大人の音楽堂

大人の音楽堂 ブログ

AEROSMITH

2021年08月16日

バンドの勢い…という言葉をよく聞くことがあります。1977年2月、エアロスミス初来日。私はまだ進路が決まっていない高校3年生でした。先輩からチケットが1枚残っていると連絡があり「ラッキー」と思って行きましたね。やはり九電記念体育館、前座がBOWWOW。これも「ラッキー」。当時UDO音楽事務所招へいのコンサートには日本のそれなりのバンドが前座をしていました。スージー・クアトロの時は頭脳警察のPANTA、グランド・ファンク・レイルロードの時はカルメン・マキ&OZ、RAINBOWの時は安全バンド、ディープ・パープルの時は四人囃子、クラプトンの時はプリズム、スターダストレビューなどなど…多彩でした。

さてエアロスミスのライブ、それはもう「これぞROCK」とでもいう凄い勢いでガンガンに人気曲を連発。当時ワールドツアー。毎晩のようにこんなことをしているのか?と感じました。当時4thアルバム「ROCKS」が大当たり、それまでの3枚もとてもいいのですが全体的なバランス、演奏、楽曲のクオリティーが数段あがったのは聴けばすごくわかります。正直1stアルバムは録音状態がチープで、もう一度録音し直してほしいと思ったこともありましたが、それはそれでバンドの歴史、時代なのでしょう。(KISSの初期もそうですが…)エアロスミスはそれ以降、その勢いは衰えず5枚目の「ドローザライン」も世界的に大ヒット。日本でもテレビ放送された「カリフォルニア・ジャム2」のヘッドライナーに抜擢。この時の「ジョー・ペリー」、オープンチューニングのampegのクリスタルギターのスライドはかっこよすぎます。俺もテレビで観ました。凄いロックフェスでした。

エアロスミスは独り歩きするみたいに頂点に達してしまいます。その反動かやはりドラッグとアルコール問題が表面化、過酷なスケジュールが原因です。ライブ盤をはさんで「ナイト・イン・ザ・ラッツ」を発表。酷評を受けてしまい。バンドは急降下。ギタリストが脱退、何とか立て直したいと新メンバーを入れて「美獣乱舞」をリリースするが、やはりエエ具合にいかず活動停止…しかし数年後に見事に復活、その後の活躍はロックファンならずとも知ることになります。映画「アルマゲドン」、アメリカの夢を描いた大作のテーマ曲はあまりにも有名です。20世紀から21世紀のカウントダウンライブを大阪で開催。そのライブパフォーマンスは若き日の勢いを取り戻す見事なものでした。

その後の活動は健康を管理されたのか、しっかり自覚しているようでカバーアルバムや映画に楽曲提供、数回のワールドツアー等すごい仕事量をこなします。ここ数年は年齢的なこともあり活動を停止(コロナの事も影響しています)。ブルースをベースに独自なロックンロールを構築したエアロスミス。同じようなスタイルを目指したバンドは多数いましたが、追いついたバンドはいません。山あり谷ありの50年の歴史は驚異的です。とにかくカッコイイんです。この5人。

次回は70年代中頃のTHE ROOLING STONESです。

今回オンエア
BACK IN THE SADDLE
DREAM ON (BGM)
RATS IN THE CELLAR
WALK THIS WAY (BGM)
SWEET EMOTION 
TOYS IN THE ATTIC
DRAW THE LINE
I DON’T WANT TO MISS A THING


210816_otona.jpg