
大人の音楽堂 ブログ
BOB DYLAN 2回目
2022年01月17日
僕はベースギターを弾きます。人差し指と薬指が弦をはじく、その瞬間が好きです。手ごたえ実感…そんな時です。なんか自分の居場所を確認している時間です。ある時BOB DYLANの「アイ・シャルビー・リリースド」をリハーサル無しで演奏する時がありました。「待ってました!」…そんな感じでした。シンプルなコード進行ですが、アクセントの位置がとてもデリケートな曲です。レイドバックです。各小節のギリギリのところで弦をはじくのです。かっこいいのです。BOB DYLANの曲をすることが、なんかレベルが上がった気がしたのです。
さて今回は、1978年2月初来日公演音源「AT武道館」から「ミスター・タンブリンマン」「風に吹かれて」をセレクト。バンド編成による、当時は新しいアレンジがされていて、新鮮です。当時私は高校3年生、なんとかチケットを入手してワクワク、ドキドキしていました。会場は大阪枚方…始めはどこか?という感じでした。まあ勉学に励んだ記憶ゼロ…今思うと後悔の高校生活ですが、毎日毎日ロックばかり聴いて…。ほんと両親には申し訳ない勘違いの田舎の少年でした。しかし卒業まじかにボブ・ディランさんが来日。卒業記念いうわけでもありませんが、「いざ枚方へ…」と決めたのでした。アルバイトの給金とお年玉を貯めて行きましたね。一人です。ちょうど幼なじみが関西ですでに働いていたので、そこを訪ねることにしました。彼は夜9時くらいまで仕事だったので、何か時間つぶしに…と考えていました。なんとELOの京都公演があるではないですか、当日券があるということで即決。大評判のレーザー光線を演出にした豪華なライブを体験することが出来ました。なんとラッキー。
そして久しぶりに友人に会い、翌日いよいよ枚方の松下体育館へいくわけです。席はステージ正面のテラス席のようなところでバッチリです。なんと隣に河島英五さんが座りました。大きな人でした。会話をした覚えはないのですが、時々、目が合い「ニコッ」とされるんです。そして黒いストラトキャスターを抱えたボブ・ディラン登場…最高です。BEST選曲です。11編成の豪華なバンドになんとも存在感のある「BOB DYLAN」。泣きましたね。とても充実した、卒業記念の旅になりました。そして日本でのライブ盤が出ます。今でも聴いてますね。その後何度かコンサートに行きましたが、その都度アレンジが変わり楽しめました。おそらくバックメンバーの変化によりそのミュージシャンの個性が演奏に出ていたのでしょう。
個人的には一番ROCKを感じるミュージシャンがBOB DYLANさんです。聴いていると酒が進みます。さて次回は山口放送SDGsウイークなので、平和活動、環境問題、飢餓問題をテーマしたコンサートのお話とそれにまつわる曲を私なりのセレクトでと考えて言います。そういえばWe Are The WoldでのBOB DYLANは特別に光っていましたね。彼が参加したことで企画に凄みが増しました。
【今回オンエア】
Mr.TAMBOURINE MAN(LIVE)
BLOWIN' IN THE WIND(LIVE)
ALL ALONG THE WATCHTOWER 見張り塔からずっと
I SHALL BE RELEASED(LIVE)
HURRICANE
POSITIVELY 4th STREET 悲しき4番街
