大人の音楽堂 ブログ
T・REX
2021年11月29日
1973年頃、中学2年生でした。日々ラジオからのロックにハマり貪欲に何でも聴いていました。T・REXは当時「飛ぶ鳥を落とす勢い」世界的なバンドになっていました。浦沢直樹さんの「20世紀少年」冒頭のシーン、学校の放送室から「T・REX」のレコードをかけます…同じようなことを私もしたので驚きました…。クラスの中にもT・REXファンはたくさんいました。それだけ売れていましたね。レコード屋さんもたくさん仕入れたことでしょう。特に本国イギリス、ヨーロッパ各国、そして日本。アイドル的扱いもあったかもしれませんが、そのルックス、独特のサウンド、キャッチーだがチャラチャラしていない楽曲、クールで、なんとなくミステリアスな「マーク・ボラン」。次々にシングルヒットを連発します。来日の時なんか普通のテレビニュースにも扱われ、もう大変な騒ぎでした。
このT・REXが「グラムロック」を確立します。飛ぶようにシングルレコードが売れますが、評価すべきはアルバムです。プログレに通じる世界観が広がり、その「天才」振りを感じます。アメリカにはないイギリスの雰囲気、歴史を感じることが出来ます。サウンドは一聴シンプルな感じを受けますか、独特なリフに女性コーラスを起用、けだるいヴォーカル、コンガの存在、楽曲を支えるベースライン、無駄をそぎおとした分かりやすい構成、これはとても難しいテクニックです。可能ならライブ映像(スタジオ映像)等、動画を観ていただきたい。そのカッコよさがよくわかるはずです。とにかくカッコいいのです。
生前マーク・ボランは「30歳まで生きていないだろう…」と発言していて、事実29歳11か月で交通事故のため他界…様々な伝説を残し逝ってしまいました。その影響かグラムロックのブームは3年くらいで元気がなくなり、いつしかその手のグループも見かけなくなってしまいます。しかし私世代には凄いインパクトを残したことは事実。T・REXは永遠なのです。
次回は大人気波乱万丈バンドJOURNEYです。お楽しみに。
【今回オンエア】
20th Century Boy
Truck On
Get It On
Telegram Sam
Children Of The Revolution
Solid Gold Easy Action
Teenage Dream
Jeepster