我が家の秋の珍客「カネタタキ」。
彼がやって来て一週間。毎日毎日鳴いている。
彼も徐々に慣れてきたようで、
どんどん僕らの生活領域に入り込んで来る。
近寄っても鳴きやまない。
完全に安心しきってるのがわかる鳴き方だ。
そして、連休中の夜、とうとう姿を現した!!
洗濯機の上の棚の扉からひょこひょこ出てきた。
体長一センチほどのほんと、小さい虫。
スマホを近づけても足を止めたまま。
カシャッと音を立てても逃げない。
しまいには羽根を立てて鳴き始めた。
そしてまた、扉の上辺にひょこひょこ消えていく。
「チッ、チッ、チッ、チッ、チッ」大合唱が始まった。
そして――。
夜息子が寝た後、
ソファーの背もたれに歩いているのを妻が発見。
「家の中にいたらどんなに鳴いても相手がみつからないから、
外に出してあげようよ。」と妻が提案。
ふわっと丸めた透明ビニール袋で捕まえて、
玄関の外にそっと放った。我が家の珍客は走って行く。
ひょこひょこひょこ。
ちょっと寂しい気にもなった。
今夜はどこで鳴いているだろうか。
「チッ、チッ、チッ、チッ、チッ」