『木』の2編
金子みすゞさんの詩には、いくつか同じタイトルの詩が存在します。この『木』もそうです。みすゞさんにとって、詩のタイトルが同じだということは、さほど気にならないことなんですね。それだけ、その言葉が、その存在がシンプルに好きなんですね。同じタイトルになるからと言って、他の表現にはしたくない、そのままの響きが好きな気持ちを尊重しているのかもしれません。自分が「好きだ」という気持ちをそのまま素直に、いろんなことを気にせずストレートに表現する。気持ちの良い潔さです。
ぜひ、この2編それぞれを味わってみてください。