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ERIC CLAPTON

2021年07月19日

クラプトンって全てにおいて「いい」ですよね。日常であまりロックを聴かない方々が聴いても「いいなあ」と感じる音楽です。静と動を見事に兼ね備え、押しつけがましくなく、主張も控えめですが、底力というか、完璧なのであります。いつの時代も彼の顔がいいのです。そして神と言われるギター。何とも言えない楽曲を生かす音作り…バンドメンバー。世界で愛される曲は数知れません。LED ZEPPELINと同じくすべてがBESTなのであります。勿論JEFF BECKさんもそうですが、3大ギタリストと言われるのがよく分かります。
 
さて、今回は1974年見事な復活を遂げた「461オーシャン・ブールバード」からのセレクトが中心でしたが、このアルバムは個人的に思い入れが特別なアルバムです。まだ15歳くらいの頃、貯金箱の小銭をかき集めてレコード店に自転車をこいだのを思い出します。とにかくすべての曲がそれまでのクラプトンとは違っていて、かっこいいのです。「デラニー&ボニー」「デレク・アンド・ザ・ドミノス」の流れを汲んでいるのはわかりますが、レイドバックした感じは最高なんです。やはり「レゲエ」、「ボブ・マーリー」をカバーしたことは大きなポイントですね。かっこよすぎ。元々はあまり、リードヴォーカルは注目されなかったが、このころからクラプトンの歌はどんどん味を出し、そのセンスの良さがファンならずとも評価が上がります。このアルバム発表後「安息の地を求めて」「ノー・リーズン・トゥ・クライ」「スローハンド」「バックレス」と次々にリリース、ザ・バンドのメンバーをはじめ「ゲイリー・ブルッカー」を招いたりし、とてもリラックスした雰囲気で名作を連発する。いわゆる「レイドバック」時代です。
 
クラプトンの凄さの中の大きな特徴としてそのバリエーションの豊富さです。1960年代から現在まで見事に幅広い楽曲を提供してくれています。80年代90年代は今聴くと新しいチャレンジだったのかもしれませんが、ほんとに自然なパワーを感じます。若手ミュージシャンとの共演や大物とのコラボ…映画…自ら苦しんだ「アルコール依存」等の方の社会復帰施設の運営のための「クロスロード・ギター・フェスティバル」の継続等社会貢献にも積極的、今まで使用したギターのチャリティーオークションなどなど…話題は尽きません。
 
1998年リリースの「ピルグリム」クラプトン自ら周南市出身の「貞本義行」氏にCDのカバーデザインをリクエスト。なんか嬉しいですね。名曲「マイ・ファーザーズ・アイ」が冒頭を飾るアルバムです。そんな感じでエリック・クラプトンの話はきりがありません。来週は今回の続きでクラプトンの渋いところを予定しています。楽しみしていてください。写真に初来日パンフレットと461オーシャン・ブールバードのジャケットを載せました。間違い?探してください。しゃれてますよ。
 
 
【今回オンエア】
LET IT RAIN
MOTHERLESS CHILDREN
I SHOT THE SHERIFF
LET IT GROW
LITTLE WING
TELL THE TRUTH

 

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