強に割って入る程の勢いを見せて来たが
 
前身・宇部女子高が男女共学化して創部以来
わずか6年目で維新公園行きを決めた
 
レギュラーの半数近くが1年生なのも驚き
 
[若さ・勢い]で勝負の慶進は、侮れない
 
 
 
●【西京3-0下関商】(前半0-0、後半3-0)
 
前半0-0で折り返すも下商、リベンジならず
西京は地力で上回った
 
過去7度も決勝で多々良&高川のカベに
跳ね返されてきた西京
 
「高川に勝って全国へ」
そう言い聞かせてこの1年を過ごした筈
 
勝つべきその相手は下中工に変わったが
 
[悲願達成へあと2勝]
となった
 
 
いよいよ大会も大詰め 
残る4校は
11/7(金)まで調整し
11/8(土)は準決勝
 
そして11/9(日)=決勝!
 
ベスト4進出の皆さん!
 
風邪・ケガに気をつけて、よりチームワークを高め、
最高の準備をして、最高のゲームを僕らに見せてください!
 
「維新公園」での決戦
皆さんの懸命のプレーを楽しみにしています!
 
 
11/3 文責・竹重雅則