大人の音楽堂 ブログ
EAGLES
2021年04月19日
今回はアメリカの国民的バンド「EAGLES」ジョー・ウォルシュを中心に選曲。1971年結成、リンダ・ロンシュタットのバックを務めながら「テイク・イット・イージー」でデビュー。いきなり人気バンドになります。その後「テキーラサンライズ」「ならず者」等ヒットアルバムを発表。このころは、いわゆる「ウエストコーストサウンド」のイメージの代表的バンドとして日本でも紹介され、そのカラッとしたサウンドが受けました。当時は、ラジオDJがこぞってウエストコーストをかけまくっていました。1970年代半ばです。それまでのブルーステイストのサウンドに飽きてはいないまでも、何か新しいモノを競って探していたのだと思います。洋楽のラジオ番組も多くあり、そのサウンドをなんとか理解しようと皆、頑張っていました。
EAGLESの「呪われた夜」。これは彼らの人気をある意味決定づける曲となります。それまでの、なんか明るいイメージから、マイナーの渋く何か洗練されたアレンジが印象的なダークな感じがイーグルスを進化させました。しかし、初期のカントリー的なアプローチは薄れ、オリジナルメンバー「バニー・レイドン」が離れていきます。ジェイムズ・ギャングのジョー・ウォルシュを迎え新境地を開くことになり、あの歴史的遺産「ホテルカリフォルニア」の登場です。この曲は問答無用の「必殺技」です。卍固めなのです。ある意味頂点に達したと言ってもいいと思います。ワールドツアーも大盛況。
しかし、頂点を極めてしまったバンドの苦悩が始まります。レコード会社は、すぐに次の作品を要求します。しかし、2匹目のドジョウ…そんなにうまくはいきません。約2年後、苦労して発表した「ロングラン」。とてもクオリティーの高い作品ですが、前作ほど売れなくて、バンドは解散。時代は、今思うと「あの明るさは、何だったのか?」と感じる1980年代に突入。70年代のミュージシャンは、なんとか生き残りを模索したんだと思います。ソロになったEAGLESのメンバーもそれまでとは違う、時代に合わせた楽曲をリリース。確かにある程度ヒットしましたが、バンド時代の頃のインパクトはありませんでした。
しかし1994年、あのMTVの企画で大復活。マジで大復活。世界中のファンが大喜び。しかも物凄いクオリティー。なんやかんやあっても今でも大人気のEAGLESなのです。オンエア内でも言いました映像作品「ヒストリー・オブ・イーグルス」でメンバー間の確執が赤裸々に…ヤバすぎます。しかし、人気は上がる一方…。楽曲の力とでも言いましょうか、曲がよく、それをオフィシャルのバンドが演奏…これがすべてなんでしょうね。個人的には初期が好きですが……
来週はマジでウエストコースト、突き抜けるギター、ドゥービー・ブラザーズです。お楽しみに。
【今回オンエア】
Life in the Fast Lane 駆け足の人生
Walk A Way(James Gang)
Hotel California(1994 MTV Live)
Desperado(Joe Walsh live)
In The City
Rocky Mountain Way(2028 Live)