大人の音楽堂 ブログ
NEAL YOUNG
2021年07月05日
中学生の時(1972~74年頃)、音楽雑誌「ミュージック・ライフ」を毎月楽しみに隅から隅まで読んでいました。ハードロックやプログレと共にやはり王道のアメリカンロックは外せないわけで、ニール・ヤングはやたら取り上げられていましたね。勿論、情報源の中心のラジオでは「孤独の旅路」が毎日のようにかかっていました。初めて買ったのは「クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング」の名盤「デジャヴ」でした。言うまでもなく超名盤ですね。それから「バッファロー・スプリングフィールド」からソロアルバムと掘り下げて、その独特なニール・ヤングの世界にはまり込んでしまいました。
この方、実にコンスタントにアルバムをリリース。働き者なのであります。意外にラブソングが多いことにも少し驚きます。シンプルなギター、音域の広いヴォーカルとインパクトのあるブルースハープが心にしみこむのであります。そして特に注目すべきはドラムとベース。リズム隊ですね。このタイム感は真似しようとしても、なかなか手ごわいリズムです。ニール・ヤング&クレイジーホースの大きな特徴ですね。そして、エレクトリックとアコースティックのバランスが絶妙というか、ソフトな楽曲とハードなナンバーが交差しています。それが押しつけがましくなく、実にナチュラルなのであります。我が国の音楽メディアはもっともっとオンエアすべきです。実にいい雰囲気の曲ばかりです。
アルバム「アフター・ザ・ゴールドラッシュ」「ハーベスト」は定番中の定番ですが、今回の放送で取り上げた「ハーベスト・ムーン」最高のアルバムです。買って損はしません。お勧めいたします。最近は未発表のライブ音源やお蔵入りだったアルバムなどがオフィシャルでリリースされていて追いつくのに大変です。個人的には若いころこんなサウンドのバンドのメンバーになりたかったですね。私の周りには未だに「ニール・ヤング」「ボブ・ディラン」「デイブ・メイスン」を一緒に語れる方が登場しません。(過去に数人おられましたが…天国へ…)1976年まだ学生だった頃に観たライブは生涯忘れられないコンサートです。
マーティン・スコセッシが監督したザ・バンドのドキュメンタリー映画「ラストワルツ」のニール・ヤングはとても印象的です。機会を作って観てください。ものすごいメンバーが出ます。勿論ニール・ヤングの映像作品もたくさんあります。存在感というのはこの人の事だと思いますね。放送でも言いましたが、なんか雰囲気があって音楽にこだわる「ロックバー」ありませんか?ニール・ヤングなんてかかっていたらたまらんでしょうね。
来週は私なりにエルトン・ジョンの曲をセレクトします。お楽しみに。
【今回オンエア曲】
Out on the Weekend
After the Gold Rush
From Hank To Hendrix
Like A Hurricane
Harvest Moon
Helpless