ちひろとみすゞTime

ちひろとみすゞの朗読Time

5月11日にご紹介した金子みすゞの詩

『御本』
日本の昔の家には「縁側」がありました。その縁側で気持ちのいい季節の5月、お父さんの難しい本をパラパラとめくり、本の中を空想の世界で楽しむ、その時間が大好きだという、なんともかわいい詩です。家の中だけど外に繋がるちょっと違う空間の縁側。その場所での1人時間は、なんとも言えないゆったりとした時間が流れます。私もみすゞさんの詩に初めて出会った時、父の本棚から詩集を取り出して、この詩と同じように父の部屋の縁側で読んでいたこともありました。
 
家の中の余白のような場所の縁側。心の余白にもつながって、なんだかとっても心地いい時間が流れます。